WCS2010 当時のメモ書き+現在の感想

2月に4世代ジーエスカップルールのオフ会に参加表明をしています。かなり久々の対戦になるので色々と情報などを集めて感覚を取り戻しておこうとすると、GSルールの当時のメモを見つけました。それを眺めていたら個人的に面白い発想をしていると思ったパーティ案がいくつかあったので、それらの案に当時のメモを見ながら感想を書いてみたいと思います。
因みに、発想が面白いというのは斬新だが荒削りで組み直せば強いパーティがあったとかそういう意味ではなく、私が当時の私を思い返して面白いと思ったという意味合いなので、これを読んでいる人は別に面白くもなんともないのでしょう((


当時の私が考えていたらしいパーティはこちらの3つです。
「いばラムグラードントリパ」
「瞑想ギラティナ軸パーティ」
「トリルカイオーガ軸パーティ」


因みに、メモ書きは2009年11月〜2010年1月ごろと推測されるので、地区予選がいくつか始まったくらい初期のものになります((



〜パーティその1.「いばラムグラードン軸トリパ」〜


ハリテヤマ ゆうかん あついしぼう
221-182-84-×-112-49 H.20 A.204 B.28 D.252
インファイトいわなだれねこだまし、みきり@きあいのタスキ
・「いわなだれ」1発とあわせてHP212防御110のホウオウが「ブレイブバード」でハリテヤマを攻撃した時の反動ダメージで自滅
・「いわなだれ」で無振りユキノオーほぼ2発
・攻撃81ルンパッパの「ねこだまし」+特攻202カイオーガの「あまごい」「しおふき」耐え


クレセリア なまいき ふゆう
226-×-140-97-200-81 H.244 C.12 D.252
れいとうビーム、いばる、トリックルームひかりのかべ@オボンのみ
・特攻202カイオーガの「あまごい」「しおふき」の最大ダメージが114
・「れいとうビーム」でHP201特防142グラードンの「みがわり」破壊


グラードン ゆうかん ひでり
198-198-160-×-142-86 H.180 A.76 D.252
じしん、シャドークロー、みがわり、まもる@ラムのみ


ディアルガ れいせい プレッシャー
207-×-140-222-121-85 H.252 C.252 D.4
りゅうせいぐんりゅうのはどう10まんボルト、でんじふゆう@いのちのたま


〇簡易解説
2009年12月に都内で行われるGSバトルチャレンジというイベントで使用するために考えていたらしいパーティ。因みに、実際には個体を用意できなかったので使用していませんでした((
クレセリアトリックルームからグラードンを繰り出して威張るラムの攻撃強化で一気に制圧を狙うのが基本的な戦術になっているようです。初手でグラードンを出すとユキノオーが厳しかったり猫騙し+伝説の攻撃+次のターンの集中攻撃でクレセリアが倒されてしまうのを嫌って初手にはユキノオートリックルーム下で先手を取ることができて猫騙しでトリックルームの補助ができるハリテヤマを採用。最後はホウオウにしたかったようですが、ディアルガを採用しています。当時はまだ実際に対戦したことがなく大爆発や伝説ポケモンの攻撃を軽減できるリフレクター・光の壁が重要な技だと語られていたこともあり、物理攻撃主体のポケモンだけのパーティになってしまうことを恐れていた模様です。
ハリテヤマの気合の襷は大爆発を耐えることでシングルダメージが入らないようにしたり巻き込みながら地震を打っても攻撃を耐えるようにしているのか分かりませんが、気合の襷を持たせるときは2発以上かかる攻撃を耐えるように配分する意味はあることは知っているのだなと感心でした。
グラードン努力値配分に関して説明は書かれていないものの光の壁込みでC120程度のルンパッパの草結びを2発耐えるらしく、+2地震で相手のHPグラードンを2発にできる火力は確保してミラー対策は行っているらしいです。岩雪崩を持っていない理由に関しては、ハリテヤマに持たせたことでホウオウへの打点は最悪確保できることと不一致ダブルダメージではどうせたいしたポケモンを倒せないことからルギアなどへのダメージを重視したようです。
ディアルガに命の珠を持たせているのはグラードンの苦手なルンパッパを流星群で倒したいから。カイオーガとホウオウに対する打点として10万ボルトを覚えさせたため、相手の身代わりグラードンに対して流星群を打たなくてはいけないことに困ったようでトリックルームを抜いてまで竜の波動を入れた様子。一応、先発2匹がギラティナに対して隙を見せすぎているのでギラティナに対する対策の意味もあるらしいです。ディアルガグラードンの相性の良さを買って採用しているもののグラードンで自由に地震を打てないことを嫌って電磁浮遊を覚えさせているようですが、それについての記述はありませんでした。因みに、瓦割りを入れるか真剣に考えていたほどリフレクター・光の壁を警戒していたくらいだそうで((
クレセリアは光の壁と手助けのどちらを採用するかは迷っていたみたいですが、手助けにしてハリテヤマを毒々玉の根性型にしたりすると公式大会で世界一となったパーティの構成に近いものになってくるというのが面白いですね。


〜パーティその2.「瞑想ギラティナ軸パーティ」〜


ゴウカザル せっかち もうか
135-148-72-130-89-176
インファイトマッハパンチいわなだれねこだましきあいのタスキ


ギラティナ おだやか プレッシャー
256-96-140-122-189-110 H.244 C.12 D.252
シャドーボールりゅうせいぐん、めいそう、ねむる@カゴのみ


メタグロス ゆうかん クリアボディ
183-178-150-110-135-79
コメットパンチ、バレットパンチ、だいばくはつ、まもる@イバンのみ


カイオーガ おっとり あめふらし
162-113-90-222-145-141
だくりゅう、ハイドロポンプ、かみなり、れいとうビームこだわりスカーフ


○簡易解説
まず、パーティメンバーの能力値はあまり気にしてはいけません。私は今でも4世代の孵化乱数を習得していませんので((
一つ前で少し触れたバトルチャレンジのイベントで実際に使用したパーティ。ギラティナ猫騙し・がむしゃら・怒りの前歯・大爆発など一般ポケモンの悪あがきのような一芸に強かったので興味があったようですが、瞑想をする余裕があるのかを試してみたかったようです。因みに、案自体はイベントに行けなかった友人のもの。猫騙しでギラティナのサポートができてギラティナの苦手なパルキアバンギラスに対して有利に戦いやすいことからゴウカザルを隣に置いて、後ろの2匹はゴウカザルが倒れた後に投げて大爆発orカイオーガを止めるか瞑想を止めるかのような勝負を仕掛けていく2匹で対トリックルームパーティとホウオウグラードンなどへの対策を見ているのでしょう。
GSで対戦する初めての機会でありながらゴウカザルにはホウオウ対策として岩雪崩を覚えさせています。猫騙ししてからはインファイトを適当に打っていましたが、実際には暇なときに怯み狙いなどで打ったりもしていた記憶があります。
ギラティナは唯一の乱数調整産で特殊耐久に特化していますが、技構成が普通のギラティナに比べると歪なものになっています。詳しく覚えていませんが、レックウザのテンプレらしいと聞いていたマニューラ入りのパーティに対してレックウザを一撃で倒せるようにということだったはずです。特殊寄りの環境ならば一旦瞑想を積んでしまえば崩されることはほぼないので特攻が下がってしまっても積み直せばいいだけと考えていたのでしょう。
メタグロスカイオーガも普通の構成。当時素早さを落とすという考えがあまりなかったこともあり、威張るラムグラードンの前で大爆発が決まって面白かったと覚えています。カイオーガはHPが削られて放置されるのが恐かったのかしおふきを覚えさせていないようです。どうやら低個体値のために思い切って交代で投げることがしづらかったためでしょうが、この個体値でも濁流を打っているだけで普通に強かったのが印象的です。
当時の私の環境にはwi-fiがなかったため、知らない方々と実際に対戦すること自体が新鮮だったように思えます。


〜パーティその3.「カイオーガ軸トリパ」〜


〇ピクシーlv.49 なまいき マジックガード
198-×-91-103-152-56 H.252 B.4 D.252
かえんほうしゃ、がむしゃら、アンコール、このゆびとまれ@カゴのみ


クレセリア おだやか ふゆう
223-×-162-95-181-81 H.220 B.172 D.116
くさむすび、いばる、トリックルーム、てだすけ@ラムのみ


カイオーガ れいせい あめふらし
207-×-112-221-160-85 H.252 B.12 C.244
しおふき、かみなり、れいとうビーム、まもる@パワーアンクル


ディアルガ ゆうかん プレッシャー
207-160-147-×-140-85 H.252 A.44 B.52 D.156
ドラゴンクロー、じしん、いわなだれトリックルーム@キーのみ


○簡易解説
カイオーガ中心のトリックルームパーティ。これも作成はしていませんが、メモとしては面白かったので載せてみました。安定したトリックルーム要員のクレセリアと後発に構築の軸であるカイオーガ。最後はクレセリアと縦の相性も良くトリックルームを覚えるディアルガと決まったところで、最後の1匹に求められたことが猫騙し要員であれば「ミュウツーの吹雪+ユキノオーの吹雪を耐える素早さ58以上のポケモン」でこの指要員であれば「ミュウツーの吹雪+ユキノオーの吹雪を耐える素早さ57以下のポケモン」となり、目に留まったのが49レベルに下げたピクシーだったようです。いずれにせよ初手のユキノオーミュウツーに対してトリックルーム補助要員が2ターン目に倒れることになったとしてもユキノオーを削るなど何かしらのアクションを起こさないと後ろからカイオーガを投げて制圧ができないので、それを避けたかったようですね。
49レベルのピクシーですが、ミュウツーの吹雪とユキノオーの吹雪を1ターン目に受けても2ターン目には氷の礫を乱数ながらギリギリ耐える耐久を持っているのでユキノオーを攻撃できるようです。霰ダメージを受けないマジックガードが活きていますね。生き残っていたらがむしゃら、補助技だったらアンコールといったところでしょうか。初手ダークホールに脅えすぎてカゴの実を持たせていますが、強制ギプス持ちでも面白かったかもしれません。
クレセリアは一番信頼しているトリックルーム要員だったようで、事故対策にラムの実を持たせています。攻撃技が草結びな理由には「ドーブルに命中100の技を通せればなんでもよかったけれど、ヌオーに弱いことを意識して」と書いてありますね((
カイオーガは特別に書くことが何もないようです。余談ですが、5世代の最遅カイオーガだとナットレイパワーウィップを意識して防御寄りに耐久を上げた方がいいことが多いのですが、HPベースの配分でないとユキノオーやルンパッパの命の珠草結びを耐えることはできないのが難しい選択になっています。水技がしおふき一つなことに不安を抱いているようでカゴラムが余っていれば眠るを持たせる選択肢もあったみたいです。
そして、ここまで触れてはこなかったものの異彩を放っている物理型ディアルガ。初手からカイオーガまででギラティナに対する打点が薄く、特に瞑想型だった場合は手遅れになってしまうのでハピナス対策も兼ねて物理技で攻めるという発想をしたようです。岩雪崩でヌケニン対策をしてメタグロスへの打点として地震トリックルームを持たせたので逆鱗で技が固定になるのは扱いづらいということでメインはドラゴンクローのようですが、クレセリアから威張るを受けたドラゴンクローでH159B91ルンパッパ程度であれば一撃で倒せるみたいです。ラムの実は余っていないのでキーの実。


公式大会を終えて様々な考察が進んだジーエスカップですが、当時の大会のために試行錯誤を重ねて同じように迷走(?)を続けていた方もきっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか((
こういった類の発想は没になって埋もれていってしまいますが、柔軟な考え方を持つことは大事だなと改めて思えましたね。