「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の感想

3/21公開の「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」を観てきました。


仮面ライダーの映画は基本的に何でもありなお祭りなので、厳密性とかを求めてはいけないものだと思っています(その点ではアクションの技術が昔より上がったのか視覚的に楽しめる要素は増えたようにも思います)。
今回は仮面ライダーブレイドに登場した天野浩成仮面ライダー電王に登場した中村優一がキャストとして出演するということで興味を持って観に行きました。


感想は基本的にネタバレする方針ですが、内容は簡素に。



というわけで、1号2号が3号に敗れるところから話はスタート。1vs2の構図を見ながらライダーキック対決は足と足をピンポイントにぶつけあって勝負するから面白いなとか思いました((


ドライブ展開となりロイミュードを撃破。その直後、歴史改変の波を受けてショッカーがライダーを捕獲する時間軸でやり直しになり、その際にショッカーに逆らった課長が普通に死んでしまう。この演出は必要だったのでしょうか・・・?そして、霧子はあっさり人質となってしまうものの人質となってドライブに迷惑を掛けるくらいならと自ら飛び降りを選択。
予告でよく使われていた「見ててください…俺のトップギア」はここで死んでしまった課長に向けて使うもので「きりこー!」と叫んでいるのもこのシーン、と意外と早い。そして、そこに3号が登場して一旦撤退と全体的に流れの早い作りになっていますね。
ショッカーの手下としてショッカー怪人となる追田警部補はいい役もらってますね。


3号から「ライダーがショッカーに洗脳されていて、洗脳から解かれたライダーたちが集まるライダータウンへ戦力を終結する」という説明を受けて、泊もそこに向かうことになるのですが、「ライダータウン」って表現どうにかならないんでしょうか((
ライダータウンに向かうことを決めた途端に洗脳されたライダーとの戦い。そこでマッハである剛と合流、少し先で桜井侑人の登場。中村優一は見た目はあまり変わらないけれど声から幼さが抜けたような印象を受けました。あとで剛に「おじさん世代」って言われていましたが((
3号が「完膚無きまで相手を叩きのめさないと勝ちとは言えない」など勝ちに拘る姿勢を強く持っていたところが今回のストーリーの一つのポイントでしょうか。



泊は別行動となり剛・侑人・3号こと黒井の3人が次に辿り着いた街ではブレイドシリーズのライダーが戦っていたのですが、開幕早々カリスに負けるギャレン。髪型は変わってしまってもそれでこそ橘さん。橘さんが出る度に終始にやにやしていた気がします()
ブレイド・カリス・レンゲルにも当時の役者が声を当てていたみたいですが、森本亮治だけ気付けませんでした。ギャレン以外は変身後の姿しか出てこないので意図的にライダーのなめで呼んでいるのかと思いましたが、一度だけ「剣崎!」って呼びましたね(空耳でないなら)。


ブレイドが囚われているというのは罠で早速裏切りの橘さん。この局面を3号に救われたことによって、最初は疑心暗鬼だった侑人も黒井を信用し始めることに。
今度はそこに黒井を狙う乾巧の登場。しかし、その場での変身はなく、ライダータウン目前の洞窟で再登場して変身。ちゃんとファイズの変身シーンを色が映える暗い洞窟にした演出が良かったです。
半田健人も当時より声が低くなるのを見ていると、大人もまだまだ声が変わっていくものなのかという疑問が浮かびました。


マッハと3号が洞窟で戦い、「先に行け!」と言われた侑人だけライダータウンに到着。終結するのだから先に行く意味があまりないのではないかと。。
ライダータウンには意識を電子化されて生きている1号2号がいるという話でしたが、実際はショッカーが洗脳していないライダーをおびき寄せるために仕組んだ黒井の罠であり、実体を電子化していたのはショッカー首領でした。泊が登場するも序盤で人質を避けるために飛び降りを選んだはずの霧子が人質として出てきて万事休す。髪がほどけてて白鳥百合子を思い出しました。
この状況に置かれてなおショッカーの裏の目的を探るために泊はライダーグランプリの開催を求めるのですが、「俺が勝ったら霧子を返してもらう…ついでに子供たちの笑顔もな」みたいなセリフがあって、霧子の優先順位が高すぎです((


そして、始まるライダーグランプリ。
ダブルのリボルギャリーは映像作るのが大変だからすぐに出落ちさせられてかなしいです。
スタートで出遅れたドライブが順々にライダーと戦って抜いていく演出は面白そうでしたが、2番目に現れたカブトが他のライダーより明らかに遅れをとっていて何やってるんだとツッコミを入れたかったです((
あとチェイスがライダーへの敵意を持ったわけでもなく参戦したのに、復活のブラックRXにあっさりやられてしまい何のための登場したのか分かりませんでした。。
マッハも参戦しますが、シグナルのSTOPが4人のライダーにブレーキをかけて停止させるという性能で強すぎました。
最終的には3号vsタイプフォーミュラとなったドライブの一騎打ちとなるのですが、追い上げのためにタイプフォーミュラ時のトライドロンが空を飛んでいました。おそらく中間強化フォームであるタイプフォーミュラが既に本編で登場して、車の中でも相当速いF1をモチーフにしていることを考えると最終フォームはどこに辿り着くのか疑問でしたが、これを見る限り空を飛ぶ車になる可能性もあるかもしれませんね。


グランプリはドライブの勝利に終わり、勝ちに拘っていた3号が1号2号を殺めたことを乗り越えたところにショッカー首領が目覚めるのですが、なぜか巨大化。そして、「やられたフリをして隙を狙っていたのだ」というお決まりの1号2号の復活。1号2号の復活でライダーへの洗脳が解けるという雑な設定。。
そして、ライダーは個々に戦いを始め、突如現れたニンニンジャーとドライブが共闘して巨大化したショッカー首領と戦います。個々のライダーはせっかくなので、ファイズゼロノスギャレンくらいは必殺技をもっとピックアップして映してほしかったですね。ドライブとニンニンジャーは共闘したのは良いものの、ラスボスをそのまま倒してしまうというまさかの展開。ニンニンジャーの功績が大きすぎでは・・・(


歴史改変ビーム(ネーミングセンス…)を使う首領が消えたことで歴史改変によって生まれた3号は存在が消えて元の世界に戻る・・・のですが、剛が死んだのだけは戻らず。。
4号のストーリーに繋げるための布石とはいえ、本編で活躍するライダーを殺してほしくなかったように思えます。過去に本編でも映画でも死んだライダーはいましたが()


全体を通した感想だと、既にお祭りと割り切っているので内容は気になりませんが、展開を急いでいるようにも見えたのでもう少しうまい演出の仕方があったのではないかと思います。
どこかで「SUPRISE DRIVE」流しても良かった気はしますが、ドライブ編にあたる部分がほとんどなかったので少し難しい。。
あとは「勝てば正義、負ければ悪」という表現を使いながら「洗脳から解かれたライダー→正義に目覚めたライダー」という風に表現していたのは気になりました。
個人的には懐かしいゼロノスと相変わらずのギャレンを堪能することができて面白かったです。