第29回伝説厨オフ使用パーティ〜ガルーライベルタル〜

10/25開催の第29回伝説厨オフに参加してきました。


ルールは今年の2月に行われたwi-fi大会「Generation Showdown」準拠。参加する予定はなかったのですが、オフの1週間前に勝海さんが参加を検討しているのを知り、それなら参加しようと決めました。
しかし、結果は散々で3-4で予選落ち。20回以上出ている伝説厨オフで予選落ちした経験も数回しかありませんが、初めて負け越しという結果に終わりました。



〜パーティ〜
ガルーラ、イベルタルクレセリアグラードンボルトロスクチート


○ガルーラ ようき せいしんりょく
181-146-101-×-101-156 H.4 A.252 S.252
(181-176-121-×-121-167)
すてみタックル、ふいうち、ねこだまし、まもる@ガルーラナイト


イベルタル おくびょう ダークオーラ
225-×-122-148-119-166 H.188 B.56 D.4 S.252
イカサマ、バークアウト、みがわり、まもる@たべのこし


クレセリア おだやか ふゆう
223-×-164-102-171-106 H.220 B.188 C.52 D.44 S.4
サイコショック、でんじは、めいそう、つきのひかりゴツゴツメット


グラードン ゆうかん ひでり
207-201-160-120-130-85 H.252 A.100 D.156
(207-234-180-170-130-85)
だんがいのつるぎ、オーバーヒート、どくどく、まもる@べにいろのたま


ボルトロス おくびょう いたずらごころ
155-×-117-150-101-179 H.4 B.228 C.36 D.4 S.252
10まんボルト、でんじは、いばる、ちょうはつ@きあいのタスキ


クチート いじっぱり いかく
157-117-106-×-92-84 H.252 A.12 B.4 D.132 S.108
(157-139-146-×-132-84)
じゃれつく、アイアンヘッド、ふいうち、まもる@クチートナイト


イベルタルは非理想個体


  • 構築テーマ

テーマは「イベルタルを使いたい」(1年ぶり2回目)。
6世代伝説戦環境の象徴とも言えるゼルネアスに対してほぼ無抵抗ですが、ゼルネアスさえいなければ悪技の通りがかなり良いのでなかなか強力なポケモンです。しかし、ORASになりゲンシカイキが加わり「カイオーガ+グラードン+ゼルネアス」という形で組まれることも多く、イベルタルを選出するかの判断が難しいです。Generation Showdownルールでは伝説ポケモンは2匹までというルールなので取り巻きを見つつ判断がしやすいのではないかと考えました。

  • 構築経緯

イベルタルは先に挙げた伝説よりパワーが劣るので真向から殴り合う戦い方とは別のアプローチをとるのが良さそうだと思いました。
2匹目に採用したのはボルトロスです。先に挙げた伝説ポケモンよりパワーの劣るイベルタルは真っ向から殴り合う戦い方とは別のアプローチをとるのが良いと思っていて、ボルトロスと絡めることで電磁波挑発でゼルネアスに好き勝手されるのを防ぐことができて威張る+イカサマというコンボも強力であるため相性が良さそうです。
3匹目以降はイベルタルの苦手なゼルネアスとメガクチートを対策することができるゲンシグラードンゲンシグラードンイベルタルとの相性が良くローペースの展開で安定感を持って戦えるクレセリア猫騙しによる展開補助が優秀なメガガルーラ、という形で5匹が決定。
ここまでの5匹でそこそこ相性補完がとれていると考えていますが、氷タイプの技を受けられるポケモンがいない点が気になります。また、ボーマンダレックウザの相手がやや厳しいと感じていたのでこれらを対処できるポケモンを採用したいです。ということで、2匹目のメガシンカとしてメガクチートを採用しました。ボーマンダレックウザには決して強くはありませんが、威嚇+電磁波という形で対応できれば縛り関係は逆転します。また、ゼルネアスに対する妨害ができるポケモンを多く採用してはいるものの処理速度が早いポケモンは少ないので、処理速度が早いポケモンを採用しておきたかったということもあります。


>ガルーラ<持ち物:ガルーラナイト>
メガシンカを前提に採用しているため必須です。<技構成:捨て身タックル、不意打ち、猫騙し、守る>
採用理由でもある猫騙し。何かしらのノーマル技と先制技の不意打ちを確定。今回の構築では火力を持つポケモンの数が多くないことから貴重な攻撃要員であるメガガルーラを易々と失うわけにはいかないので、最後の技は守るに決定しました。ノーマル技は捨て身タックルに決定。これは連携で相手を倒して展開が遅いポケモンを守ることを考えており、クレセリアサイコショックと合わせて無振りゼルネアス処理、イベルタルのバークアウトと合わせて無振りカイオーガの処理、などが可能になる点で恩返しと違います。<実数値:181-177-120-×-120-167 H.4 A.252 S.252>
メガシンカ後にゼルネアスに先手をとりたいことから最速。捨て身タックルのダメージを重視していることと反動で耐久が削れていくことから耐久はあまり考えずにそのまま攻撃に振り切りました。


>イベルタル<持ち物:食べ残し>
身代わりと守るを絡めて戦う型の中で最も相性の良い持ち物なので採用。<技構成:イカサマ、バークアウト、身代わり、守る>
ローペースで戦う構築なので、バークアウト身代わり守るまでは迷わず決定。バークアウトはダークオーラの恩恵もあって削り技として機能しつつ味方の耐久を上げる技として優秀です(と思ってました)。これに身代わり守るを合わせることによって特殊ポケモンであればイベルタルで詰めていくことも可能になります。最後の技は大きく相手を削りたいときの技ということでダークオーラの恩恵がかかる悪技を採用することにして、イカサマを採用。場持ちを考えて耐久を重視すると特攻に配分ができないので悪の波動より火力が高いことの方が多いです。また、瞑想を使うクレセリアの前で不意に剣の舞を使うゲンシグラードンなどに対する牽制にもなります。<実数値:>
素早さはカイオーガやWキュレムに先手をとることと同族を考えて最速。イカサマがメインなので火力は上げず、残りは耐久に振り切りました。C222Wキュレムの冷凍ビーム耐え、残りを防御という形です。


>クレセリア<持ち物:ゴツゴツメット>
月の光を連打することによってタイマンでメガクチートメガボーマンダなどの物理ポケモンに勝てるようになります。<技構成:サイコショック、電磁波、瞑想、月の光>
ゼルネアスのが重たいので攻撃技はサイコショックイベルタルと合わせて相手を詰ませることを狙って瞑想と月の光を持たせて安定化を狙います、瞑想型は火力が低くパーティの足を引っ張る予感があったので素早さ操作ができる技が欲しく、ゼルネアスに対して強い電磁波を採用しました。<実数値:223-×-164-102-171-106 H.220 B.188 C.52 D.44 S.4>
特攻はサイコショック+メガガルーラの捨て身タックルで無振りゼルネアスを処理できるよう配分。


>グラードン<持ち物:紅色の玉>
ゲンシカイオーガから天候を奪うこと、対メガクチート・ゼルネアスにおけるフェアリー耐性を評価しているため、ゲンシカイキするために必須。<技構成:断崖の剣、オーバーヒート、毒々、守る>
この指止まれ+ゼルネアスに対抗する範囲攻撃の地面技を採用したいのですが、地震では威力が足りないためどうしても3発かかってしまいます。ゲンシグラードンがタイマンで勝つためには2発で倒す必要があるので命中率に目を瞑って断崖の剣を採用。断崖の剣を打つ必要のある場面を減らすために鋼タイプへの打点となる炎技を採用します。ここでは威力と命中が高いオーバーヒートを採用しました。グラードンを大事に扱うための守ると最後の技にはクレセリアミラーなどを制するための毒々を採用しました。<実数値:207-234-180-170-130-85 H.252 A.100 D.156>
個体は以前の使い回し。C222ゲンシグラードンの大地の力を耐えるように特殊耐久を厚くして残りを攻撃に振りました。


>ボルトロス<持ち物:気合いの襷><技構成:10万ボルト、電磁波、威張る、挑発>
まずは採用理由でもある電磁波と相手の展開を阻害するための挑発を確定。残る2つの技に少なくとも一つは攻撃技が欲しいですが、ここではトゲキッスやホウオウやイベルタルが重たいので攻撃技には10万ボルトを採用。最後の技にイカサマを入れて<実数値:155-×-117-150-101-179 H.4 B.228 C.36 D.4 S.252>
個体は以前の使い回し。対レパルダスなどを考えて素早さを最速にして残りを防御中心に配分してメガガルーラの恩返しを耐えるようにしています。


>クチート<持ち物:クチートナイト>
メガシンカを前提に採用しているため必須です。<技構成:じゃれつく、アイアンヘッド、不意打ち、守る>
ゼルネアス対策のアイアンヘッド、ダークオーラの恩恵を受ける先制技の不意打ち、イベルタルカイオーガへの打点になるじゃれつく、大事に扱うための守る、ですんなり決まりました。<実数値:157-139-146-×-132-84 H.252 A.12 B.4 D.132 S.108>
個体は以前の使い回し。麻痺した+2ゼルネアスに先制できて最遅カイオーガより遅い素早さ。


以下が当日の対戦レポートになります。


○1戦目 vs Scar さん 負け 0-3
自分:ガルーラ クレセリア イベルタル グラードン
相手:ガルーラ ゼルネアス クレセリア カイオーガ (ボーマンダ ランドロス)

ゼルネアスが耐久に大きく配分していたようで猫騙し+捨て身タックルを耐えられてメガガルーラを失ってしまう。また、カイオーガ+クレセリアによるスキルスワップは把握していたもののゲンシカイオーガが浮遊になるとこちらのゲンシグラードンから毒々以外の打点が持てない状態になることに気付いておらず。最後は最遅ゲンシグラードンで同速に勝てればという場面もありましたが、同速にも勝てず負け。


○2戦目 vs みみちゃん さん 勝ち 3-0
自分:ガルーラ イベルタル クレセリア グラードン
相手:FCランドロス クレセリア ガルーラ カイオーガ (ゼルネアス ギルガルド)

猫騙し+身代わりから入りイベルタルを軸に有利に試合を進めるものの、途中でイベルタルを切らざるを得なくなってしまう。すると途端にクレセリアカイオーガが重たくなり苦戦を強いられましたが、なんとか粘って勝ち。
相手のカイオーガ絶対零度を所持していて一度避けたことと根源の波動を避けたことが勝因。


○3戦目 vs Babel さん 負け 0-3
自分:ボルトロス イベルタル ガルーラ グラードン
相手:ガルーラ ゲンガー グラードン ディアルガ (ファイアロー モロバレル)

イベルタルが身代わりを残すもトリックルームを決められる。ゲンガー方向に威張るを使ったところグラードンが交代で出てきて攻撃が上昇。ボルトロスメガガルーラに倒されるもイベルタルイカサマでメガガルーラ猫騙し圏内まで削ったので、死に出しガルーラから猫騙し+イカサマが安定する形。相手はメガガルーラが交代してグラードンが動いて噴火を使ってきたのでメガガルーラを失うもイカサマでグラードンを処理。次のターンの両守るでトリックルーム時にメガガルーラディアルガの順番で動いたことから最遅ゲンシグラードンで2匹に大きな被害を与えられると思ったところ、断崖の剣を2匹にはずしてしまい、相手がうまくイベルタルに集中していたので負け。
威張る、断崖の剣・・・仕方がないですね。


○4戦目 vs シグルド さん 勝ち 勝ち 4-0
自分:ボルトロス イベルタル クチートグラードン
相手:トゲキッス ジャローダ ギラティナ ゼルネアス (サンダー ギルガルド)

ギラティナギルガルドを意識してイベルタルを繰り出したもののジャローダにバークアウトが効かないことを忘れていて困る。しかし、なんとか電磁波を撒いてメガクチートで処理。ギラティナやゼルネアスもイベルタルクチートで処理して勝ち。


○5戦目 vs ウォーター さん 負け 0-1
自分:ガルーラ ボルトロス イベルタル グラードン
相手:レックウザ シザリガー ビリジオン カイオーガ (メタグロス ナットレイ)

ビリジオンファストガードを恐れて電磁波を打てず鉢巻インファイトメガレックウザが受からない状態。メガガルーラの守るを見せていたので、アクアジェット+ガリョウテンセイメガガルーラを倒しにくることが予想されるターンに相手がひよることを期待しましたが素直に通されてしまい負け。


○6戦目 vs B さん 勝ち 2-1
自分:ガルーラ イベルタル クレセリア グラードン
相手:グラードン クレセリア カイオーガ ファイアロー (ガルーラ モロバレル)

トリックルーム発動時にグラードンを大きく削れたことが大きく、ダークオーラ込みの不意打ちでグラードンカイオーガを大きく削りトリルターンを過ごす。クレセリアで瞑想を積んで勝ち。


○7戦目 vs ほこ さん 負け 0-3
自分:ガルーラ ボルトロス クレセリア グラードン
相手:サーナイト モロバレル グラードン FCランドロス (パルキア ボーマンダ)

全国ダブルのような初手。グラードン見せててそれはないと勝手に踏んでいたので困る。メガサーナイトトリックルームを決められて、ボルトロスを切りたいものの相手が守るを使ったりしてうまく切れず。死に出しグラードンクレセリアという形になりますが、同速に負けてグラードンが大きく痛手を負ってしまう。瞑想をクリアスモッグで妨害されながらボルトロスが残した電磁波でチャンスを作るも断崖の剣は当たらず。その後も相手との選択が噛み合わずに負け。


反省会です。
一番の反省点はまずイベルタルの型でしょうか。クレセリア絡みの構築に強くする目的で採用したものの、バークアウトは完全に失敗でした。バークアウトして起点にできるのはせいぜい火力の低いポケモンであり、噴火やしおふきを考えるとカイオーガグラードンにはイカサマから入るのが正解です。そして、イカサマで大きく削れるのならわざわざバークアウトを打たずにそのまま倒せばいいだけの話です。「バークアウトがないとゼルネアスがいるだけで本当に選出できなくなる」と思っての採用でしたが、結局ゼルネアスがいても強気に選出できるわけではないので中途半端になってしまいました。
イベルタルが中途半端な型になったおかげで、グラードンで攻撃をしなければならない場面が増えて断崖の剣を打たざるを得ず攻撃をはずして負けるという展開も非常に多くなりました。「断崖の剣はグラードンが攻撃の主軸でないパーティでなら、はずれてもそこまで気にならないので採用できる」と考えていましたが、イベルタルの失敗のツケがここに回ってきました。
結局、イベルタルの次に採用を決めたボルトロスも「10万ボルト、電磁波、威張る、挑発」という構成だと猫騙し+αに弱いのでイベルタルとは同時に出せず中途半端に終わっております。


GenerationShodownのルールはあまり考察が進んでいない状態だったので、そんな状態でイベルタルに着手しようとせず、もっと考察が深まってから構築を練るべきでした。
イベルタルボルトロス辺りのベースを守るならメタモンを採用してジオコントロールを許すことや威張るを打つことをアドバンテージに変えられるようにすべきだったでしょうか。


主催のミーサさん、参加者の皆様、お疲れさまでしたー♪