第19回伝説厨オフ使用予定パーティ〜マニュオーガ軸グッドスタッフ〜

2/16開催の第19回伝説厨オフで本来使用する予定だったパーティです。


当日は対戦ロムを忘れてロムからポケモンから1匹ずつ借りる形になりましたが、使う予定だった今回の記事内容である構築と似たような路線で組むことができました。しかし、借り物で組むパーティは事前準備ができないことで逆に構築立ち回りともに割り切りがしやすくなっていたので、当日この構築を使用していたら予選を抜けるような成績を出せなかったような気がします。


〜パーティ〜
マニューラカイオーガナットレイギラティナリザードンY、ゼルネアス



マニューラ ようき わるいてぐせ
146-172-85-×-105-194 H.4 A.252 S.252
はたきおとす、れいとうパンチ、こおりのつぶてねこだましきあいのタスキ


カイオーガ ひかえめ あめふらし
175-×-112-221-160-142 B.12 C.244 S.252
しおふき、ハイドロポンプ、だくりゅう、かみなり@こだわりスカーフ


ギラティナ いじっぱり ふゆう
235-168-121-×-132-140 H.76 A.100 B.4 D.92 S.236 
シャドーダイブ、ドラゴンクロー、かげうち、まもる@はっきんだま


ナットレイ なまいき てつのトゲ
180-143-151-×-155-22 H.244 A.228 D.36
パワーウィップ、ジャイロボール、やどりぎのタネ、まもる@オボンのみ


リザードン おくびょう もうか
183-×-99-181-136-167 H.236 B.4 C.12 D.4 S.252
かえんほうしゃエアスラッシュ、おにび、まもる@リザードナイトY


○ゼルネアス おくびょう フェアリーオーラ
211-×-116-170-118-166 H.80 B.28 C.148 S.252
ムーンフォース、めいそう、みがわり、まもる@たべのこし


マニューラカイオーガという組み合わせを軸としたパーティ。
考察を始める前は「ゼルネアスのジオコントロールは先手で水技受けたらかなり削られるし叩き落とすとかも面倒だからそんなに使いやすいとは思えない」とばかり思いつつパーティを組んでいましたが、一番最初にできた構想がドーブルorガルーラ+ゼルネアスの初手にどうやっても勝てないものだったので没。ドーブルやガルーラとの組み合わせは単純ながら強力なので勝てないといけないパーティだと思い、これに有利なポケモンを軸にパーティを組む方針で汎用性を保ちつつ辿り着いた組み合わせがマニューラ+カイオーガというものでした。
後発のゼルネアスにも隙を見せないようにしたいですが、まず初手の猫騙し+ゼルネアスを対処しなければなりません。ミュウツーで先手で攻撃する、ルギアで積む、ディアルガやホウオウなどの積まれてもまだなんとかなるポケモンで攻撃する、などを考えましたがミュウツーYを使わない場合はほとんどがドーブル+ゼルネアスという初手に勝つことができませんでした。よって、ドーブルに強くゼルネアスに大きいダメージを与えられる拘りスカーフカイオーガを軸にすることに。
カイオーガ猫騙しで止められてしまっては意味がないので、こちらも猫騙しを使えるポケモンを採用します。スカーフカイオーガは攻撃技しか使わないため、猫騙ポケモンと並べても相手としては両方守るを使ってからカイオーガの攻撃を耐えるポケモンで反撃する手が安定します。今回はなるべくそれをさせないように高速のポケモンと並べることによって、猫騙しの速度でも打ち勝ちつつ2ターン目以降もカイオーガとの高速の並びで畳みかけていけるようにしてなるべく反撃を受けないような組み合わせにしたいです。
パルキアに不利でないポケモンが望ましく、汎用性を見て候補に挙がったのはガルーラ・コジョンドゴウカザルマニューラになります。ガルーラは猫騙しを覚えるポケモンの中では耐久が高いものの相手ガルーラとのミラーが面倒な点や「恩返し、けたぐり、不意打ち、猫騙し」という構成にしてしまうとギラティナに弱い並びになってしまうことがネックになります。残るポケモンは耐久値がほとんどないという意味では似ているのですが、スカーフカイオーガミュウツーを相手にする際に取り巻きにいるであろうユキノオーのことを考えると霰ダメージで気合いの襷が潰れないという点が非常に評価できるのでマニューラを選びました。


・・・とここまでは悪くなかったものの、このあとが全く組めずに困りました。
「相手のルンパッパカイオーガへの対策」「ゼルネアスに強いポケモン」「ミュウツーXの攻撃の一貫性を止める」「相手のバンギラスに弱くならない」「トリックルームパーティへの対策」これらを考えた結果集めたのが残りの4匹になります。
雨状態のルンパッパカイオーガに対して安定して強いポケモンは耐久に厚く振ったギラティナキュレムになりますが、耐久振りのギラティナは自身の火力がないので瞑想をする型でないと周りから崩されて負けてしまいます。瞑想ギラティナも強そうですがルンパッパカイオーガに打ち勝つためには眠るが欲しく、守るの入らない型となるとトリパがより厳しい気がしたので今回は不採用。キュレムはルンパッパカイオーガに対して強めですがブラックキュレムの耐久ではゼルネアスを繰り出されたときに抵抗ができなさそうなのに、ホワイトキュレムカイオーガ対して流星群を打たなくてはいけない場面が多く生まれそうで隙を作りやすいとして不採用。伝説枠のポケモンを割くのがもったいなかったので、まず仕方なくナットレイを採用します。ナットレイは特殊耐久に特化してようやくカイオーガの雨しおふきを3発しか耐える程度の耐久になり素早さが遅いことからその取り巻きからもダメージを受けやすいので安定感は高くなく、できれば天候を変える手段を持たせたいのですが、バンギラスユキノオーといったポケモンは弱点が被ることから採用できず。その代わり、これまで挙げてきたドラゴンタイプと違ってゼルネアスにも強い点と対トリパで動きやすい点が評価できるので運用時に気を遣う形で目を瞑ることにしました。
次に採用を決めたのはゼルネアスです。他にも色々な伝説枠のパターンを考えたのですが、最終的には「スペックは高いけどゼルネアスに弱いから採用しづらい」ポケモンをまとめて対策するために採用しておいた方が良いと感じたことが大きいです。格闘の一貫を消せること、バンギラスに強いこと、キュレムに強いこと、など対策が面倒なポケモンに対して強く出られるのが嬉しいです。
ゼルネアスを採用したことでますます対カイオーガが厳しくなったので、残りの2匹はカイオーガに弱いポケモンを採用したくありません。また、ここまでの4匹に地面技が一貫しているのでそれを抑えるポケモンを採用したくて、まずオリジンギラティナを採用することに。オリジンギラティナは格闘技を無効化できて先制技の影打ちを使うことができる点でも評価できます。
ここまでの5匹で鋼タイプのポケモンの処理が面倒なことと対ユキノオーに少し不安が残ることから最後の1匹にはメガリザードンYになるリザードンを採用することにしました。最終的には天候変化要員が入りつつ対策がそれに依存しない形になったので対カイオーガ系統は厚くなったように思います。


>マニューラ
猫騙しを覚えるポケモンの中で最速。カイオーガギラティナ・ゼルネアスのどれと組み合わせても猫騙し+αの行動が強力になるだけでなく、持ち物は低い耐久で行動回数を安定させるために気合いの襷。特性をプレッシャーにするとカイオーガと並べた際に拘りスカーフ持ちであることが簡単に割れてしまうので悪い手癖を選択。
技構成はまず猫騙しが必須。メインウエポンとしてまず叩き落とすと冷凍パンチを採用。冷凍パンチは等倍以上がとりやすくイベルタルグラードンの弱点を突けるのが大きいです。叩き落とすに関しては持ち物を持っている相手へのダメージが1.5倍となり且つアイテムをドロップできるため、攻撃技としても強力な上に先手で使うと効果が大きいという意味でうれしい技です。最後の技には氷の礫を採用しました。氷の礫は悪戯心の変化技と優先度が同じなのでエルフーンなどを上から倒すことができます。また、カイオーガのしおふき+氷の礫でH211B115D118程度のゼルネアスを倒すことができるので、初手で猫騙し+しおふきをしてる間にジオコントロールを使われても氷の礫で縛ることができているのが特徴です。
耐久を気合いの襷に一任しているので、努力値配分は攻撃と素早さにすべて振り切っています。ルギアやエルフーンを抜くために素早さは当然最速です。


>カイオーガ
ワイドガードの連続使用、強力な先制技持ちの増加、天候の非永続化・・・など弱体化する要素は多々ありながらもガルーラやゼルネアスなど対策が難しいポケモンに対して水技でダメージを稼いでいける点を評価して採用。単体での動きやすさを重視しつつ自然とドーブル対策を行うために持ち物は拘りスカーフ。
技構成はまずメインウエポンであるしおふき、しおふきを打てない場面でゼルネアスを削りにいく技としてハイドロポンプカイオーガミラーで打つ雷、の3つが確定。ゼルネアスを採用したことでドラゴンへの打点は強く意識しなくて良さそうなので、ラストは濁流を採用してしおふきが打てないけど水技で大きく削りたい場面でハイドロポンプしか選べない状況を避けられるようにしました。他の候補は絶対零度でしょうか。
雨75%しおふき+マニューラの氷の礫でH211D118程度のゼルネアス(C222カイオーガの雨75%しおふき耐え)を倒せるようにしたいので、性格補正は特攻に掛けることになります。まず素早さは最速ミュウツーYを抜くために振り切ります。残りはゼルネアスへのダメージを見て特攻にほぼ振り切ることになるのですが、ダメージが変わらない程度に数値を抑えて残りを防御に回すことでA242ミュウツーXのけたぐりを確定で耐えるようにしています。


>ナットレイ
カイオーガとゼルネアスのどちらにもタイマンで強く素早さの関係からトリックルームでも戦いやすいポケモンです。持ち物は食べ残しをゼルネアスにとられていることもありますが、最後の詰め要員として使うよりは耐性が優秀な低速アタッカーとしての期待が強いので攻撃を重視した配分にしつつ耐久を確保できるようにオボンの実を持たせます。
技構成に関しては、カイオーガを攻撃するパワーウィップとゼルネアスを攻撃するジャイロボールは確定。立ち回りに自由度を増やすために守るを持たせて、最後の技は無難に宿り木の種として定数ダメージを稼ぎやすいようにします。
努力値配分はまず攻撃に配分してH175B111カイオーガパワーウィップで1発、H211B115ゼルネアスをジャイロボールで1発のラインを確保。残りはHPを中心に特殊耐久に配分してD151程度あれば「ゼルネアスのランク+2オーラ込み75%マジカルシャイン+A177メガガルーラのけたぐり」「C202カイオーガの拘り眼鏡雨75%しおふき2発」などをオボンの実込みで耐えることが分かり、物理耐久も「A172ギラティナOのシャドーダイブ2発耐え」「A222グラードンの手助け75%地震2発耐え」がオボン込みでできる値だったので、残りは特防に振ってより特殊耐久が安定するようにしました。


>ギラティナO
ルンパッパカイオーガ系統の雨パーティに強めのポケモンディアルガと違って特殊耐久があって猫騙しが無効、パルキアと違って命の珠草結びに強く、キュレムと違って格闘などに耐性がある点から選出しやすいです。しかし、アナザーフォルムのギラティナは火力が低めなので殴り合うだけであればルンパッパカイオーガに対して押し負ける可能性があるので瞑想や電磁波を使う型でないと安定はしません。しかし、そうするとパーティのパワーを大きく落としてしまうことになります。そこで白金玉を持たせてオリジンフォルムにすることによってパワー負けしづらいような型とすることができます。
技構成は安定感重視のドラゴンクローと先制技の影打ちと大事に扱うための守るが必須。最後の技はフェアリータイプを攻撃するために威力が高いタイプ一致技であるシャドーダイブを採用しました。ゴーストタイプの技が鋼タイプに半減されなくなったのでシャドーダイブの通りは良く、シャドーダイブ+影打ちという強力な攻撃範囲をとることができて受けづらいポケモンとなります。
使う上で最大のネックであるゼルネアスに縛られている点を解消するために耐久に努力値を振りたかったことと素早さを落とすと使いづらそうなことから攻撃を妥協することにしました。C183ゼルネアスのオーラ込みムーンフォース耐え、素早さは最速ドーブル抜き、残りを攻撃に振ってドラゴンクロー+影打ちで無振りのルンパッパを倒せる程度の火力を確保しました。因みに、耐久に振って火力を抑えたおかげでイベルタルのオーラ込みイカサマを耐えるようにもなっています。


>リザードン
鋼タイプの処理速度と天候変化要素を見て最後に補完でパーティに入ってきたポケモン。フェアリータイプの攻撃を半減できて素早さも遅くはないのでゼルネアスに強めなのが良い点です。後発に置く場合は交代で繰り出したときに天候を変えることができないのが難しいですが、リザードンへの依存度が高すぎるわけではないので扱いに気を遣えば大丈夫でしょう。
鋼タイプを処理するのが主目的なのでまず炎技は必須。攻撃役としてはあまり期待をしていないので天候要員として大事に扱うための守る、さらに鬼火を採用。鬼火は攻撃を下げる効果がパーティの物理耐久を補えて優秀ですが、単純な定数ダメージとしても強力なので一貫して打ちやすいです。最後の技は一応炎技以外の攻撃技も持たせておきたかったので万遍なくダメージがとれそうなタイプ一致のエアスラッシュとしました。炎技はオーバーヒートだと天候に依存せず火力を出せるものの下手な相手に受けられた後に目的の相手を倒せなかったり身代わりを使ってくる相手に安定しません。熱風だと火力が低すぎて目的の相手を倒すことができません。よって、火炎放射か大文字になりますが、倒したい相手に確実にダメージが与えられるように火炎放射としました。晴れ状態でないときは火炎放射だと火力が低そうですが、そもそも特性が日照りであるこのポケモンが晴れ以外で天候を奪われている場合はだいたい放置されてしまいそうな性能になっていて鬼火を打つ場面が増えそうなので晴れ状態での安定感を重視した選択となっています。
努力値配分はまずゼルネアスに先手をとるために素早さを最速、C206ミュウツーの命の珠サイコブレイク耐えはしておきたくて特殊耐久もあまり削ることができなかったのでHPをベースに配分してそれらの調整を満たしています。特攻に少し回したことでH167D171ギルガルドを晴れ火炎放射で1発となっています。


>ゼルネアス
XYで新登場したフェアリータイプの伝説ポケモン。伝説戦で活躍しやすいバンギラスや素早さ種族値が90程度の伝説ポケモンの対策ができる点で優秀です。ジオコントロールは決まれば圧倒的な制圧力を持つことができてカイオーガで荒らした後から繰り出すだけでも積む隙を作れそうですが、トリックルームの切り替えしに弱いことから別の持ち物を持たせて採用する方が強いと思えました。そこで選択したのが瞑想型です。ドラゴンポケモンなどを起点にできるようにしつつ身代わりを使うことで状態異常に対する耐性をつけることもできます。ジオコントロール型とは違って、その際にパワフルハーブ以外の持ち物を持たせることができるのが良い点です。
技は瞑想、身代わり、までが先述しているように確定。ゼルネアスを大事に扱うために守るも持たせるので攻撃技は一つになりますが、フェアリー技を無効化できるのはヌケニンしかいないので半減でも積めば押し切ることができそうです。メイン技はタイプ一致で威力が高いムーンフォースを選択しました。今のところは、どんな型で使うにしてもムーンフォースはほぼ必須技だと思っています。
持ち物は瞑想身代わり守ると相性が良く、場持ち性能を上げるために食べ残しとしています。鋼タイプの処理が遅い構築なのでこれで粘りつつ味方で鋼タイプを処理できるようにしたいです。
唯一、理想個体ではないポケモンなのでとりあえずそれぞれの最低ラインをクリアできるように努力値を配分しています。素早さは当然最速、特攻はH201D120Wキュレムをオーラ込みムーンフォースで1発、物理耐久はA205メタグロスのコメットパンチを最高乱数以外耐え、特殊耐久もC222カイオーガの雨75%しおふきを最高乱数以外耐え、としています。また、HPが16n+3の値になったので身代わり守るを連打してもHPの消耗を低く抑えることができるようになっています。