見せ合いあり66構築〜バンギラスエンペルト スイッチトリルスタン〜

トリプルレート戦績:50-9 (エラー負け4) 最高レート1905


〜パーティ〜
バンギラストゲキッスクレセリアエンペルトカポエラーボルトロス


バンギラス ゆうかん すなおこし
207-192-141-×-120-62 H.252 A.172 B.84
(207-226-181-×-140-71)
いわなだれかみくだく、じしん、まもる@バンギラスナイト


トゲキッス おくびょう てんのめぐみ
171-×-115-162-135-145 H.84 C.172 S.252
エアスラッシュマジカルシャインかえんほうしゃ、しんぴのまもり@こだわりスカーフ


クレセリア のんき ふゆう
226-×-177-95-163-81 H.226 B.164 D.100
れいとうビームひかりのかべトリックルーム、てだすけ@オボンのみ


エンペルト れいせい げきりゅう
189-×-110-179-122-58 H.236 B.12 C.252 D.4
ハイドロポンプ、ラスターカノン、くさむすび、まもる@いのちのたま


カポエラー しんちょう いかく
157-130-129-×-144-94 H.252 A.116 B.108 D.4 S.28
インファイトマッハパンチねこだましワイドガード@ラムのみ


ボルトロス ようき まけんき
155-162-95-×-101-179 H.4 A.212 B.36 D.4 S.252
ワイルドボルト、フリーフォール、ばかぢから、はたきおとす@こだわりハチマキ



霰トリパを強く意識してメガバンギラスエンペルトを採用した構築。
素早さが遅い2匹をサポートするためにトリックルームを取り入れて戦います。


XYになってトリプルバトルのスタートは完全に出遅れてしまいましたが、久しぶりにダークホールを使うドーブルを相手にしなくてはなりません。ドーブルの入ったパーティの中でも猛威を奮いそうな範囲攻撃主体のトリパの対策を意識してユキノオーブルンゲルシャンデラヒードランに強めのエンペルトバンギラスを軸にパーティを考えることにしました。バンギラスがスペックが高いことは言うまでもありませんがフェアリータイプに弱点を突かれてしまうのでフェアリータイプに強い鋼タイプはぜひ採用したいです。鋼タイプを採用するとヒードランをはじめ炎タイプに弱くなってしまうのでそれを防ぐために炎に抵抗のあるポケモンとしてエンペルトヒードランが候補に挙がり、水タイプに弱くならないようにエンペルトを採用しています。
まずエンペルトを水タイプとして見た場合は炎技を等倍で通してしまうのでトリックルーム下でシャンデラヒードランに有利をとることを考えると素早さを落として採用したいです。それを踏まえて汎用性を落とさないようにパーティにトリックルーム要素を取り入れたいと思います。そこで選んだのはクレセリアです。クレセリアは全ポケモン中トップレベルの耐久力を誇る安定感を持ち合わせながらエンペルトバンギラスに一貫している地面技を無効化できるポケモンなので相性は良いです。
トリックルーム下で戦えるアタッカーは用意できたので、通常時に上から攻撃できるアタッカーを用意したいです。特にメガガルーラテラキオンラティオス辺りに圧力を掛けられるポケモンが欲しかったのでここでボルトロスを採用します。
ここまででドーブル対策が薄かったので手っ取り早い対策である拘りスカーフ神秘の守りを採用することにします。ドーブルより速いポケモンの中で初手で出しやすくアタッカーとしても優秀な性能を持つポケモンとして5匹目にトゲキッスを採用しました。
トゲキッスを採用したもののこの指止まれは弱体化してしまったので、初手で一方的に不利にならないように猫騙しを使えるポケモンが欲しく且つ岩・格闘が苦手なポケモンが多いので特性威嚇のポケモンが欲しい、範囲攻撃に対してワイドガードを打ちたいなどという要望を叶えるポケモンとして最後はカポエラーを採用することにしました。
トリックルームがなくても戦えるもののトリックルーム軸で戦うことの方が多いので、スイッチトリパと銘打ちましたが、合計種族値が一応3300を越えていて個人的なスタンダードの定義にも当てはまるのでどう表現するのがいいのか結構考えてしまいました((


>バンギラス
耐久・攻撃ともに数値が高くXYでも非常に高いスペックを持つポケモンです。フェアリータイプの登場により弱点を突かれる数は増えたものの苦手な格闘タイプもフェアリータイプの影響を大きく受けているのはむしろ追い風であり、メガシンカという新要素を手に入れています。メガシンカによって数値が上がるだけでなく交代を挟まずに特性の砂起こしを再発動させて天候を奪い返すことができるという点も非常に強力です。
火力に期待したいので高い数値で攻撃を仕掛けられる物理攻撃を主体とした構成にします。タイプ一致技で範囲攻撃の岩雪崩と一貫性がとりやすくなった噛み砕くはほぼ必須。大事に扱うために守るも持たせておきたいです。最後の枠には鋼タイプを意識した技が欲しく、大文字・けたぐり・地震が候補に挙がり相手のクチートバンギラスに打点があることを重要視して地震を採用することにしました。このパーティには浮いているポケモンが3匹いてエンペルトは守るを使えてカポエラーワイドガードがあるので比較的使いやすいように思えました。
メガシンカすることで耐久の数値も跳ね上がるのでHPの努力値以外はパワーを重視して攻撃をベースに配分。防御を上げることでA205メタグロスアームハンマーを確定で耐えるようになり生半可な格闘技での即死を防ぐことができます。素早さの値は最遅ハッサム-1としてメガシンカしても最遅ヒードランより遅くなるように設定はしましたが、もう少しだけ素早さを上げてメガバンギラスエンペルトトリックルームの有無に関わらず最遅ヒードランを攻撃できるようにすべきだったかもしれません。


>トゲキッス
拘りスカーフを持たせた神秘の守りで対ドーブルを安定させるために採用したポケモンではありますが、先手で飛行・フェアリー技を打てるのが弱いわけもなく、フェアリーのおかげで耐性が増えたのでムーブによる攻撃の受け流しの面でも拘りスカーフとの相性が良いと言えます。
技構成は採用理由でもある神秘の守りが必須。その他には対角まで届き先手で怯みが狙いやすいエアスラッシュ、ドラゴンポケモンを2発で倒し半減されにくい削り技としても使えるマジカルシャイン、とここまでは入れておきたいです。残る技はパーティ内で鋼タイプが重たいことから火炎放射を入れるべきなのですが、使用感を見てみたかったという理由でこの指止まれで使っていました。この指止まれは優先度が猫騙しに負けるようになり初手では使いづらくなりましたが、トリックルーム中にトゲキッスを場に出してこの指止まれをするという使い方はできました。しかし、トリックルーム中に出るときは出さざるをえない状況がほとんどで、トゲキッストリックルームが切れてから上から攻撃できるポケモンとして温存したいことの方が多いのでやはり火炎放射の方が良さそうです。
素早さは最速ドーブル抜きは必須条件なので、そこまで振ったら同速ポケモンにも5割で勝負できるように最速にします。耐久をA182ガブリアスの拘り鉢巻アイアンヘッド耐えとして残りを特攻に振りました。特殊耐久はC187メガライボルトの10万ボルトを耐えられるように、強化アイテムのない攻撃なら一度は耐えることができるので行動回数を稼ぎやすいです。


>クレセリア
地面と格闘の一貫性を抑えることができる貴重なトリックルーム要員です。圧倒的な耐久数値を誇るので安定感が高く、等倍の攻撃でも数値で無理やり誤魔化す扱い方ができるポケモンクレセリアだけではないでしょうか。持ち物は無理やり等倍の攻撃に受けに出してもトリックルームができる安定感を保てるようにオボンの実を持たせます。
バンギラスエンペルトのサポートとなる素早さ操作技のトリックルームは必須。手動の天候技やメガシンカなどで天候の奪い合いがより発生しそうなのでバンギラスの負担を減らすべく対天候パーティに光の壁は欲しく、攻撃技を最低でも1つは採用します。努力値配分的に特攻が高くなる気配が全くなかったので、最後の技は手助けとして味方を強化できるようにします。攻撃技はエンペルトに氷技のスペースがなかったこともあり冷凍ビームとしてガブリアスランドロスを攻撃できるようにしています。格闘の処理も遅くなりがちなのでサイコショックも欲しいのですが、格闘タイプは1ターンに1匹しか攻撃できないのでうまく立ち回って誤魔化す方針でいました。
冷凍ビームの威力が下がったので特攻に割かなければいけない努力値の量が増えたことと強力な物理ポケモンが増えたことから特攻に回す努力値を完全に諦めて防御に回すことにしました。HPは怒りの前歯を受けてオボンの実が発動するように偶数、C222ギルガルドシャドーボールをオボン込みで2発耐えるように特殊耐久を上げて残りを防御につぎ込みました。これでもA172メガクチートの+2じゃれつくを上2つの乱数以外でしか耐えることができないので数値が足りないことからも特攻に割く余裕もないのは分かりそうです。
・・・と書いてきましたが5世代にいるクレセリアを送りたくなかったので、実際に使用していた個体は「217-×-165-82-164-81」という4世代のころにGTSで入手した個体でした((
これを見ても特攻の値を見ない限りは違和感を覚えにくいように誤差の範囲と割り切って不具合することなかったことからスペックの高さが伺えます。


>エンペルト
新タイプのフェアリーを半減する貴重なタイプであり且つ炎が弱点にならず晴れパーティに無抵抗にならないポケモン。その条件を満たすヒードランと違って強力な範囲攻撃を持たないものの、ブルンゲルにも強く霰パーティのメンバーに不利になりにくいところが良い点です。持ち物は当初は黒い鉄球を持たせて霰トリパのユキノオーに先制するつもりでいましたが、それ以外の相手への汎用性が低そうなのでヒードランを一撃で倒せるようにできて打ち分けもできるように命の珠を持たせました。
技構成は最も火力が出て炎タイプへの打点となるハイドロポンプユキノオートゲキッスに対する打点となるラスターカノン、ブルンゲルキングドラに対する草結び、縛りの解除や素早さ操作を行いたいときに便利な守る、の4つで埋まりました。他にも波乗り冷凍ビームめざめるパワーなど欲しい技はありますが、どれも必要な打点なので抜くことができません。
努力値は命の珠を持たせることもあってHPと特攻をベースに配分。HPは最大値より2低い値にして命の珠の反動ダメージが小さくなるように調整、特防に配分したことでC161キングドラの命の珠雨ハイドロポンプを2発耐えるようになり、残りを防御に振ってA182ガブリアスの75%地震+命の珠ダメージ2回耐えが最大乱数以外でできるようにしています。


>カポエラー
トリプルバトルの補完要素として優秀なポケモン。便利な要素を多数持つのですが元の数値は低いため仕事を詰め込み過ぎても実戦ではすべてこなしてくれません。ということで、個人的にはあまり使う機会のなかったポケモンですが、適切な仕事量を与えればきっちり活躍してくれます。
技はまず猫騙しとワイドガードが確定。猫騙しは繰り出したターンしか使えないもののカポエラーは威嚇を入れるために何度か交代で繰り出すこともあり、そこで攻撃性能が低めのカポエラーで相手を1ターン止める立ち回りができるのはやはり便利です。ワイドガードがないと岩雪崩や地震に対する耐性があやしく、特にカポエラーが既に場に出ている状況で威嚇を入れられない相手に対して身を守る手段として使います。一応、格闘打点を持つポケモンなので攻撃技としてインファイトマッハパンチを採用しています。格闘打点として期待できるほど攻撃性能は高くないので、インファイト+マッハパンチという形で格闘打点としての火力を確保できるようにしています。エンペルトの攻撃ではメガシンカしたユキノオーバンギラスを倒しきれないのでそういうときにマッハパンチが便利です。
威嚇役としてあっさり倒されてしまっては困るので耐久を重視した配分としています。物理耐久は威嚇込みでA146ファイアローの命の珠ブレイブバード耐え、特殊耐久はC189トゲキッスの拘り眼鏡75%マジカルシャイン耐え、となっています。残りを攻撃に振ってH207B171メガバンギラスインファイトで1発という最低限の火力を確保しつつ、さらに残りを素早さに振っておくことで素早さを完全に諦めたカポエラーには先手がとれるようにしておきます。


>ボルトロス
トリプルバトルで高速と認識されるテラキオンより素早さが高く、特性が負けん気なので能力変化によって攻撃を下げられることなくダメージを与えていくことができます。トルネロスに比べると電気タイプのおかげで電気・飛行に耐性がついているところが強力です。持ち物は火力不足を補うために拘り鉢巻として初手で繰り出した際に向かい合ったメガガルーラテラキオンを確実に縛れるようにします。
技構成はまずテラキオンへの打点となる馬鹿力が必須。その他にはワイルドボルト、フリーフォール、蜻蛉帰り、叩き落とす、と採用しておきたい技が4つあるのですが、この中から1つは不採用にしなくてはなりません。この中で汎用性が高いのは相手1匹の行動を制限することができるフリーフォール、相手の持ち物をドロップさせられる叩き落とす、だったのでこの2つを確定。最後の1つは蜻蛉帰りを入れて影踏み対策やダメージを与えつつトリックルームという展開を考えていましたが、トリックルーム+蜻蛉帰りは選びづらいことと滅びの唄パーティにはフリーフォールを使えばいいことに気付きました。それよりも水タイプや鋼タイプの処理が早くなるワイルドボルトの方が一貫性もとりやすく重要だと思い最後の技として採用しています。
素早さはラティオスに先制するために当然最速。攻撃の最低ラインとして馬鹿力でH181B121メガガルーラを1発のラインまで引き上げつつ、残り少ない努力値を防御中心に配分してA167ボルトロスの拘り鉢巻ワイルドボルトを上2つ以外の乱数で耐えるようにしてミラーでも動ける確率を上げています。


全体的な感想としては、構築が色々甘いせいで立ち回りと運で誤魔化す場面に多々出会いました。
初手の多くはボルトロスカポエラートゲキッスという並びになり、拘り2匹を連れているせいで畳返しにものすごく弱いです。畳返しを使うゲッコウガは変幻自在の氷技でボルトロスを縛れるポケモンでもあるため非常に厄介でした。
相手のトリックルーム展開に関しても、とりあえずエアスラッシュで無理やり止めたりしていました。トリックルームを決められても相手の動きを見てバンギラスエンペルトをトリル下で戦わせつつ機を見てトリックルームを返すという立ち回りができたのも良かったのですが、ローブシンハリテヤマといったエンペルトより素早さの遅い格闘タイプの相手が厳しくなっており、なんとか対処できていたもののその場しのぎなので相手の立ち回りによっては勝てない可能性が十分にありました。
もう一つ、エンペルトが要所でハイドロポンプをはずさなかったのが強かったです。水タイプのポケモンは基本的にハイドロポンプを当てられれば非常に強く、実際の対戦ではずすことも多々ありましたが大事な場面で負けに直結するはずれは一度もありませんでした。これはラスターカノンがあるおかげでハイドロポンプを打たなくてはいけない場面が減っていることが要因にあると思います。また、エンペルトがそこそこ優秀な耐性を持っていて且つエンペルトを繰り出しているときの並びが耐久が高めのポケモン中心ということもあって、ハイドロポンプを一度はずしてる間に隣のポケモンが倒されて形勢が一気に逆転するということが起こりにくかったのも要因といえるでしょう。それでも運が良かったのは間違いないです。


最後に少しレーティングの感想を。
wi-fi環境が以前よりは安定するようになったのでレーティングにチャレンジしてみました。接続エラー負けは4つありましたが、同じ日の近い時間での発生だったのでその時間帯での混線が原因だと思われ、全体的に見て回線の安定度は良かったようです。しかし、連続して接続が切れるまでは私の回線不調だとは気付かず、その間に試合を負け扱いされてしまうのはなんだか悔しかったですね((
トリプルバトルは人口が少ないせいで対戦相手が見つからないことも多々あるせいか、レートが近い人とマッチングしやすいという感覚はありませんでしたが、28-2の成績で1850まで上がることができたので、やはりレートはの上がりやすさはBWのころとは違っているようです。
個人的に不便だと感じたのは対戦募集中に募集を中止する機能がないこととマッチングしたときに音が出るなどのアラート機能がないことです。レートの反映が早かったので成績だけ見てやめたいときにパッと成績を見ることができません。また、先述しているようにトリプルバトルはマッチングしないことも多々あるのでうっかり画面から目を離しがちですが、その間にマッチングしていても気付かずに選出画面に進んでいることもあったので時間の使い方的に不便でした。


レーティングでこういう経験ができたのもボルトロスの個体をくじゃさんが非常にお忙しい中で用意してくださったからなので、感謝したいです。ありがとうございます。
むしろ、それを懇願しておきながらクレセリアが適当で申し訳ないです((