11/8開催の第13回夜空杯に参加してきました。
ルールはいつも通りにランダムマッチの使用可能ポケモンから一部のポケモン(いわゆる準伝説)を除いたシングル66です。
結果から言うと優勝でした。予選は6-1で同率1位ながら直接対決に負けていたので2位通過。準決勝を制限時間の判定で勝利したのですが、会場の関係で決勝戦を執り行えず。11/10の夜にwi-fiを通じて決勝戦を行い、勝利することができました。
XYで参加したオフのほとんどが予選は抜けられるけれど頂点には立てないという状態にあったので、内容はともかく最後に優勝という結果を出せたことについては非常に嬉しく思います。
〜パーティ〜
ルカリオ、ガブリアス、サザンドラ、ギルガルド、トゲキッス、Wロトム
○ルカリオ むじゃき せいぎのこころ
145-136-90-162-81-156 A.4 C.252 S.252
(145-166-108-192-81-180)
ラスターカノン、インファイト、しんくうは、シャドーボール@ルカリオナイト
○ガブリアス ようき さめはだ
183-182-115-×-106-169 A.252 D.4 S.252
げきりん、じしん、ストーンエッジ、ステルスロック@こだわりスカーフ
○サザンドラ ひかえめ ふゆう
189-×-111-194-111-128 H.172 B.4 C.252 D.4 S.76
りゅうせいぐん、あくのはどう、かえんほうしゃ、はねやすめ@いのちのたま
○ギルガルド おくびょう バトルスイッチ
165-×-171-71-172-123 H.236 B.4 C.4 D.12 S.252
(165-×-71-101-72-123)
シャドーボール、どくどく、みがわり、キングシールド@たべのこし
○トゲキッス おくびょう てんのめぐみ
183-×-115-150-135-145 H.180 C.76 S.252
エアスラッシュ、マジカルシャイン、でんじは、はねやすめ@オボンのみ
○Wロトム ずぶとい ふゆう
157-×-159-126-134-114 H.252 B.140 C.4 D.52 S.60
ボルトチェンジ、ハイドロポンプ、おにび、ねむる@カゴのみ
夜空杯ルールの環境はサザンドラ+ギルガルドの組み合わせが汎用性が高くて非常に便利なポケモンであることが分かっていたので、勝てる構築というのはサザンドラ+ギルガルド+その2匹を崩すことができるポケモンという組み合わせになるのが基本だろうと考えていました。
しかし、それとは関係なく「XYになってまだ使ったことのないメガシンカを使いたい」というように思っていたので、その中で今回はメガルカリオを使いたいと考えていました。メガルカリオは高速低耐久のため扱いは難しいですが、XY対戦においてはそのようなポケモンを使いこなす必要性も感じていたので自分の課題と向き合う点でもコンセプトとしては十分でした。
特性の適応力で火力を底上げして素早さが高いことが特徴のメガルカリオですが、相手を一撃で倒すには火力が不十分であり、耐久も高くないので交代から繰り出すのは難しいです。そこでシングルバトルでよく見られる後攻蜻蛉帰りから高速アタッカーを繰り出す流れを組み込むことにしました。繰り出しが安全になるだけでなく、足りない火力分を蜻蛉帰りのダメージで補うこともできます。因みに、メガルカリオはステルスロックのダメージを1/32に抑えることができるので、場に繰り出せる回数自体は多いポケモンになります。
ということをコンセプトにしつつ残りのメンバーを決定。後攻ボルトチェンジが使いやすそうでハピナスやニンフィアといったルカリオの得意な相手を呼び込みそうなWロトム、メガルカリオに繰り出されるガブリアスやサザンドラから安定した逃げ先となりメガフシギバナに弱くはないトゲキッス、シングル66で非常に高性能な組み合わせであるサザンドラとギルガルドは深く考えずに採用して、最後の1匹は相手の高速アタッカーをケアできるポケモンが欲しかったことからステルスロック役も兼ねてガブリアスを採用することにしました。
バランス良く組めたものの、結果的にはサザンドラ+ギルガルドの並びを1匹で崩せるようなポケモンが入らず、特にギルガルドに苦戦することになってしまったのが構築としてはいただけませんでした。
また、サザンドラ+ギルガルドを採用するときはサザンドラを拘りスカーフにしてギルガルドに影打ちを持たせていることが多く、どちらも違う型を採用したときに相手のゲンガーに対して急激に弱くなることに気付けていなかったので、実戦ではブラフ的な立ち回りを強いられる形になってしまいました。
>ルカリオ
今回の構築の軸として採用したポケモン。特性の適応力のおかげで命の珠ルカリオよりも1.2倍ほど高い火力を持つことができます。ルカリオは積み技を搭載しているイメージが強かったのですが、積む隙を作るのは難しく思っていたので、終盤に相手にトドメを刺す役割だけできれば十分と考えていました。
技構成に関して、物理・特殊のどちらを主体にするかを含めて欲しい技を洗い出してみると非常に数が多くなります。6匹を決めた段階でマリルリが辛い構成になることから安定した打点を持たせるためにラスターカノンが欲しく、必然的に特殊技をメインにすることに。また、メガルカリオはギルガルドを呼び込みやすいのでそれに対する打点も必須で、拘りスカーフを持つガブリアスやサザンドラと対面したときに交代せずに済む場面が作れるよう先制技も欲しいです。最後の技はメガルカリオが本来有利なはずのポケモンに勝つために無難に格闘技を採用することに。特殊技をメインにすることから波動弾を候補に挙げましたが、威力の関係でインファイトでも同じくらいの火力が出せることや構築が特殊に偏っているのでハピナス・突撃チョッキ・光の壁に苦戦しそうなことを理由にインファイトを選択しました。ギルガルドへの打点は一貫がとりやすい悪の波動、先制技は真空波としました。
努力値配分は素早さは最速として、ラスターカノンや真空波のダメージを上げるために特攻に振り切りました。攻撃は無振りですが、インファイトと波動弾の威力の関係から火力はインファイトの方が1.3倍高いくらいなのであまり気にはなりません。ただ、物理・特殊の攻撃を使うことで性格補正の下降を耐久に掛けることになったのはやや気になりました。
物理か特殊か分からなくて対策の難しいメガルカリオに対しては、悪巧み悪の波動まで耐えることができてシャドーボール+影打ちで返り討ちにできるギルガルドで対策をすることが多かったのですが、自分が使っていた対策と同じような形で相手にギルガルドを出されて困ることが多かったです。
意外と5匹でサイクルを回すことができたことと終盤まで温存しても火力が足りなかったことから扱い方があまり良くなかったと思います。「インファイト、バレットパンチ、地震、剣の舞」という技構成で剣の舞を使えればサザンドラ+ギルガルドの並びにも強く出ることができたように思えるので、この構成のメガルカリオを採用するところから構築を始めるのが正解だったと思います。
>ガブリアス
構築の順番的には最後に入ってきたポケモン。サザンドラに拘りスカーフを持たせないことにしていたので、高速ポケモンをケアするために拘りスカーフを持たせて採用します。拘りスカーフを持たせるポケモンとしてメガルカリオを一撃で倒せる点とねばねばネットを打たれてもメガガルーラに先手をとれる点が評価できます。
技構成は終盤に相手を一掃するのに便利な逆鱗、タイプ一致でギルガルドへの打点となる地震は確定。残る2つには構築に一応入れておきたい技としてステルスロックを採用して、最後はトゲキッスやファイアローの対策としてストーンエッジを入れました。拘りスカーフによるステルスロックは扱いが難しいですが、拘りスカーフガブリアスを使うときは相手の交代に合わせた強気の行動が必要になるだろうと覚悟はしていたので、そのような立ち回りをしながら使うだろうと予想はしていました。カイリューやファイアローの処理に役立った場面があったので、採用して良かったと思います。
努力値配分は素早さを最速にして残りは攻撃に振り切っています。耐久調整はステルスロックの蓄積などで崩されると思ったことと逆にこちらが少しでも削っておけば耐久の高くないポケモンはガブリアスの逆鱗で倒せるようになると思ったからです。
>サザンドラ
ギルガルドと合わせて組み合わせが強力なポケモン。拘りスカーフを持たせればメガルカリオにタイマンで勝てたりゲンガーにも後出しがしやすく、タイプ一致の悪技が後続まで一貫していることも多いのですが、今回はロトムが呼び込みやすいメガフシギバナとその後続に対して圧力を掛けることを強く意識して強化アイテムを持たせて採用することにしました。構築でギルガルドに対して強いポケモンが少なく、サザンドラを羽休めで延命できるようにする必要があると思い、拘り眼鏡の次に強力な命の珠を持たせての採用。
技はタイプ一致の悪の波動とフェアリー・鋼タイプ以外に大ダメージを見込める流星群を採用。ギルガルドに対して強い駒としてしぶとく生き残るために羽休めを持たせて、最後はハッサム対策として火炎放射を採用しました。命の珠のおかげで特殊耐久に配分がされているナットレイも一撃にできることから命中率を重視した採用としましたが、流星群をナットレイに受けられてからそのまま突破するためには火炎放射ではなく大文字の威力でないと足りないので一長一短というところでしょうか。
努力値配分に関しては、性格補正の掛けていないメガハッサム抜きの素早さを確保して、特攻を最大まで上げてから残りをHPに振った形となっています。素早さは高いに越したことはないのですが、耐久を削りすぎると蓄積ダメージ+反動ダメージ+ギルガルドの攻撃で簡単に倒れてしまいそうなので明確なラインがなくても耐久を高めにしておく必要はあると思い、炎技を持たせた場合の最低ラインの素早さに留めています。
>ギルガルド
サザンドラと合わせて組み合わせが強力なポケモン。交代で繰り出しやすい耐性に加えてステルスロック半減であり、打ち逃げと相性の良いバトルスイッチにより火力を上げて一貫しやすいゴースト技を打って負担を掛けることができます。更には先制技の影打ちがあることによりフィニッシャーやストッパーもこなせることが魅力です。食べ残しを持たせて採用します。
今回採用した型は「シャドーボール、どくどく、みがわり、キングシールド」という型です。バトルスイッチという特性は打ち逃げには適しているものの、ブレードフォルムになってしまう点で隙が大きいポケモンとも言えます。今回はそれを生まないようにシールド状態のまま圧力を掛けられる毒々を使い、シールド状態の耐久耐性のまま身代わりとキングシールドを使っている間に少しずつ着実に消耗を与えていきます。この型は耐久系のポケモンを相手にするのに適していて、回復技持ちのポケモンをメガルカリオの範囲内に押し込むのに便利なこととトゲキッスのエアスラッシュとの相性が良いです。
努力値配分は身代わりを使う上で先手を取れる方が良いので素早さを最速に設定。残りはメガルカリオの悪巧み悪の波動などを耐えるためにHPを中心に耐久に配分、A133ファイアローの命の珠フレアドライブを最高乱数以外で耐えることとポリゴン2のダウンロードで特攻が上がらないようにすることを意識しています。ここで問題なのがHPを16n+a(1≦a≦15)としたときに1≦a≦3の範囲に収めないと身代わりキングシールドを交互に使う1サイクルでのHPの消耗が増えるので、身代わりを出せる回数に影響があります。実際に、決勝トーナメントでは制限時間による判定勝ちを狙うために身代わりとキングシールドを交互に使う機会が訪れて、辛勝できたから良かったものの詰めが甘かったことを認識しました。
なので「163-×-172-71-173-123 H.220 B.12 C.4 D.20 S.252」という配分にするのが正解でした。これならばA133ファイアローの命の珠フレアドライブを最高乱数以外で耐える耐久を維持しつつダウンロードで特攻を上げずに済みます。
>トゲキッス
ガブリアスのタイプ一致技を両方とも無効化できる耐性の持ち主。ドラゴンタイプに強いフェアリータイプでありながら毒タイプの中でも特に強力なフシギバナに弱くない点が評価できます。ドラゴンタイプの受けとして繰り出せる回数を増やすせるように羽休めを持たせて採用することは決めたので、ステルスロックのダメージのケアをして多少無理ができるようにオボンの実を持たせることにしました。
技構成はタイプ一致で自身より遅い相手は6割で怯ませることのできるエアスラッシュ、怯みを狙えるエアスラッシュとの相性が良く後続まで一貫しやすい状態異常技の電磁波、場持ちを良くするための羽休めまでは確定です。残る1つの枠はロトムへの打点を確保できるようにマジカルシャインを持たせたのですが、ギルガルドが非常に重たくて仕方がなかったので大文字を持たせるのが正解だったと思います。バンギラスに打点がなくなってしまいますが、ガブリアスやルカリオで対処ができたと思われるのでギルガルド対策を優先すべきでした。
努力値配分は素早さを最速にして自身より素早さが1でも低い相手に対しては怯みの脅威を与えられるようにしつつ、火力は最低限に抑えて耐久を上げることに。くろばさんのブログに同じ意図だと思われるトゲキッスの配分があったので、それを参考に少しいじりました。H187D141程度のメガフシギバナをエアスラッシュで高乱数2発、ガブリアスをエアスラッシュで3発、C155ゲッコウガの命の珠冷凍ビーム耐え、を維持しつつHPを上げたことでA182ガブリアスのストーンエッジ+ステルスロックダメージを13/16で耐えるようにしています。
>Wロトム
メガルカリオの苦手なファイアローに強くマリルリに隙を見せない便利なポケモンとして採用。ステルスロックを撒く必要があるときに撒く構築なので、ファイアローはやや苦しい相手になっていて、それに対してロトムの消耗の方が早いと困るので眠るを持たせて受けに出せる回数を増やすことにしました。それにしたがって持ち物はカゴの実。
先述した回復技の眠ると速くない素早さを利用して有利対面を作りやすいボルトチェンジは必須。特攻に配分する予定がなかったので羽休めファイアローをきっちり落とすことができるようにハイドロポンプを持たせて、最後の枠は基本的に後続に一貫する状態異常である鬼火を持たせました。10万ボルトがないせいでマリルリに対する打点は足りていませんが、対面で腹太鼓をされることはなさそうなので、攻撃A+オボンの実で腹太鼓+ボルトチェンジでHP振りのマリルリを倒せれば良いと判断。マリルリに50ダメージ与えられることが攻撃Aとしての条件になりますが、それをクリアできないのはサザンドラの流星群と火炎放射のみだったので許容範囲だと捉えました。
努力値配分はまずC161キングドラの拘り眼鏡流星群耐えの特殊耐久を確保、次に素早さを最低ラインである最速マリルリ抜きに設定しつつ、竜の舞型でなさそうなバンギラスは性格補正を掛けていないものが多いと判断してそこまで抜けるように配分。残りは全て物理耐久に注ぎこんで役割対象であるファイアローやマリルリを中心に鬼火を当てたい相手とも打ち合えるようにしています。最低でもマリルリの+6アクアジェットを2発耐える耐久は欲しいです。
良かった点は構築に回復技持ちが3匹いたことです。シングル66は選出しているポケモンの数が多いので受け回しをしつつ徐々に相手を削っていく立ち回りが基本になりますが、回復技持ちが多いとこの交代合戦に強くなります。また、多少負担の掛かる行動をとってもリカバリーが利く場合があるので立ち回りの幅が広がります。
良くなかった点は素早さが速いポケモンが少ない点です。おかげで高速アタッカーの対処に苦戦することになりました。