PJCS予選2023使用構築~ハバタクカミ+毒寿司~

〇ハバタクカミ(ゴースト) ひかえめ こだいかっせい
153-×-85-181-156-177 H.180 B.76 C.76 D.4 S.172
シャドーボールマジカルシャイン、みがわり、まもる@ブーストエナジー

 

ウインディ(くさ) いじっぱり いかく
195-151-101-×-102-140 H.236 A.60 B.4 D.12 S.196
フレアドライブ、インファイト、しんそく、じならしとつげきチョッキ

 

〇キラフロル(みず) おだやか どくげしょう
189-×-113-151-136-114 H.244 B.20 C.4 D.180 S.60
パワージェム、だいちのちから、キラースピン、ニードルガード@シュカのみ

 

〇チオンジェン(みず) おだやか わざわいのおふだ
192-×-140-116-183-91 H.252 B.156 C.4 D.92 S.4
ギガドレイン、カタストロフィ、やどりぎのタネ、まもる@たべのこし

 

〇ヘイラッシャ(はがね) いじっぱり どんかん
225-165-135-×-90-85 A.236 D.36 S.236
ウェーブタックル、いわなだれ、ヘビーボンバー、まもる@ラムのみ

 

〇シャリタツ(はがね) おくびょう しれいとう
146-×-100-154-116-143 H.20 B.156 C.108 D.4 S.220
りゅうせいぐんハイドロポンプ、だくりゅう、こごえるかぜ@こだわりスカーフ

 

※シャリタツはのびた姿

 

インターネット大会PJCS2023予選第1回で使用して32-13で最終1777の188位。
インターネット大会PJCS2023予選第2回で使用して32-12で最終1785の82位。

 

【構築概要】
ブーストエナジーで特攻が上がるハバタクカミを軸にしたパーティ。
基本的にはハバタクカミを後発に置いて削れた相手を一掃する戦い方を狙っており、その展開に持ち込む方法として「キラフロル+チオンジェンによる定数ダメージ」「ヘイラッシャ+シャリタツによる高火力」の2つのプランを用意しています。いわゆる毒寿司と呼ばれるジャンルの見た目をしていますが、キラフロルとヘイラッシャを同時に選出することはそれほど多くないです。
なお、この構築は元々ランクマッチが実装されていない3月に仲間大会に参加するための叩き台として用意したもので、そこに最低限のチューニングを加えたものになります、

 

【構築経緯】
場持ちの良いハバタクカミが強いと感じたところから構築をスタート。
ハバタクカミはメイン攻撃技の一貫性と特攻・素早さの高さに優れるものの物理耐久は著しく低く、返しの物理攻撃で一撃にされてしまうケースが多いです。そのため、ミラー以外では少し過剰な素早さを物理耐久に回して場持ちを良くすることで、複数回攻撃できる運用の方が安定すると考えました。
その運用方針にもいくつかあると思いますが、今回はその中でもブーストエナジーで特攻を上げる型に着目。先発で削った相手をハバタクカミで一掃する方針で構築を考えます。

 

まず最初にチオンジェンを合わせて採用することを考えました。チオンジェンは特性によってパーティの物理耐久を高めることができるので、ハバタクカミの弱い部分を補うことができます。加えて、ハバタクカミの制圧力を下げるディンルーに対して強めであり、カタストロフィによる定数ダメージでの削りがハバタクカミの攻撃圏内へと押し込む動きと相性が良いです。

チオンジェンを採用すると比較的ローテンポな試合になり、どうしても瞬間火力に欠けてしまうので高圧的な並びや積み技を使うパーティに不利になりがちです。それを解消するためにヘイラッシャ+シャリタツの組み合わせを採用することにしました。レギュレーションが進んで数値の高いポケモンが解禁されるごとにヘイラッシャは少しずつ肩身が狭くなっていますが、仮想敵を限定して型を選べば戦えると感じていました。特に、先に採用したチオンジェンがある程度ヘイラッシャに強いことで、ヘイラッシャの型をミラーで選出できないものにすることにも抵抗がありませんでした。

 

ここまでで既に4匹決まっていて、残る2匹にはチオンジェン展開でサイクルに参加できる性能とヘイラッシャ展開を助けられる性能が求められます。

踏まえて、まずはウインディを採用しました。ウインディは特性の威嚇によってハバタクカミの場持ち性能を向上させることができて、チオンジェンとの縦の相性も悪くないです。また、神速と地均しを採用することでパーティとして受け身な高速特殊相手への切り返しができる点やヘイラッシャが苦手ななモロバレルを大きく削れる点でも要件と噛み合っていると感じました。

そして、最後の1匹としてキラフロルを採用しました。ウインディといくつか弱点は被りますが、高い特攻や毒のダメージによってサイクルが受け一辺倒にならない点が評価できます(どうしても耐性が必要な場合はテラスタルをすれば良い)。特に、一貫しやすい飛行タイプやマジカルシャイン・熱風のような範囲攻撃を持つ相手に対して耐性があるだけでなくダメージを加算できる点が嬉しく、特性の毒化粧でサイクル展開の補助やチオンジェン1匹では心許ないヘイラッシャ対策の一端も担うことができます。

 

これで6匹が決まりました。
基本的にはキラフロルやチオンジェンの定数ダメージで相手を削って最終的にハバタクカミで一掃する展開を目指します。それができない高圧的な相手に対してはヘイラッシャを選出しますが、ヘイラッシャは特定のポケモンを倒したり削ったりする役割で採用していて、こちらも最終的にはシャリタツ+ハバタクカミのような形での一掃を目指すことになります。

 

【個別解説】

 

★ハバタクカミ
<持ち物:ブーストエナジー>
技の打ち分けと火力上昇を両立できるブーストエナジー
命の珠でも同じ要件は満たせますが、耐久を削ることは場持ちを良くするコンセプトと反するので不採用です。

<テラスタイプ:ゴースト>
採用した技の中で最も威力が高いシャドーボールを強化する目的でゴーストタイプ。
ラスタルはサイクル崩壊を阻止するために他のポケモンに使うことが多く、ハバタクカミが場に出てる場面では削った相手を倒しきることが重要になるため、リーチを伸ばせるテラスタイプが望ましいです。

<技構成:シャドーボールマジカルシャイン、身代わり、守る>
場持ちの良さを上げる守る、タイプ一致の攻撃技として範囲攻撃のマジカルシャイン、フェアリーが一貫していない場合に等倍打点になることが多いシャドーボール。最後の技は身代わりを採用しました。
技をしっかり選び分けることで戦うコンセプトなので、あまり特筆することのない構成です。ハバタクカミの攻撃技としてはムーンフォースがとても強力ですが、毒や宿り木の種などの定数ダメージを稼いで攻撃圏内に入れる動きが可能なパーティなので身代わりで時間を稼ぐ形でリーチを補えるので不採用としました。

<実数値:153-×-85-181-156-177 H.180 B.76 C.76 D.4 S.172>
素早さは性格補正のないランク+2ヘイラッシャ抜き+α。C187ハバタクカミのテラスタル拘り眼鏡ムーンフォース耐え(15/16)、C116チオンジェンのギガドレインを身代わりが耐える(15/16)。A120キョジオーンの塩漬けを身代わりが耐える(15/16)。残り特攻。
防御を伸ばす方が少ない努力値で物理耐久を上げられますが、特殊耐久も欲しかったのでHPを中心に配分。火力を落とし過ぎるとスイーパーとしての性能が落ちてしまうので、この程度の物理耐久で留めています。

 

ウインディ
<持ち物:突撃チョッキ>
特殊主体のポケモンに対して攻撃を受けてから地均しで切り返すような立ち回りをしたいので、そのための耐久を確保できる突撃チョッキ。
特殊耐久に努力値を割くことでもある程度実現できますが、削った高速ポケモンを神速で倒すことも役割にあるため攻撃力も必要であるため、それらを両立できる突撃チョッキが良いと考えました。

<テラスタイプ:草>
突撃チョッキを持たせて守るを採用できなくなったことで緊急回避的に攻撃を耐えるために弱点の水・地面に対して耐性を持てる草タイプ。モロバレルフレアドライブを耐えられてしまう状況でキノコの胞子に耐性を持つこともできます。

<技構成:フレアドライブインファイト、神速、地均し>
メイン技でありパーティで苦手なモロバレルへの打点となるフレアドライブ、素早さに不安の残るハバタクカミやヘイラッシャのサポートとなる地均し、気合の襷を盾にした高速ポケモンへの取りこぼしをなくすための神速。最後の技はテツノツツミ・イーユイの弱点を突けるインファイトとしました。
予選第1回では直前にギャラドスが増加したこともあり、インファイトワイルドボルトに変更して望みました。遂行速度や盤面を考えると、パーティとして十分な対策にはならないですが、厳しさを多少緩和することを期待しました(第2回はヘイラッシャに岩雪崩を採用したことで予定通りインファイトに戻した)
神速は味方キラフロルに打って無理やり毒菱を撒くことも考えていましたが、一度もそれを行う場面はありませんでした。

<実数値:195-151-101-×-101-140 H.236 A.60 B.4 D.12 S.196>
性格補正のないイダイナキバ抜き。A183イダイナキバのランク-1ぶちかまし耐え。残り攻撃。
地均しを採用したので自身もその恩恵を受けやすいように素早さ振り。特殊耐久に物足りなさはありますが、攻撃しかできない型で採用しているのに火力がなくても使いづらいと思ったので、なるべく攻撃を高めることを意識しています。インファイトで無振りイーユイを1発、インファイト+神速で無振りテツノツツミを1発ずつ、程度のラインは確保できています。

 

★キラフロル
<持ち物:シュカの実>
不意の地面技で一撃で倒されることを嫌って4倍弱点を消せるシュカの実を選択。
ラスタルでも解決できますが、テラバーストによる奇襲まで考慮するとほとんどの試合でテラスタルを強いられるため、持ち物で解決を図ります。

<テラスタイプ:水>
弱点である水・鋼に耐性を持ちつつ、元々役割対象である炎に弱くならないことを目的にした水タイプ。
毒化粧を発動させないように特殊技で攻められることが多く、その中でもテツノツツミ+イーユイ(環境に多いキラフロルの草テラスタルを考慮した並び)やサーフゴーに対してテラスタルするだけでカウンターとなる点を評価しています。
弱点の地面タイプには物理技を中心としたポケモンの方が多く、それらはウインディやチオンジェンの特性でカバーできる点も大きいです。

<技構成:パワージェム、大地の力、キラースピン、ニードルガード>
パーティで受けづらい飛行タイプに対して打点を稼げるパワージェム、相手の交代まで含めたときにダメージレースで優位に立ちやすいキラースピン、大事に扱うための守る。最後の技はパワージェムを半減して毒状態にもできない鋼タイプを攻撃する技として大地の力を採用しました。
ニードルガードは毒ダメージを稼ぐ目的でも相性は良いですが、その性質から集中攻撃を受けやすいポケモンなので身を守る選択肢があることが重要です。地面タイプに打点が不足するのでエナジーボールもあると嬉しいですが、テラスタルでタイプ一致になるわけでもなく、その役割はチオンジェンに譲る方が良いと見て不採用。次点で採用したい技はフェアリータイプに役割を持つためのヘドロ爆弾です。

<実数値:189-×-113-151-136-114 H.244 B.20 C.4 D.180 S.60>
ランク-1イダイナキバのぶちまかえしをシュカ込み耐え(15/16)。C176テツノツツミのハイドロポンプ耐え(15/16)。残り素早さで性格補正のないバンギラス抜き。
ウインディとチオンジェンで物理耐久を補えるので特殊耐久を中心に配分。素早さはミラー意識ですが、ルガルガンに簡単にがむしゃらを打たせないようキラースピンを当てることを考えているのでバンギラスが抜けるところまで配分しました(味方の地均しとの相性もある)。

 

★チオンジェン
<持ち物:食べ残し>
宿り木の種と合わせてチオンジェンの詰め性能を大きく上げるために食べ残し。
終盤までHP維持がしやすいことや宿り木の種をはずした際の保険になることが多く、競合もなかったので特に他のアイテムを考慮する余地もありませんでした。

<テラスタイプ:水>
サイクル崩壊を阻止するために弱点を消したい要望と元々の役割対象である水・地面に強くあって欲しいことから、総合的に見て水タイプを選択。
単純に弱点も少ないので、チオンジェンで詰める勝ちパターンを狙いやすくもなります。

<技構成:ギガドレイン、カタストロフィ、宿り木の種、守る>
相手の攻撃を受けてからハバタクカミの攻撃圏内へと押し込む動きとして強力なカタストロフィ、サイクルの中でパーティのHPを維持しやすく詰めでも優秀な宿り木の種。大事に扱うための守る。最後は攻撃技として水・地面タイプへの役割遂行を目的にギガドレインを選択しました。
ギガドレインはハバタクカミの身代わりを壊せないケースがあるのが弱みですが、役割対象を削りながら自身のHPを維持できるので宿り木の種を打つ回数を減らせる点が強みだと思います。次点欲しい技があるとするならば挑発ですが、さすがに余裕がなかったです。

<実数値:192-×-140-116-183-91 H.252 B.156 C.4 D.92 S.4>
A167ヘイラッシャのランク+2飛行テラバースト耐え(15/16)。C187ハバタクカミの拘り眼鏡ムーンフォース耐え(14/16)。残り特攻と素早さ。
ヘイラッシャが役割対象であることとハバタクカミが天敵であることから、それらに対して最低限の行動保障を確保する配分。欲を言えばもう少し特攻が欲しいですが、神速や毒ダメージを合わせればテツノツツミを倒せる程度にはなるので許容できると思いました。

 

★ヘイラッシャ
<持ち物:ラムの実>
ヘイラッシャの対策として、モロバレルのキノコの胞子・ファイアローの鬼火・ギャラドスの電磁波など状態異常を駆使してから殴り合ってくるものが多いと感じていたので、その目論見を一歩遅らせて返り討ちにする目的でラムの実。
特性を鈍感にして威嚇を受けないようにしていることもそうですが、とにかく一定の火力で攻撃し続けることを目指してヘイラッシャが倒れた後のプランを立てやすくしています。

<テラスタイプ:鋼>
ハバタクカミ・テツノツツミとの殴り合いを有利にする目的で、それらの主要攻撃に耐性をつけられる鋼タイプを選択。当然モロバレルクリアスモッグにも耐性をつけられます。
ヘビーボンバーを採用しているので恩恵は攻撃面にもあり、モロバレルに大きいダメージを与えられるだけでなくテツノツツミを一撃で倒すことができます。

<技構成:ウェーブタックル、岩雪崩、ヘビーボンバー、守る>
相手を一撃で倒す能力が高いメイン技のウェーブタックル、対モロバレルを考えたときにテラスタルを切らなくてもある程度ダメージを稼げるヘビーボンバー、大事に扱うための守る。最後の技はダメージレースを優位に進めるため範囲攻撃が欲しく、岩雪崩を採用しました。
予選第1回までは岩雪崩ではなく地震を採用していました。これは環境として地面技の一貫性が高いことが理由でしたが、ヘイラッシャの攻撃技が水・地面に偏るのを見てギャラドスカイリュー・セグレイブなどを絡めて対抗してくる相手が増えたと感じたので、岩雪崩ならそれを逆手に取れると思いました。この枠はハバタクカミ・イーユイ・テツノツツミ辺りの並びをまとめて大きく削れれば十分と考えていたので、命中に不安ができるものの岩雪崩でも代用ができました。
モロバレルでテラバーストを用いる手もありますが、やはりこれも消極的な理由でテラスタルを強いられていて、取り巻きのポケモンに強くないことも含めてヘビーボンバーがまともだと感じました(思念の頭突きは汎用性を見て不採用)。

<実数値:225-165-135-×-90-85 A.236 D.36 S.236>
素早さはランク+2で最速ガブリアス抜き。ランク+2の75%岩雪崩+鋼テラスヘビーボンバーでH221-B134モロバレル1発ずつ。残り特防。
ヘイラッシャとシャリタツの合体を見てからモロバレルを交代で出してくるケースが多いので、それを咎められるよう攻撃振り。特防はD87でC205ハバタクカミの拘り眼鏡ムーンフォース耐えを実現できますが、打たれ強さを上げるために残りを全部回しました。

 

★シャリタツ
<持ち物:拘りスカーフ>
ヘイラッシャで削ったポケモンにトドメを刺す動きを考えて相手より先に動いて攻撃できる拘りスカーフ。
相手もヘイラッシャを倒しながらシャリタツに被害を与える展開を狙うので、その意味ではラムの実や気合の襷も候補ですが、こちらが繰り出すハバタクカミが素早さを落としているので、シャリタツがそのカバーをすることが重要と思いました。

<テラスタイプ:鋼>
終盤にカイリュー・ハバタクカミ・テツノツツミなどと対面することが多く、それらの相手に行動保障を作る目的で耐性をつける鋼タイプ。
シャリタツが出る盤面までテラスタルが温存されているケースもそう多くはないですが、行動回数が増えることで勝ちを拾える場面はあります。

<技構成:流星群、ハイドロポンプ、濁流、凍える風>
横にに並ぶことが多いハバタクカミの素早さをサポートできる凍える風、イーユイを一撃で倒せるハイドロポンプ、範囲攻撃で追加効果にも期待できる濁流。最後の技はギャラドス・イルカマン・テラスタルしたコノヨザルなど水タイプにダメージを取れる流星群にしました。
寝言を持たせるとヘイラッシャが倒れた直後に打たれるモロバレルのキノコの胞子に耐性を持つことができますが、ヘイラッシャでモロバレルを倒す動き狙うことが多く、元々僅かなチャンスを作り出す技である上に使用機会も少ない理由で不採用としました。テラバーストによる奇襲もなしではないですが、テラスタルを防御的に使った方が強いと感じて鋼を選択していて、攻撃面で明確なメリットを見つけられなかったので不採用です。

<実数値:146-×-100-154-116-143 H.20 B.148 C.116 D.4 S.220>
素早さは拘りスカーフで最速ドラパルト抜き。A204カイリューの拘り鉢巻き神速を災いの剣込み耐え。鋼テラスタル時にC176テツノツツミのフリーズドライ+ハイドロポンプ耐え(248/256)。残り特攻(H188-D120カイリューまで1発程度)。
ヘイラッシャのミラーでシャリタツは選出しないので、ミラーでの素早さを気にせず行動保障を作るために耐久に配分。特攻はH131-D141イーユイを一撃にできるC146程度は最低欲しく、シャリタツ自身がスイーパーにならざるを得ない場面もあるのでなるべく多めに配分しました。

 

【構築総評】
先述の通り、この構築は対戦するための叩き台として組んだものです。「チオンジェンが苦手な高圧展開にヘイラッシャで対抗する」「ヘイラッシャが苦手なミラーマッチをチオンジェンで対策する」というシナジーが綺麗ではありますが、完成度的にはイマイチだと思っています。
特に、ハバタクカミを軸に強く使える型を選んでいる割には相手のハバタクカミのことがあまり考えられておらず、先制技で縛る・火力を緩和する・一撃で倒すなどの手段がほとんどないのは致命的だと思います。安定を求めて場持ちの良いハバタクカミを目指した結果、頻発するミラーが安定しないのは少し本末転倒な部分があります。また、どう見てもモロバレルがきつく、使用率が最上位のポケモンに苦戦するのは環境にマッチしていないと思いました。
そういった経緯の中でヘイラッシャに岩雪崩を採用するようなチューニングができたことは良かったと思います。ヘイラッシャの対策の一つとして、飛行タイプを絡めて技の一貫性を下げながら1vs2で打ち合いをする形が増えていることを感じていて、岩雪崩でそのプランを返り討ちにできるようにしていたことで勝ちを拾えた試合は多かったと思います。

 

【余談:PJCS予選での勝敗推移】

★第1回(32-13)

〇×〇〇〇×〇〇〇〇
〇×××〇〇×〇〇〇
〇×〇〇〇〇〇〇××
××〇〇〇〇×〇〇〇
〇× 〇〇〇

★第2回(32-12)

〇〇〇〇×〇〇〇〇×
〇〇×〇×××〇〇〇
〇〇〇〇〇×〇〇〇〇
××〇〇〇××〇〇〇
×〇〇〇