8thGS構築~追い風偽装ソルガレオ+カイオーガトリパ~

トルネロス おくびょう いたずらごころ
155-×-90-177-100-179 H.4 C.252 S.252
ぼうふう、ウェザーボール、くさむすび、おいかぜ@いのちのたま

 

ソルガレオ いじっぱり メタルプロテクト
223-202-127-×-136-109 H.84 A.212 D.212
メテオドライブサイコファング、じしん、トリックルーム@サイコシード

 

カイオーガ ひかえめ あめふらし
197-×-120-222-161-111 H.172 B.76 C.252 D.4 S.4
しおふき、こんげんのはどうれいとうビーム、まもる@しんぴのしずく

 

ガマゲロゲ いじっぱり すいすい
180-147-109-×-95-126 A.148 B.108 S.252
アクアブレイク、じだんだ、パワーウィップ、まもる@たつじんのおび

 

〇イエッサン♀ れいせい サイコメイカ
177-×-85-105-126-81 H.252 C.252 D.4 
ワイドフォース、いやしのはどう、このゆびとまれ、まもる@きあいのタスキ

 

ナットレイ わんぱく てつのトゲ
181-117-190-×-144-38 H.252 A.20 B.172 D.60
パワーウィップ、ボディプレス、てっぺき、まもる@たべのこし

 

ワイルドが使用。
「2022 International Challenge February」で32-9の最終レート1812。
「2022 International Challenge March」で28-8の最終レート1770。

ぷくまるさんが使用。
「2022International Challenge April」で33-6の最終レート1880で24位。
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」でスイスドロー予選2-4。

うぃWWさんが使用。
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022 予選」で32-11で最終レート1770の70位。
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」でスイスドロー予選3-3。

 

 

【構築概要】
トルネロスの追い風を軸に…見せかけてのトリックルームパーティ。
ほとんどの試合で初手からソルガレオトリックルームを狙い、範囲攻撃が強力なカイオーガと並べての制圧を試みます。基本的にはソルガレオダイマックスさせることが多く、ダイマックス技で攻めながら追加効果で耐久を高めることで、カイオーガの行動回数を保証したりソルガレオ自身が2回目のトリックルームを狙うことを意識して戦います。
トルネロスは構築コンセプトを偽装する目的で採用されていますが、ソルガレオカイオーガトリックルーム戦術で苦手になるグラードン構築に対してダイマックスで奇襲する役割を持たせています。

【構築経緯】
1月にルールが発表されてからソルガレオを使っていた時期がありました。ソルガレオで最も警戒すべき型は弱点保険持ちで、それを対策する側としては下記2点を意識することが多いと思います。

1.ソルガレオより素早さの高いポケモンを選出する
→メタルプロテクトによって能力ランクを下げることができないので、一度弱点保険が発動すると高い制圧力を発揮してきます。耐性が優秀なためダイマックス中に倒すのは少し難しいですが、幸いにもダイジェットは習得できないので、ダイマックス終了を待って上から倒せるようにするのは対策の基本と言えます。

2.早々にダイマックスしてソルガレオのHPを削る
→上記のようにダイマックス終了を待ちたいのですが、ダイスチル・ダイアースで耐久を底上げされているとそれも難しいです。そのため、ソルガレオに大きな打点を持つポケモンを早々ダイマックスさせる手段も有効と言えます。こちらの攻撃で弱点保険を発動させてしまう可能性はありますが、ソルガレオは爆発的に火力が高いわけではないので返しの一撃でダイマックスポケモンを倒されるケースは少なく、1:1交換程度には役割を果たせます。

…対策側が意識するこの2点に対して、トリックルームが刺さっていると感じました。トリックルーム自体は弱点保険型のダイウォール枠として採用したこともありますが、トルネロスを採用していたこともあってか1ターン目からそれを狙う展開が読まれにくい(想定しても決め打ちした選出はできない)ので強みがあると感じました。

 

ソルガレオを軸にトリックルームで戦うとして、主軸となるアタッカーとサポート役は採用したいので、まずカイオーガとイエッサンを採用しました。
カイオーガは水技での制圧力が凄まじく、ソルガレオの弱点である炎・地面タイプに強く出れるのでタイプ面でも相性は良いと言えます。トリックルームを使う上でやはり5ターンで大勢が決する展開に持ち込みたいので範囲攻撃は重宝します。
イエッサンはこの指止まれでソルガレオを狙う大技を引き寄せることでトリックルームの発動をサポートします。特性のサイコメイカーのおかげで猫騙しを受け付けずテンポロスが発生しないことに加えて、能動的に発動できるサイコシードをソルガレオに持たせることができるので、この指止まれで対応できないカイオーガや黒馬バドレックスの攻撃をソルガレオが耐えられるようになるのも一つの強みと言えるでしょう。
そして、基本選出の一角をなす4匹目のポケモンとしてナットレイを採用しました。カイオーガの水技を通しづらい水・草・ドラゴンの3タイプに耐性があり、ソルガレオカイオーガがスムーズに並べられない場合に盤面に出ていくことを期待します。

トリックルームの基本選出はできましたが、この4匹ではグラードン構築に対して相性不利です。天候を晴れ状態にされてしまうとカイオーガは制圧力を発揮できず、断崖の剣は範囲攻撃でソルガレオに致命傷を与えてくるので2回目のトリックルームを狙うような戦い方もできません。なので、ここでは違った戦い方を考える必要があります。
そこで目をつけたのがトルネロスです。飛行タイプはグラードンから致命傷を貰いづらくフシギバナをはじめとした葉緑素の草タイプにも打点があり、ウェザーボールを採用することでカイオーガ以外でもリザードンを簡単に倒せるようになります。特にリザードンを素早く倒して残数有利を取れれば天候合戦を有利に進められると考え、その条件を満たせる素早さと特攻を持つポケモンを探したところ該当するのはトルネロスしかいませんでした。
グラードン構築にトルネロスを軸にした選出をするとき、相手に草タイプがいない場合はソルガレオナットレイは刺さっていないことが多いです。なので、最後に採用するポケモンも晴れパーティに選出できるポケモンが良いと考え、ガマゲロゲを採用することにしました。ガマゲロゲは草タイプこそ苦手ですが、それを除くと晴れパーティが選出してくるポケモンに有利に戦えることが多いです。また、相手がボルトロスやレジエレキなどの電気タイプを採用している場合はトルネロスダイマックスが刺さらないので、ガマゲロゲダイマックスさせれば最低限試合を作ることができそうです。

これで6匹を決定しました。相手からすると選出段階で「トルネロスのぶん回す・追い風を活用する弱点保険ソルガレオ」「ガマゲロゲカイオーガのビートダウン」を連想させやすいので、トリックルーム軸の選出が警戒されづらく有利に戦える試合が多いです。
なお、偽装効果がある程度働くことを前提に組んでいるので、相手によっては1ターン目が終わった段階で負けが決まるような割り切りをしている部分があります。

 

【個別解説】

トルネロス
<持ち物:命の珠>
意表を突くダイマックスで相手を一発で仕留めることを目指すので、火力を最も高めることができる命の珠。
相手のダイマックスを一撃にするためには達人の帯では火力が足りていないので、必然的に命の珠を持たせることになりました。

<技構成:暴風、ウェザーボール、草結び、追い風>
雨状態で無振りDMリザードンを一撃にできるダイストリーム媒体となるウェザーボール、無振りDMフシギバナを一撃にできるダイジェット媒体の暴風、グラードン構築に多く採用されているトリトドンを意識してダイソウゲンの媒体となる草結び。最後はダイウォール媒体となりダイマックスが終わった後に制圧力を落とさないため追い風を採用しました。
ダイマックスでの奇襲をメインにしているので、攻撃技を3つ採用した構成。ザシアンへの打点がないように見えますが、晴れ状態ならウェザーボールで強襲できて、雨状態ならDM暴風+DM雨ウェザーボールで倒すことができます(ともにHP191-D136程度のザシアンまで確定)。

<実数値:155-×-90-177-100-179 H.4 C.252 S.252>
素早さ最速のCS振り切り。
雨DMウェザーボールでリザードンを倒すためにはC170程度必要で、リザードンに先制するためには素早さに性格補正を掛ける必要があり、十分な耐久調整ができないことから素直に振り切っています(C177のDM暴風でH156-D121フシギバナを14/16で1発)。

 

ソルガレオ
<持ち物:サイコシード>
この指止まれでは対処できない範囲攻撃を耐えてトリックルーム起動の安定感を高めるために、特防を強化できるサイコシード。
弱点保険でないことがあっさりバレてしまうのは弱みですが、メタルプロテクトのおかげで能力ランクが下がらないので、試合を通して一定の強さを持続的に発揮できるところが強みとなります。

<技構成:メテオドライブサイコファング地震トリックルーム>
採用理由であるトリックルーム。攻撃技として、タイプ一致のメテオドライブサイコファングとそれらを半減する鋼タイプに弱点を突ける地震の3つを採用しました。多くの場合はソルガレオダイマックスさせることになり、ダイスチル・ダイアースを中心に攻めることで守るや交代で時間稼ぎをされても耐久のランク上昇が確実なアドバンテージとなります。また、サイコファングは味方イエッサンが展開するサイコフィールドの恩恵を受けてソルガレオの火力不足を解消できる技として有用です。
ワイルドボルトを採用するとダイサンダーとして活用できるのでパーティに催眠耐性を付与できますが、非ダイマックス時にカイオーガを削りたい場面があり、その反動ダメージで自らの耐久を削ってしまうのが使いづらいこともあって不採用にしました。

<実数値:223-202-127-×-136-109 H.84 A.212 D.212>
素早さは無振りカイオーガ-1。A182ウーラオスの暗黒強打耐え(12/16)。Dランク+1でC222カイオーガの神秘の雫雨手助け75%しおふき耐え。Dランク+1でC202カイオーガの雨手助けDMしおふき耐え(15/16)。メテオドライブでH167-B135ザシアンを2発。フィールドDMサイコファングでH175-B111カイオーガ1発(15/16)。
特殊耐久を中心に配分していますが、これでも数値は足りていません。ただ、トリックルームで攻める火力がないと本来勝てる相手にも勝てなくなってしまうので、一旦目を瞑っています。
「223-180-127-×-154-109 H.84 A.180 D.244 (慎重)」くらいまで特殊耐久を厚くするとC217黒馬バドレックスの命の珠手助け75%アストラルビットなども耐えるようになります。当然この方が安心感があるのですが、トリックルーム下での制圧力を落とす形になる(攻撃を重ねたときに相手を倒しきれる範囲が変わる)ので、一長一短です。

 

カイオーガ
<持ち物:神秘の雫>
メインの水技の火力を引き上げる神秘の雫。
カイオーガの雨75%しおふき耐え」程度なら実現できるポケモンが多いので、その調整を崩すべく火力を底上げできるアイテムが強いと考えました。

<技構成:しおふき、根源の波動、冷凍ビーム、守る>
メインウエポンで強力な範囲攻撃となるしおふき、HPが減った状態でも打てる範囲攻撃の根源の波動、自身が苦手な草・ドラゴンタイプへの打点となる冷凍ビーム、大事に扱うための守る。
ミラーでの打点となる雷まで採用できると嬉しいですが、範囲攻撃で相手に負荷を与えるのが主要な役割になるので、終盤以外では打つ機会は少ないと思い不採用にしました(ソルガレオサイコファングを採用して相手カイオーガを削りやすくしているので不採用にできる部分もあります)。守るは非常に重要で、ゴリランダーと対面してしまった場合にダイスチルで防御を上げたりダイサイコでフィールドを奪い返す動きを待つことができます。また、5ターンで試合が決まること自体は少なく、トリックルームが切れてからの読み合いで身を守る選択肢があるのは強いです。

<実数値:197-×-120-222-161-111 H.172 B.76 C.252 D.4 S.4>
特攻振り切り。追い風で最速ザシアン抜き。A194ゴリランダーのグラススライダー耐え(15/16)。
持ち物と合わせて「カイオーガの雨75%しおふき耐え」を崩すために特攻に振り切り。素早さ111は追い風で黒馬バドレックスを抜けず、ダイジェット1回でリザードンにも先制できません。ただ、それを理由に素早さ112が最低限のラインになることが多く、そういった相手にはトリックルーム下で先制できるようにしたいことから敢えて111で留めました。グラードン+ザシアンの構築に対してはトルネロスを軸に戦うので、追い風でザシアンを抜けることに価値はあります。

 

ガマゲロゲ
<持ち物:達人の帯>
攻撃範囲を活かしてダメージを稼ぐ場面が多いため達人の帯。
命の珠をトルネロスに譲っていることもありますが、非ダイマックス時には命の珠で確定数が変わる相手が少なく、2回攻撃する機会を作る方がトータルでダメージを多く稼げるため、反動ダメージが痛手にならない点でも達人の帯の方が適していそうです。

<技構成:アクアブレイク、地団駄、パワーウィップ、守る>
ザシアンに有効な打点となる地面技の地団駄、晴れパーティに採用されることが多いグラードントリトドンを天候に依存せず削れるパワーウィップダイマックスするときに天候を奪う手段にもなる水技のアクアブレイク(滝登りを習得できない)。最後は無難に守るとしました。
ダイアースで特防を上げてくるグラードントリトドン、対カイオーガを意識した突撃チョッキ持ち電気タイプ、を考えて物理型を選択。守るの枠で候補になるのは瓦割り・雨乞いくらいですが、ダイマックスしないまたはダイマックス終了後など終盤に使う技としては大きなアドバンテージが取れる技ではないので採用しませんでした。

<実数値:180-147-109-×-95-126 A.148 B.108 S.252>
素早さ振り切りですいすいまたは追い風でランク+1リザードン抜き。A222ザシアンのランク+1じゃれつく耐え(15/16)。パワーウィップでH207-B161グラードン2発(247/256)。
火力を削っているためDM地団駄ではH199-B136ザシアンが乱数1発になります(12/16)。ただダイマックスする機会は多くないので許容範囲と考えました。防御に配分したことでボルトロスの命の珠DM空を飛ぶを耐えるようになります。

 

★イエッサン
<持ち物:気合の襷>
この指止まれを使った際に一発で倒れてソルガレオに攻撃が流れるケースを防ぐための気合の襷。主に、イベルタルの隣にレジエレキやザシアンがいる場合を想定しています。
他の持ち物候補としてはフシギバナモロバレルに強くなれる防塵ゴーグルでしょうか。ただ、その場合は多くの攻撃を耐えるため耐久特化の配分になり、生き残ってしまった場合に相手に掛けられる負担が少なくなってしまいます。そういった背景から火力を引き上げた配分で使える点が気合の襷の強みと感じました。

<技構成:ワイドフォース、癒しの波動、この指止まれ、守る>
採用理由であるこの指止まれ、気合の襷などを削る範囲攻撃として強力なワイドフォース。残る2つは、初手カイオーガのしおふきで受ける被害を抑えるための守る、そこでトリックルームを決めたソルガレオのHPを回復する癒しの波動としました。あまり並ぶ機会はないですが、カイオーガのしおふきともシナジーがあります。
ワイドフォースで攻撃に参加している方が強いことが多いのをを理由に手助けは不採用。シャドーボール・マジカルフレイム・エナジーボール辺りまで採用できると苦手な相手に奇襲を仕掛けることはできましたが、スペースがなく断念。

<実数値:177-×-85-161-126-81 H.252 B.4 C.252>
素早さ最遅のHC振り切り。残りは深い理由なく特防に。
ゴリランダーと先発で対面してもなるべくフィールドを奪えるよう最遅。耐久は気合の襷で最低2回攻撃を耐えられれば良いので特に調整なし。
特攻に振り切るとワイドフォースの火力が高く、ソルガレオカイオーガの攻撃圏内へと一押しする動きを実現しやすいです。

 

ナットレイ
<持ち物:食べ残し>
鉄壁ボディプレス型で採用することにしたので、ナットレイで詰める選択肢を取れるようにするため永続回復となる食べ残し。
宿り木の種がなく安定した回復ができないのでオボンの実やフィラの実も候補にはあがりますが、白馬バドレックスに無効化されてしまうことを理由に不採用にしました。

<技構成:パワーウィップ、ボディプレス、鉄壁、守る>
ソルガレオカイオーガで攻めづらいトリトドンを一撃にできるパワーウィップナットレイカミツルギを含む草タイプを安定して削れるボディプレス、相手の守るや交代に合わせて火力を強化できる鉄壁、立ち回りの選択肢を広げたり炎技の有無を様子見できる守る。
ナットレイの主な役割は「カイオーガを温存しながらディアルガパルキアカミツルギなどのダイマックスターンを凌ぐ」ことです。相手のダイマックス中に攻撃を加えてもたいしたダメージを稼げないことから後で大きいダメージを稼げるよう鉄壁を採用した形であり、ナットレイを要塞化して詰めを狙うのはあくまでサブプランに過ぎないことから宿り木の種を不採用としています。鉄壁+ダイスチルで一気に防御を3段階上げられるのでボディプレスをメインウエポンにしたアタッカーとして運用しやすいです。
次点で採用したい技は叩き落とすでしょうか。鉄壁ナットレイとの打ち合いで便利に働きます。いずれにせよ黒馬バドレックスにダメージを与えられないと困るケースがあるので、ボディプレス以外にも何かしらの攻撃技は採用したいです。

<実数値:181-117-190-×-144-38 H.252 A.20 B.172 D.60>
素早さは最遅トリトドン-1。パワーウィップでH181-B95のDMガマゲロゲを命の珠反動ダメージ1回込みで1発(14/16)。C222カイオーガのDM冷凍ビームを2発耐え。残り防御。
ナットレイがミラーした場合は鉄壁を積み合いトリックルームが切れた後が勝負になるので、最遅を避けた素早さ設定。基本的には鉄壁ボディプレスが最も火力を出せるので防御を中心に配分しました。

【構築総評】
「2月最高1851・3月最高1838」とポテンシャルはあり、最終的に全国大会出場者を輩出するところまで昇華させることはできたものの、構築の完成度としてはイマイチだと思っています。
まず良かったところですが、ソルガレオで初手からトリックルームをするコンセプト自体はやはり読まれにくかったです。大会ではエルフーンやレジエレキを初手で誘ったり、モロバレルが選出されなかったり、厳しいはずのイベルタルが消耗を抑えるために初手ダイマックスをしてくれたり、と誘導が上手くハマるケースは多かったです。また、基本選出が固まっていることは、短い期間で多くの対戦をこなす必要があるインターネット大会では選出段階でのミスをなくせる意味でも良かったでしょう。
ただ、この基本選出は「これで多くの相手に対応できる」という汎用的なものではなく「これで出さざるを得ない」という消極的なもので、相手の誤認を前提として成り立っている強さである点がイマイチです。初見殺しのあるべき姿は「バレていなければ余裕を持って戦えるが、バレていても負けない」であり、この構築はそれを満たしていません。また、そもそも黒馬バドレックスやカイオーガに関しては手助けと強化アイテムが絡むとソルガレオが一撃で倒されてしまうので、相手の構築と選択次第ではトリックルームを決められずあっさり負けるケースもあります。そういった相手への対応策を用意せず仕方ない事故と割り切っているところも納得に欠けるところがあります。

 

【感謝】
かえでさん:「サイコシード持ちソルガレオトリックルームをする」発想の原案。
うぃWWさん:2月のINC前にかえでさんの原案構築で対戦している様子を見せてもらった。5月予選で権利を獲得していましたが、2月のINCでも最高1860と惜しいところまでいってました。
ぷくまるさん:この構築に最初に箔をつけてくれた。

 

【余談1:ガマゲロゲの枠に採用されていたポケモン

キングドラ
…この指止まれ+龍の舞でイベルタル+トリトドン絡みを見る予定だった。ダイドラグーンに合わせたザシアン交代の読み合いがイマイチで採用されず。

ランドロス
…晴れパーティに出せる。トルネロスを「155-×-106-171-101-168 H.4 B.124 C.204 D.4 S.172」みたいに配分すれば、リザードンへの火力と素早さを維持しながらA222ザシアンの巨獣斬+命の珠反動ダメージ2回をダイマックス時に耐えられるようになるので威嚇自体は優秀。

アマージョ
…パーティに催眠耐性か先制技耐性を付与できる。草打点・氷打点・悪打点持ちでダイマックスさせたときにカイオーガとの相性は良いが、基本的にソルガレオと何かが並ぶ盤面が多いので採用しても噛み合わないと思いました。

★カプレヒレ
ナットレイ同様に相手のダイマックスの時間稼ぎをする役割とパーティへの催眠耐性の付与。特に苦手なイベルタル+トリトドンのような並びに飛躍的に戦いやすくなる。ただ、この枠は晴れパーティへの選出も求められる関係で素早さ含めて型の選定が難しい。

 

【余談2:2月INCのKP(ワイルド使用時)】※計41戦
〇伝説枠
24…ザシアン
22…カイオーガ
7…イベルタル
5…黒馬バドレックス
4…グラードン
3…パルキアソルガレオ
2…ホウオウ、ディアルガ、ムゲンダイナ、白馬バドレックス
1…ギラティナO,レシラム、Wキュレム

 

〇一般枠
22…ガオガエン
15…レジエレキ
13…FCランドロス
11…エルフーン
8…モロバレル、ゴリランダー
7…トルネロス
5…ライチュウボルトロスカミツルギ、ウーラオス
4…オーロンゲ
3…リザードン、サンダー、ガマゲロゲミミッキュ、イエッサン♀
2…フシギバナウインディ、ルンパッパ、トリトドン、カプレヒレ

【余談3:3月INCのKP(ワイルド使用時)】※計36戦
〇伝説枠
19…ザシアン
15…カイオーガ
7…白馬バドレックス
5…グラードン
4…パルキアイベルタル
3…ディアルガ、黒馬バドレックス
2…ソルガレオ日蝕ネクロズマ

 

〇一般枠
24…ガオガエン
13…レジエレキ
10…ゴリランダー
9…FCランドロス
6…エルフーン、オーロンゲ、ウーラオス
5…リザードン、ポリゴン2
4…フシギバナ、サンダー、サマヨールトリトドンレパルダスモロバレル、イエッサン
3…ボルトロス
2…カビゴンキングドラコータスミミッキュ、ブリムオン