ポケモンセンター15周年記念バトル大会 使用パーティ〜波乗りエンペルトトリパ〜

7/6開催のポケモンセンター15周年記念バトル大会に参加してきました。

全国のポケモンセンターで開催される対戦イベントで、各店舗の参加者で予選を行い予選を突破した人の中から抽選で店舗代表メンバーを選び、wi-fiを利用して各店舗の代表同士で対戦をする対抗戦でした。


私が行ったのはトーキョー店舗。
昨年にも似たようなイベントがありましたが、今回はルールがより特殊なことがあってか知り合いの参加者人数は自体は多くなく(今年は年齢によるカテゴリー区別がなかったので大会への参加者数はそこまで変わりないでしょうか)、予選突破には5勝必要だったので予選通過者の数は昨年より少なかったような気がします。
一応、事前にパーティを考えていたこともあって予選は5連勝で無事に突破することができましたが、抽選には落ちてしまいました。


〜パーティ〜
FCランドロスムシャーナエンペルトトリトドン



○FCランドロス しんちょう いかく
191-165-110-×-134-127 H.212 D.172 S.124
じしん、いわなだれ、とんぼがえり、だいばくはつ@こだわりハチマキ


ムシャーナ なまいき テレパシー
223-×--123-127-143-30 H.252 B.140 D.116
サイコキネシス、てだすけ、トリックルーム、まもる@メンタルハーブ


エンペルト れいせい げきりゅう
191-×-109-178-122-59 H.252 B.4 C.248 D.4
なみのりれいとうビーム、めざめるパワー(炎)、くさむすび@くろいてっきゅう


トリトドン れいせい よびみず
205-×-96-158-108-39 H.152 B.60 C.252 D.44
だくりゅう、だいちのちから、みがわり、まもる@たべのこし


今回のルールとしては見せ合いのない4匹ダブルバトルで、パーティの中に「ピカチュウドダイトスゴウカザルエンペルトジャローダエンブオーダイケンキ」のどれか1匹を必ず採用しなければならず、これらは「事前に配信された個体を使用」するとのことだそうで、技を確認してみると遺伝技を使うことはできませんでした。
昨年の経験からすると見せ合いのないダブルバトルは後発から決めていく方針が良かったのですが、どれか1匹を入れないといけないという制約上その方針で進めづらく、また配信されたポケモンは有効な補助技を持っているポケモンが少ない上にやはりどれかを採用しなくてはならないのでバランスの良いパーティを組むのは難しそうです。
ということで、候補をゴウカザルエンペルトエンブオーにまで絞り、ここでは攻撃性能の高いエンペルトを中心にパーティを考えることにしました。天候利用・追い風・凍える風・・・など相手の先手をとる手段はいくつもありこれらで抜きあうのは効率が悪いと思えるので、見せ合いなしルールでは単純なトリックルームパーティが強そうです。エンペルトは素早さが速くないのでトリックルームパーティとは相性が良いとい言えるでしょう。


トリックルーム下でエンペルトを繰り出すことが決まりましたが、メインウエポンをハイドロポンプとしていると1ターンに1匹しか攻撃できないことや命中率が悪いことが気になります。そこで範囲攻撃の波乗りを採用して効率良く攻撃を仕掛けられるようにします。
エンペルトが気兼ねなく波乗りを打てるように隣に置くポケモンはダメージを受けない方が望ましいので、先発でトリックルームをする役には特性のテレパシーで波乗りを味方の波乗りを無効化できるムシャーナを選び、後発のアタッカーには呼び水で火力を上げることができるトリトドンを置きました。先発で出す最後の1匹はムシャーナの物理耐久を補うために特性の威嚇が欲しいです。素直にいけばズルズキンカポエラーなどが猫騙しを覚えるので強そうですが、素早い猫騙ポケモンを採用していないと相手の猫騙しでムシャーナが怯まされてしまうので安定しているとは言えません。そこで、不利な対面をムシャーナ守る+隣攻撃から展開を立て直せるようなポケモンで対策しようと思ったので特性が威嚇のポケモンの中でもムシャーナの苦手なバンギラスメタグロスに打点を持つことができる霊獣ランドロスを採用しました。


昨年の大会で私も採用しましたが、ナットレイは見せ合いのないルールだと晴れ以外の天候にそこそこ強く耐性も優秀で相手を詰ませる能力が非常に高く採用率が高くなってもおかしくなさそうなので、そのナットレイに対するマークがやや薄いところは気になるでしょうか。また、天候技が入っていないので日本晴れ構築には相性が悪く、特に晴れ+瞑想月の光クレセリア入りに対してはほぼ勝ち目はなかったのではないでしょうか。
これとほぼ同じパーティを別の方も使いましたが、私含めて合計で15-0という結果だったので引き運が悪くなければ勝ちを狙いやすく使いやすいパーティだったのではないかと思います。


因みに、原案はこちら↓↓
http://tsukumonpoke.blog.fc2.com/blog-entry-64.html


>FCランドロス
威嚇でムシャーナの物理耐久を補佐できるポケモントリックルームをサポートするために遅い猫騙し要員は置きづらくこの指止まれ要員を用意して1匹捨ててしまうのももったいないので、大爆発などと選択を迫ることができるランドロスで読みあいを制しながらトリックルームを決めていきます。また、トリックルームが切れてから再び出して戦う使い方ができると更に良いのではないでしょうか。
初手でムシャーナが面倒なポケモンと対面してしまった状況で守るを使いながら大爆発をして取り返すことができるように持ち物はノーマルジュエルか拘り鉢巻にしますが、大爆発を使わなくても火力の出せる拘り鉢巻を選びました。
大爆発が確定してからはまずムシャーナと相性が良く配信ポケモンの多くに通りが良い地震が確定。次に地震と相性が良く飛行タイプのポケモンを攻撃できる岩雪崩も欲しい技です。ここでストーンエッジを選ばなかった理由ですが、トリックルームが切れてムシャーナ以外のポケモンと並んだ場合は地震が打ちづらくなってしまうので先手で怯みを狙える岩雪崩の方が勝てる試合が多くなるのではないかと思ったからです。残る技には単純に草タイプへの打点が欲しいという需要を満たすために蜻蛉帰りを持たせました。後ろのエンペルトと縦の相性が良いポケモンなので蜻蛉帰りを打って交代で戻ることになっても大きく困らないような気がします。
拘り鉢巻での攻撃を通すために耐久を中心に努力値を振って行動回数を稼げるようにします。ボックスにいた個体をそのまま連れてきたのですが、C182ラティオスの拘り眼鏡流星群を耐えつつ最速バンギラス付近を抜ける素早さになっています。
拘り鉢巻ランドロスは北陸オフのときに使用したことがあって、そのときに性格が慎重の方が使いやすそうだと思っていながら個体を持ってない状態で現地入りしてしまったため使わないままでしたが、非常に役に立ってくれました。攻撃に振らないと大爆発で倒せる相手が少ないことは結構気になっていたのですが、今回は最低限ラティオスを倒してほしい(全く計算していませんでしたがサザンドラですら高めの乱数で1発程度)という要望を叶えることができるので採用しやすかったです。
トリックルームが切れてから中速ポケモンに戦えるランドロスは貴重な存在であるため、大爆発はどうしても無理なときや後ろに負担を掛けないための退場技としてしか使いたくないので基本的には他の攻撃技を中心に選んでいくことになります。耐久に配分したことによってトリックルームを貼る前に少しダメージを受けてから交代しても再度繰り出すときの安定感が非常に高かったので大爆発のためだけでなく拘り鉢巻にした意味があったと思えます。


>ムシャーナ
トリックルームを起動するためのポケモン。数値があまり高くないのでサポートが必須なのですが、相手の猫騙し持ちポケモンと打ち合いになると不利なのでいっそのことと隣を攻撃役にしています。
確定している技は初手の猫騙し関連をやり過ごすための守るとトリックルームムシャーナの隣に並ぶポケモンはすべて範囲攻撃を主力にできるのでそれと相性の良い手助けを採用。最後の技はさすがに攻撃技が欲しく、モロバレルに打点を持つことができるエスパー技で特防を下げる効果のあるサイコキネシスにしました。
持ち物は挑発などを一度だけ防ぐことができるメンタルハーブで確定です。隣に置くランドロスではムシャーナを補佐することはできず、不意の挑発などでトリックルームが使えないとなると一方的な展開になってしまうのでそれを防ぐために持たせています。オボンの実を持たせておかないと耐久に不安も残るのですが、クレセリアと違って挑発の効果が切れるまで居座って殴り合うなどしづらいので、集中攻撃で倒れそうな場面はランドロスで解決することにして確実にトリックルームを使える場面を増やすことにしました。
努力値はすべて耐久に振り切りました。A204バンギラスのランク-1黒い鉄球投げつける+砂ダメージ耐えができる物理耐久を確保しての残りを特殊耐久に振ったところ、特殊耐久はちょうどC197シャンデラのジュエルシャドーボール耐えでした。


>エンペルト
今回の特殊ルールで必ず1匹は採用しなくてはいけない枠のポケモンエンペルト自身は鋼タイプを併せ持っているおかげで耐性が優秀で火力もそこそこあって攻撃範囲も広めなポケモンです。ランドロスと縦の相性が良いので嬉しいところです。
メイン攻撃技の波乗りが確定。その他の候補としては冷凍ビーム、ラスターカノン、草結び、めざめるパワー、身代わり、などがあって最終的には「冷凍ビーム、めざめるパワー炎、草結び」という風に落ち着きました。冷凍ビームはラティオスなどドラゴンタイプへの打点になり、草結びは水タイプへの打点になります。身代わりも強い技ではありますが、隣にいる可能性の高いポケモンムシャーナトリトドンであることを考えるとエンペルトを動かして強化したトリトドンが身代わりを置く方がよっぽど強いと思えます。ラスターカノンはユキノオーに打点を持つ目的が一番強いですが、ナットレイ対策のめざめるパワー炎を搭載できたことで優先度が低くなりました。
努力値配分は単純にHCベースにほぼ振り切って配分しています。手助け冷凍ビームでラティオスを乱数で落とすことができることもあり特攻は落としたくなかったのですが、HP振りだけでもそこそこの耐久力があるのがエンペルトの良いところでしょうか。
持ち物は黒い鉄球。トリックルーム下で最遅のモロバレルより速く動くことができるようになるので、ムシャーナサイコキネシスと合わせてモロバレルを返り討ちにすることができます。また、トリトドンよりも速く動けるので先手波乗りで呼び水を発動させて特攻を上げながらトリトドンで攻撃するという自然な流れを作ることができます。


>トリトドン
波乗りエンペルトを採用する上で威力が95しかない範囲攻撃では火力に期待ができず、ただ波乗りを使うだけでは守るや交代などで簡単にトリックルームを逃げ切られてしまいます。その点を解消するポケモンとしてトリトドンを採用しました。エンペルトが味方を巻き込んで波乗りを打ちやすい体勢を自然と整えるだけでなく、呼び水で特攻を上げることで攻める速度を上げることができるので時間を稼がれるターンも無駄にはなりません。
努力値配分はHCベース。トリトドンは耐性が優秀なポケモンなのでトリックルームが切れてしまってもタイマンで勝ちやすいのではないかと思いましたが、耐久重視で振るとトリックルーム下での圧力が薄く、火力重視で振ると耐久が足りませんでした。「エンペルトの波乗りコンボが確実に決まる保証はないこと」「トリックルームを主軸にしているので、そこでの制圧力が大事であること」「そもそも優秀な耐性だけでタイマンに勝てる相手に対しては耐久数値がそこまで必要にならないこと」などから火力重視の配分に決定します。
まず確実に必要な技はタイプ一致の大地の力。次に大地の力の攻撃範囲を補う技として水技・氷技など最低限もう一つの技が必要です。残る2つの技ですが、身代わりと守るを採用することにしました。これは主に草技を持っている相手に対して隣で処理をするまでトリトドンを場持ちさせることを目的としています。トリックルームを逃げ切る守るや交代に合わせて身代わりを使う動きは言うまでもなく強力で、身代わりを使っている間もエンペルトの波乗りでトリトドン自身の特攻が上げられる点も嬉しいです。また、守るはトリックルームが切れた後にランドロスの大爆発で苦手な相手を倒してトリトドンの耐性で詰ませる動きをするのにも必要でしょうか。最後の攻撃技は冷凍ビームか濁流が候補になりましたが、クレセリアやWロトムへのダメージを考えて濁流を採用しました。濁流の命中ダウンと身代わりの相性の良さも買っています。
持ち物は身代わり守ると相性の良い食べ残しを選択しました。特に、対ナットレイに関してはタネマシンガンさえなければパワーウィップの命中とPPと濁流の追加効果でタイマンで勝てる可能性は十分高くなるので、永続回復の食べ残しが重要になります。



○参考バトルビデオ(?)
ポケモンセンター15周年記念大会 予選1戦目
vs FON さん BV:81-97441-21234
自分:FCランドロス ムシャーナ トリトドン エンペルト
相手:ゴウカザル ボルトロス ツボツボ ラッキー


・・・・・・・・・・

冒頭に書いた通り、予選を突破した方の人数は昨年ほど多くなく更に店舗代表に選ばれる人数も3人ではなく18人と非常に多かったですが、抽選には当たらず。
全国にポケモンセンターは7箇所あるので、3人×6箇所で振り分けてwi-fiを利用して対戦をしていたようです。店舗のユニオンルームに18名の代表が集っているのでスペースも大きくなく昨年のように回線の不具合も少し発生していたようで、モニターに映し出されていた試合も運なくあっさり負けてしまい、その他の対戦は各自がwi-fiで見えない相手の店舗代表と1戦だけ対戦していただけなので、イベントとしては盛り上がりにはやや欠けていたような気がします。


見せ合いのないルールではすべてのパーティの対策をすることは非常に難しいです。その上、今回のルールでは必ず入れなければいけないポケモンがいるという制約があるためどのようなパーティが存在するかというのがなかなか見えてきません。つまり、環境が発展していく中で生まれた特定のパーティに対してメタを貼ったようなパーティというものはほとんど存在せず、存在するパーティはスタンダードであれトリックルーム主体のパーティであれ対応範囲が広いパーティがほとんどだと思います。スペックの高いポケモンの組み合わせやパワーのあるギミックを詰め込んだパーティを色々見ることができるので、こういうルールでの対戦も非常に面白いなと思います。
因みに、私が他に考えていたのは「襷ゴウカザルのスタンダード」「3匹で戦えるヤミラミフワライド」「3匹で戦える小さくなるラッキー」「ハイスペック+脱出ボタン持ち配信ポケモン」というものでどれも実際に使っている人を見ることができたので楽しい経験ができました。ところで、私が今回使ったパーティはここにあるパーティのほとんどにはやや不利かほぼ勝ち目がないパーティな気がするので、当日は実際に使って勝てる自信をあまり持っていませんでした・・・(


参加された方々、お疲れ様でしたー♪