ドラフトダブル2022~ダイマハピナス+積みジガルデネクロ~

11/6に開催された「ドラフトダブル2022」に参加しました。

 

ルールはWCS2022準拠。9/25に事前にドラフトを行い、当日は15人の総当たり。結果は6-8と負け越しに終わりました。

 

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〇ジガルデ いじっぱり スワームチェンジ
209-136-142-×-130-135 H.204 A.28 B.4 D.116 S.156
サウザンアロー、へびにらみ、とぐろをまく、みがわり@たべのこし


ネクロズマ ひかえめ プリズムアーマー
201-×-148-166-131-113 H. 228 B.4 C.140 D.12 S.124
ラスターカノン、だいちのちから、めいそう、あさのひざしじゃくてんほけん


〇オーロンゲ いじっぱり いたずらごころ
170-189-86-×-95-112 A.252 B.4 S.252
じゃれつく、ふいうち、ねこだまし、うそなき@きあいのタスキ


〇サンダー おくびょう せいでんき
166-×-106-176-111-167 H.4 B.4 C.244 D.4 S.252
10まんボルトライジングボルト、ぼうふう、ねっぷう@とつげきチョッキ


ウインディ おくびょう いかく
191-117-100-124-102-161 H.204 B.4 C.36 S.12 S.252
りゅうのはどう、バークアウト、しんそく、おにび@シュカのみ


ハピナス ひかえめ てんのめぐみ
330-×-61-139-155-77 B.244 C.252 S.12
はかいこうせん、かみなり、シャドーボール、サイドチェンジ@いのちのたま

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【対戦相手のパーティメンバー】
【構築経緯】
【個別解説】
【構築総評】
【対戦レポート】
【おまけ:ドラフト経緯】

 

【対戦相手のパーティメンバー】

 

【構築経緯】
まずドラフトについてですが、1巡目は2回抽選に負けた末にジガルデを選択しました。このルールでは、2つの理由(※)でどちらかと言えば前のめりに戦うパーティの方が強いと感じているのですが、趣向を変えて耐久寄りのパーティを目指してみることにしました。
(※…1つ目は役割破壊技を仕込みやすいこと、パーティこそ固定であるものの対戦相手全員の6匹を把握した上で構築できるので汎用性が低い技でも1つ勝ちにできるなら採用しやすいです。2つ目はドラフト競合によって必要なパーツを揃えられない可能性があること、必要な耐性が揃えられないことは攻め寄りのパーティよりも致命的になります)

 

しかし、6巡目でカプレヒレの競合に敗北。
これによって状態異常やドラゴン技への耐性を付与できなくなり、ジガルデでじっくり戦う展開が取りづらくなりました。全体的に耐久が高いポケモンや相手の火力を削ぐポケモンを揃えたものの、いざ各対戦相手への選出を考えると攻撃が受からない展開の方が多く、悩ましいことになりました。

 

ということで、発想を切り替えてハピナスダイマックスに着目しました。
ハピナスは火力こそあまり高くないですが覚える攻撃技は豊富であり、オーロンゲの不意打ちと嘘泣きを絡めれば十分に火力はあるとも言えます。オーロンゲ+ハピナスという展開作りにも見える初手に対して相手がダイマックスを使ってくることも考えづらいので、奇襲的に攻撃が通る場面は多そうです。
また、残数有利を取ってしまえばダイアタックによる素早さ操作が強力になります。ネクロズマトリックルームの存在から相手は選出に高圧的な素早さ操作(追い風・ダイジェットなど)を用意していない可能性もあり、先制できる状況で後発の伝説ポケモンが積み技を使う展開に持ち込めれば終盤も自慢の耐久を活かした戦いができると感じました。

 

ということで、耐久を活かして構えて戦う6匹の見た目から初手ダイマックスで奇襲を仕掛ける構築へと変貌しました。ハピナスが戦いづらい試合もサンダーのダイジェットを活用することで、同じような試合展開を目指すことができます。
この方向性を踏まえて細部を詰めました。

 

おおまかな役割
・オーロンゲ:嘘泣きを中心にした先発ダイマックスのサポート
ハピナス:意表を突く先発ダイマックス、ダイアタックによる素早さ操作
・サンダー:ハピナスで攻められない相手(ザシアン、イベルタルメタグロスソルガレオ)に選出する先発ダイマックス
・ジガルデ:身代わり蛇睨みで相手の後発ダイマックス対策、あわよくば物理を詰ませる
ネクロズマ:ダイアタックや蛇睨みと合わせての先制瞑想で特殊を詰ませる
ウインディ:相手の能力を下げて味方に耐久を付与する一番便利な役割

 

【個別解説】

★ジガルデ(選出回数:10/14 先発2+後発8 ダイマックス回数:0/14)
<持ち物:食べ残し>
耐久を活かして相手から倒されない状態を作る上で回復手段が欲しかったので永続的に発動する食べ残し。
回復木の実はスワームチェンジの発動とやや相性が悪いこともあります。

<技構成:サウザンアロー、蛇にらみ、蜷局を巻く、身代わり>
メインウエポンのサウザンアロー、物理相手から倒されない状態を作れる蜷局を撒く、素早さ操作になる蛇睨み、麻痺との相性・相手のダイマックス・状態異常技を凌ぐのに便利な身代わり。
ダイマックスする想定がなかったので攻撃技は一本。守るまで採用できると安定感が上がりますが、相手の後発ダイマックスを凌ぐためには身代わりや蛇睨みは欠かせないと考えました。

<実数値:209-136-142-×-130-135 H.204 A.28 B.4 D.116 S.156>
C222レックウザの命の珠DM暴風耐え。素早さランク+1でムゲンダイナ抜き。残り攻撃。
最終的に6匹全員に守るがないため、ダイマックス技に交代で出してからスワームチェンジの回復を活かして身代わりで時間を稼ぐ動きをすると思われたので特殊耐久と素早さを中心に配分。攻撃にあまり目安はないのですが、相手を倒しきれず時間負けするのが嫌だったので少しは補強しておきたかったという意図です。

 

ネクロズマ(選出回数:12/14 先発4+後発8 ダイマックス回数:4/14)
<持ち物:弱点保険>
初手からダイマックスする場合に相性が良い弱点保険。特にゼルネアス+レシラムやホウオウ+ランドロスの構築を意識して持たせています。
仮に弱点保険が発動しなかったとしてもHPを残した状態でダイスチル・ダイアースを使えていると思うので、ダイマックスを凌ぐために受け身になった相手を起点に瞑想を積んでいけます。

<技構成:ラスターカノン、大地の力、瞑想、朝の日差し>
終盤に相手から倒されない状態を作るにあたって、積み技の瞑想と回復技の朝の日差し。攻撃技はタイプ一致のラスターカノンと相性補完を考えた大地の力。
ペルシアン+パルキア+白馬バドレックス+オーロットの構築と戦う際に、一番有効なのが瞑想+ダイマックスだと考えたので、特殊型を選択。オーロンゲの嘘泣きとの相性が良いことや物理攻撃に強いジガルデとの住み分けができている意味でも嬉しいです。

<実数値:201-×-148-165-132-113 H.228 B.4 C.132 D.20 S.124>
C222パルキアの命の珠DMハイドロポンプ耐え(15/16)。麻痺した黒馬バドレックス抜き。残り特攻。
初手ダイマックスから嘘泣きで相手を倒す動きを考えたときにある程度火力が欲しかったので、特攻重視の配分。HP振りザマゼンタや少し特殊耐久に振ったカバルドンを意識しています。

 

★オーロンゲ(選出回数:10/14 先発9+後発1 ダイマックス回数:0/14)
<持ち物:気合の襷>
嘘泣きと合わせて攻撃的な展開を取る上で自身に火力が必要になり、耐久を重視する余裕がなかったので行動保障となる気合の襷。

<技構成:じゃれつく、不意打ち、猫騙し、嘘泣き>
味方の火力補助となる嘘泣き。カイオーガ+キングドラカポエラー+ゼルネアスを想定しての猫騙し。主にハピナスダイマックスさせるときに相手を倒しきれなかった場合に活用する不意打ち。
最後の技はブラッキーイベルタルニンフィアなど嘘泣きを絡めて1発で倒すのが難しい相手を想定してソウルクラッシュより威力が高いじゃれつくを採用しました。色々な伝説ポケモンがいてドラゴンタイプが多いルールなので、フェアリー技は重宝します。
可能であれば、電磁波・怖い顔のような素早さ操作技も欲しかったのですが、ハピナスがその恩恵を受けることは少ないのが少し難点ということもあり、ジガルデに蛇睨みを採用しているのでまだ誤魔化せる部分はあると思って不採用にしました。

<実数値:170-189-86-×-95-112 A.252 B.4 S.252>
攻撃に性格補正を掛けたAS振り切り。
攻撃に特化すればサンダーのDM技を合わせてイベルタルニンフィアを集中攻撃で倒せるようになるので、奇襲を目指す構築であれば価値があります。

 

★サンダー(選出回数:6/14 先発4+後発2 ダイマックス回数:4/14)
<持ち物:突撃チョッキ>
レックウザイベルタル・ムゲンダイナの構築に対して先発でダイマックスする使い方をしたいので、メテオビームやダイアークとの打ち合いを意識して突撃チョッキ。

<技構成:10万ボルト、ライジングボルト、暴風、熱風>
ダイジェット媒体となる暴風、電気技としてダイマックス時に最も火力が高くダイマックスが終わった後も高火力を維持できるライジングボルト。この2つがあれば正直十分だったので、残りは非ダイマックス時に打つ技として安定の10万ボルトと熱風を採用。カイオーガ構築に後発で繰り出してテッカグヤヌケニンの相手をする想定はあったので、その際に重宝します。
放電・ウェザーボールなども考えましたが、味方に守る持ちがいない上にジガルデと並ぶ機会が少なかったり、天候が変わっていることも少なかったので不採用です。

<実数値:166-×-106-176-111-167 H.4 B.4 C.244 D.4 S.252>
素早さ最速。A161キングドラの雨命の珠アクアブレイク耐え(14/16)。残り特攻。
先発ダイマックスで相手を削る使い方をするので火力を重視した配分。素早さは、イベルタル・終盤のカイオーガ・ウーラオス辺りと戦うことになりそうだったので、最終的に性格補正を掛けることにしました。

 

ウインディ(選出回数:11/14 先発4+後発7 ダイマックス回数:11/14)
<持ち物:シュカの実>
行動保障を確保するための持ち物が欲しく、気合の襷が一番の候補でしたがオーロンゲに譲ってしまったので次点となるシュカの実を採用。Wキュレムドサイドン入りの構築にダイマックスするのでダイアースを耐えることが重要になります。
ダイロックを打たれると倒されてしまうケースも多いですが、その場合は相手の特殊耐久は上がっていないということでまだ策を練ることができます。

<技構成:龍の波動、バークアウト、神速、鬼火>
キュレム+黒馬バドレックス構築にダイマックスさせて戦いたいと思ったので、黒馬バドレックスを一撃にできるダイアーク媒体のバークアウト、ダイアタック媒体として神速、ダイウォール媒体としての鬼火。ダイマックスを想定して採用した技ですが、すべて普通にウインディを活用する上で活きる技が多いです。
最後の1枠は守るを入れるか攻撃技を入れるかで悩みましたが、ルナアーラ構築にもダイマックスさせたいと考えたときに後発ドサイドンの攻撃を下げる手段が欲しかったのでダイドラグーンを打つために龍の波動を採用しました。選出を決めていく中で炎技がなくて困るのはザシアン・ナットレイくらいで、ドラゴン伝説が多い環境でもあるので龍の波動を少しリーチを伸ばす意味でも活用できると考えました。

<実数値:191-117-101-125-102-161 H.204 B.4 C.36 D.12 S.252>
素早さ最速。DMバークアウトでH176-D121黒馬バドレックス1発。残りHPを中心に配分(C217黒馬バドレックスの拘り眼鏡75%アストラルビット+C244Wキュレムのダイアースをシュカ込みで耐える、ダイアークでバドレックスを倒すので緊張感は発動していない想定)。

 

ハピナス(選出回数:7/14 先発5+後発2 ダイマックス回数:5/14)
<持ち物:命の珠>
ダイマックス中の火力を最も高くできる持ち物。
弱点を突く機会が多いので達人の帯なども候補にありますが、ダイアタックを打つ機会が多く想定されたので、その火力を上げるために命の珠を選びました。

<技構成:破壊光線、雷、シャドーボール、サイドチェンジ>
リザードンを一撃で倒すための技でカイオーガにも打てる雷、黒馬バドレックス・ルナアーラオーロットなど耐性を活かしてゴーストタイプを攻撃する機会が多いのでシャドーボール。タイプ一致で後続に控えるジガルデネクロズマが先制で積み技を使うサポートにもなるダイアタック、その媒体として威力を重視した破壊光線。最後の技はダイウォール媒体になりダイマックスが終わった後に刺さる技として使える可能性があるサイドチェンジを選びました。
吹雪を採用するとディアルガギラティナガブリアスのパーティに対してかなり楽できるようになりますが、ダイウォールを優先。想定段階で必須の場面はありませんでしたが、想定と違う動きになった場合に試合を繋ぐためには必要と考えました。ドラフトでは癒しの波動を味方に当てる役割でしたが、場に出ていく順番が変わって疲弊した伝説枠の横にハピナスがいる機会は少ないと思ったので不採用にして、不利盤面を誤魔化せる余地のあるサイドチェンジを選びました。

<実数値:330-×-61-139-155-77 B.244 C.252 S.12>
特攻振り切り。素早さ114程度のポケモンを意識してダイアタック1回で抜ける素早さ。残り防御。
ダイアタックを考えると素早さ振りも強力ですが、カイオーガのパーティに共存するキングドラやレジエレキが物理型であることを想定すると物理耐久を加減することはあまりできなかったので、本当に最低限だけ振り分ける形にしました。

【構築総評】
ドラフトを終えた後でのパーティへの期待値から考えると、思ったより戦える構築にできたと思います。特に、受け寄りの思考でドラフトをしていたところからハピナスダイマックスさせる発想に切り替えることができなければもう少し悪い戦績になっていたと思います。また、そのためには相手がどういう戦い方や選出をしてくるか高い精度で予想することが大事で、それ自体は上手くいくケースが多かったので、対戦前の準備としては非常に良かったと思います。
構築自体は明らかに歪んだ組み方ではあるので、多少の運や噛み合いが良くないと勝てない部分は仕方ないと思いますが、勝てる見込みのある試合を自分のミスで落としてしまった試合がいくつかあるので、そこがもったいない結果でしょうか。

 

【対戦レポート】

〇1戦目 vs ばっど さん 負け 0-3
自分:オーロンゲ ハピナス ウインディ ジガルデ
相手:グラードン リザードン ドラパルト ミミッキュ (ポリゴン2 ツンデツンデ)

<事前の想定>
グラードンリザードン・ドラパルトミミッキュの先発からポリゴン2でジガルデネクロズマに対抗してくると予想。こちらはオーロンゲハピナスをぶつけて嘘泣きダイサンダーでリザードンを迅速に処理するかダイフェアリーサイドチェンジでドラパルトを迅速に処理するかを考えて、後発の非ダイマックスをジガルデで詰める方針でバークアウトのあるウインディを選択しました。

<実際の試合>
嘘泣きダイサンダーを打つものの、リザードンダイマックスせず熱風を打っていただけなのでこれを倒す。オーロンゲも倒されたので、お互いにウインディとドラパルトを死に出し。ここで特性がクリアボディじゃなかったのでまずグラードンに鬼火を選択するもののはずれて返しの断崖の剣をウインディが避ける。ドラパルトはハピナスのダイホロウを守っていて持ち物は弱点保険でもない。次のターンにドラパルトがダイホロウを打ってきてウインディが攻撃を耐えますが、ドラパルトに鬼火をはずす。グラードンがここまで断崖の剣を打ち続けていたのでハピナスが倒されてしまいドラパルトを倒せず。最後のジガルデで3匹を詰めることはできずに負け。

リザードンを囮にドラパルトをダイマックスさせるのは少し想定外でしたが、グラードンへの鬼火が当たっていればハピナスが攻撃を耐えてドラパルトを倒せていたのでまだ勝負できたでしょうか。相手のドラパルトがすり抜けだったのは最終的に壁技を使うポケモンを含む構築にしか選出しなくなったことでクリアボディより活きる場面が増えると考えたからだったようです。

 

〇2戦目 vs ショコラ さん 負け 0-3
自分:オーロンゲ ネクロズマ ハピナス ウインディ 
相手:ペルシアンR パルキア オーロット 白馬バドレックス (イエッサン♀ ウルガモス)

<事前の想定>
相手の選出はほぼペルシアンパルキア+オーロット白馬。パルキアダイマックスを凌ぐのが難しいので、初手は標的にされやすいオーロンゲを出してその間に瞑想を積むことで戦える状況を作り出すことを考えます。ということで、先発はオーロンゲネクロズマで後発はパルキアのダイストリームを1発は耐えるハピナスと白馬バドレックスに刺すウインディ

<実際の試合>
想定通りにハピナス猫騙しダイストリームを受けながら瞑想を決める。次のターンのサイドチェンジが見え透いていること、捨て台詞でのオーロット展開の可能性、ペルシアンの気合の襷が厄介なこと、からペルシアンへの集中攻撃。結果、ペルシアンを倒すことに成功するものの嘘泣きを打たれていたのでダイストリームでネクロズマが瀕死寸前まで削られてしまう。こうなるとパルキアに縛られている状況を改善できず、後発でパルキア白馬を相手にすることはできないので負け。

結果的には、ペルシアンが気合の襷でもなかったので2ターンにサイドチェンジを決めていれば有利に戦えていた試合でした。白馬パルキアを使う側でペルシアンの技構成を考察することができていれば、気合の襷をオーロットに優先したいことや嘘泣きで攻めるプランが強いことに気付けて立ち回りを変えることはできたかもしれないので反省。

 

〇3戦目 vs あきら さん 勝ち 2-0
自分:オーロンゲ ハピナス ウインディ ネクロズマ
相手:フェローチェキュレム エルフーン ズガドーン (ゼクロム レジドラゴ)

<事前の想定>
追い風で素早さは追いつけないものの、伝説は物理に偏っていてエルフーンの嘘泣き展開もないことから、エルフーンを放置して戦うのが良さそうです。ということで、先発は無理やり伝説1匹を倒す能力があるオーロンゲハピナス。後発は後ろから出てきた伝説に威嚇を入れるためのウインディと伝説に強めのネクロズマを選択。

<実際の試合>
ハピナスフェローチェを苦手としているので猫騙しダイアタックで倒して、ハピナスは氷柱針を2回受ける。死に出しエルフーンに追い風を使われてBキュレムダイマックス。ダイアタック+じゃれつくでBキュレムにダメージを入れると弱点保険が発動してしまう。オーロンゲはズガドーンのために温存したい気持ちがあったので、ネクロズマに交代しながらダイウォール、サイドチェンジという形で誤魔化して何とかBキュレムダイマックスを終わらせながらエルフーンを処理する。死に出しズガドーンの熱風でハピナスネクロズマが一掃されてしまいますが、オーロンゲの不意打ちとウインディの龍の波動でズガドーンキュレムを両縛りにして勝ち。

比較的想定通りに動くことができた試合でした。Bキュレムの弱点保険は警戒していただけに嘘泣きダイアタックで動く方が良かったかもしれません。

 

〇4戦目 vs きの さん 負け 0-1
自分:オーロンゲ ネクロズマ サンダー ウインディ
相手:ゼルネアス カポエラー レシラム エースバーン (トゲキッス カプブルル)

<事前の想定>
相手目線ではこちらのオーロンゲが厄介なこと、レシラムが刺さっていること、から先発ゼルネアスで雑にオーロンゲを処理してからレシラムエースバーンを通してくると予想。それに対してこちらはゼルネアスを起点にネクロズマで瞑想を積んでおくことでレシラムと打ち合える状態を作ることを目指します。後発ウインディはエースバーンに威嚇を入れるためで、最後の1匹は何でも良かったのですが特殊攻撃に行動保障があってトゲキッスが出てきた場合の処理速度を早められるサンダーを選択。

<実際の試合>
カポエラーがオーロンゲに打つより素早い猫騙しでゼルネアスを止めながら瞑想。オーロンゲを温存しながらゼルネアスをダイスチルで倒す。エースバーンレシラムに対してウインディを投げながらダイアースを選択しますが、相手レシラムのダイバーンがネクロズマの急所に入って縛られた上にレシラムが突撃チョッキだったのでランク+3ダイアースで半分しか削れないという硬さを発揮。仕方なくネクロズマを捨てて、ダイマックスが終わったレシラムに対して嘘泣き+ウインディの龍の波動で勝負を仕掛けますが、これも耐えられてしまい負け。

割と事前に想定していた展開でしたが、急所は仕方ないです。ただ、レシラムへのダメージ感覚は少しズレていたので、そこは反省です。

 

〇5戦目 vs ポール さん 勝ち 2-0
自分:オーロンゲ サンダー ジガルデ ネクロズマ
相手:ギラティナ トリトドン イベルタル カミツルギ (Hロトム ニンフィア)

<事前の想定>
ギラティナ以外が対サンダーが厳しそうなので、オーロンゲサンダーで選出。後発は耐久が高いポケモンをどう崩すかの戦いになりそうなので、火力のないウインディハピナスを置いてジガルデネクロズマを選出。

<実際の試合>
先発でトリトドンが出てきたのが想定外でしたが、あまり火力のある2匹ではなかったので、素直に嘘泣きダイジェットを打つとでトリトドンを突破。ギラティナから凍える風が飛んでくる。死に出しでイベルタルが出てきますが、後発から来るなら弱点保険ではないと考えていたので、ダイジェット+じゃれつくを浴びせてからダイサンダーで処理。残るギラティナカミツルギをジガルデネクロズマで詰めて勝ち。

先発は予想外でしたが、嘘泣きによる奇襲で試合を決める展開は想定通りでした。ニンフィアを選出されていた場合の方が少し厳しかったようにも思います(配分次第ではじゃれつく+ダイジェットで倒しきれないため)。

 

〇6戦目 vs マイケル さん 負け 0-2
自分:ジガルデ ハピナス オーロンゲ ネクロズマ
相手:ガブリアス カプレヒレ ギラティナO ディアルガ (ヤミラミ トルネロス)

<事前の想定>
全体的にハピナスが刺さっており、こちらの伝説ポケモンガブリアスを苦手としているので、奇襲ダイマックスで有利を取りたいです。ということで先発にハピナスを置きますが、ダイアースを誘発するとダイマックスの打ち合いで有利が取れないので、ドラゴン技を誘うジガルデを先発に置きます。後発はダイドラグーンを無効化できてハピナス展開を補佐できるオーロンゲ。ネクロズマはあまり刺さっていなかったのですがウインディやサンダーが仕事をしてくれる見込みもなかったので選出。

<実際の試合>
初手でカプレヒレのミストメイカーが発動せずテレパシーであることを理解。ジガルデをオーロンゲに交代して逆鱗とムーンフォースを受けながらハピナスのダイアタックでガブリアスを赤ゲージまで削る。次のターンに不意打ちダイサンダーで攻めるもガブリアスギラティナに交代されてしまう。上手くダイマックスターンを凌がれた後ギラティナダイマックスでジガルデの防御を下げられてしまい、ガブリアス地震が一貫する場面を作られて負け。

反省の多い試合でした。1ターン目までは良かったものの、ダイサンダーでカプレヒレを一撃にできるわけでもないので、2ターン目はガブリアスに不意打ちとダイホロウを集中するのが正解でした。こういうプレイングは普段から意識してやっているのに、なぜここでできなかったのか・・・残念です。

 

〇7戦目 vs 732 さん 負け
自分:ウインディ サンダー ジガルデ ネクロズマ
相手:レパルダス ザシアン ミロカロス レックウザ (カプコケコ エンテイ)

<事前の想定>
電気技が一貫しているのでサンダーを軸に攻めることにしました。ザシアンの火力を下げながらレパルダスを神速で素早く処理できるウインディを隣に置いて、後発は伝説ポケモンを2匹並べます。ミロカロスがいるので初手でウインディを出しづらい部分はありますが、ソクノの実やダイマックス以外ではダイサンダーを打てば縛ることはできて、そういう運用をする可能性は低いと思ったので躊躇しませんでした。

<実際の試合>
レパルダスのトリックでサンダーが後攻のしっぽを押し付けられるもののレパルダスに突撃チョッキが渡る。ザシアンは身代わりを所持していて、炎技のないウインディでは身代わりに干渉できずに困る。それでもこちらが有利だったのですが、ミロカロスの命中60の催眠術でサンダーが4ターンとジガルデが3ターンの眠りを引いてしまい、相手の立て直しを許してしまい負け。

割と想定通りの試合はできたと思います。ミロカロスを素早く処理できるのがサンダーしかいないことが課題ではありましたが、催眠術の命中と眠りターンによっては負けずに済んだと思うので、他の対戦相手への対策を緩めて構築や選出を練り直すものではないでしょう。

 

〇8戦目 vs みんてぃあ さん 勝ち 1-0
自分:オーロンゲ ネクロズマ ジガルデ ウインディ
相手:ザマゼンタ ボルトロス カバルドン ルギア (ゴリランダー ドリュウズ)

<事前の想定>
ザマゼンタを中心にしたコーチングリレーのパーティで、ルギア以外は物理型が多いのでジガルデが刺さっています。素早くザマゼンタを処理したりカバルドンのあくび展開を防ぐために、ネクロズマダイマックスで奇襲することにして、オーロンゲとネクロズマを先発。後発にジガルデを置きつつ積み展開を助けるウインディを最後に選出します。

<実際の試合>
初手は相手がダイマックスをせずに巨獣断+アイアンテールでオーロンゲを処理。その間に嘘泣きダイアースをザマゼンタに決めるものの、ギリギリ耐えられてしまう。その後、ダイマックスボルトロスに対してダイスチルととぐろを巻くを積みながらザマゼンタを処理して、ウインディのバークアウトでルギアを抑えながらジガルデを通して勝ち。

おおよそ想定通りに試合を運べたと思います。制限時間をギリギリまで使われていたらどうなるか分かりませんでしたが、それをされなかったのは1つの勝因だと言えます。

 

〇9戦目 vs ぽけむら さん 勝ち
自分:ウインディ ジガルデ ネクロズマ ハピナス
相手:黒馬バドレックス ゴチルゼルキュレム ニョロトノ (ドータクン メタモン)

<事前の想定>
キュレムならネクロズマ、バドレックスならジガルデ、で対抗したいですが、影踏みゴチルゼルのせいで選出がじゃんけんになってしまいます。特殊耐久が高いハピナスダイマックスさせようにもゴチルゼルの催眠術が厳しいので、ウインディダイマックスさせることにしました。ウインディへの猫騙し+攻撃を誘発してダイアタックを返せばジガルデの身代わりで相手のダイマックスを凌げます。後発はキュレムに強いネクロズマとバドレックス・ドータクンニョロトノに打点のあるハピナスを置きます。

<実際の試合>
初手ダイアークでバドレックスを処理できるかと思いきや、相手もダイマックス。猫騙しでジガルデが止められながらダイホロウをウインディが耐えつつ返しのダイアークが半分程度。ダイウォール+蛇睨みを決めてバドレックスの素早さを奪って縛り返す。中盤にウインディネクロズマ+ゴチルゼルニョロトノの場面を作られてサイドチェンジを読むものの、バークアウトをはずしてゴチルゼルを倒しきれず。負けが見えたと思いつつハピナスの雷で相手の少し削れたニョロトノを一撃にできたことで滅びの歌の逃げ切りを許さずに勝ち。

ウインディダイマックスが成功したので基本的には良かったです。最後の1匹はドータクンだと思っていたので滅びの歌展開への戦い方があやしかったですが、どれを選出されていてもハピナスで対策できる状態にできていたことが功を奏したと思います。

 

〇10戦目 vs ぷらずま さん 勝ち
自分:オーロンゲ ハピナス サンダー ネクロズマ
相手:カイオーガ レジエレキ ヌケニン テッカグヤ (バシャーモ キングドラ)

<事前の想定>
こちらに素早さの高いポケモンが少なく、キングドラ+カイオーガでしおふきを打たれる展開が厳しいです。なので、こちらはオーロンゲの猫騙し+ハピナスのダイサンダーで奇襲してカイオーガを削り、ダイアタックで素早さ操作しながらサンダーでカイオーガを倒すことを狙います。最後の1匹はジガルデかネクロズマですが、キングドラの攻撃を1発耐える可能性があるのはネクロズマだったので、こちらを選出。

<実際の試合>
先発レジエレキを見てダイサンダーを打つと電気技が受からなくなるため、立ち回りを変えて猫騙しでカイオーガを止めながらレジエレキにダイアタックを打つ。すると、相手はカイオーガダイマックスからのエレキボール+弱点保険ダイストリームでオーロンゲを狙っていたので、気合の襷で耐える。不意打ちでレジエレキを処理して、ダイサンダーをカイオーガに打つと、カイオーガハピナスを狙っていたのでオーロンゲが生き残る。これが大きく、相手のダイマックスが終わった後にサンダーを繰り出すことができて、相手の後発のヌケニンテッカグヤにも有利だったことから勝ち。

カイオーガダイマックスするケースが予想外でした。結果的に瞑想ネクロズマ+嘘泣きでテッカグヤを押し切れたので選出自体は悪くなかったですが、2ターン目に不意打ちでレジエレキを処理できていなかったサンダーが縛り返される場面が発生して少し違う展開になっていたでしょうか。キングドラは物理型を警戒していましたが、カイオーガダイマックスさせる関係で特殊型になり選出されなかったようです。

 

〇11戦目 vs ななかまど さん 負け
自分:ウインディ ハピナス ジガルデ ネクロズマ
相手:コータス ガオガエン ルナアーラ フシギバナ (ピッピ ドサイドン)

<事前の想定>
ルナアーラを軸にフシギバナドサイドンを通すパーティ。ジガルデが刺さっているようにも見えますが、ルナアーラのサブウエポンがメテオビームではない可能性がある(ガオガエンを自分で指名することで他人に採用させていない)ので、ジガルデは後発から展開。ルナアーラを強く意識してウインディハピナスを先発させます。

<実際の試合>
予想外すぎる初手に対してダイアタックでガオガエンを7割ほど削るものの、強気に拘り眼鏡噴火を打たれていてウインディが半分削られる。次のターンにコータスへのダイアタックをルナアーラに受けられてから催眠術でハピナスを止められてしまう。その後、こちらがものすごい強運を発揮するものの展開は覆せず、フシギバナの眠り粉とキョダイベンタツで押し切られて負け。

明らかにプレイングミスでした。1ターン目でコータスが拘り眼鏡だと分かっているので、2ターン目はバークアウト+ダイホロウでHPを削るだけ削って放置するのが良かった気がします。残数有利を取らないといけない、意識に駆られての行動選択だったのでしっかり立ち返れなかったことが反省です。。

 

〇12戦目 vs セリュー さん 負け
自分:オーロンゲ ネクロズマ ウインディ ジガルデ
相手:ホウオウ キュレム FCランドロス ナットレイ (ブラッキー キュワワー)

<事前の想定>
ホウオウの処理は大変ですがジガルデで勝てる相手なので、ネクロズマを盾にホウオウの取り巻きを崩してジガルデで詰める展開を狙います。そのため、先発にはダイマックスをサポートできるオーロンゲを選出。ラストはジガルデで詰める際に相手を弱らせる手段が欲しくウインディを選出。

<実際の試合>
初手からホウオウが聖なる炎でネクロズマを強襲してきて火傷急所、キュレムの後ろから出てきたランドロス猫騙し+弱点保険ダイスチルでそのまま倒す。死に出しナットレイを嘘泣きダイアースで押して有利展開になるものの、計算を間違えてダイマックスホウオウにネクロズマを倒されてしまう。それでも、ジガルデの身代わりから有利になれそうでしたが、聖なる炎急所で身代わりを残せず。もう一度作った身代わりのチャンスはホウオウの吹き飛ばしでケアされてしまい、負け。

多少運は優れなかったものの想定通りに試合を運べていただけに、中盤以降の展開がもったいなかったです。当然一番勿体ないのはネクロズマが倒されると勘違いしていたことでダイマックス3ターン目は丁寧に(?)ダイウォールを選んでいたので、ここで攻めることができていれば素直に有利を維持できてたと思います。

 

〇13戦目 vs ワトソン さん 勝ち
自分:ウインディ サンダー ネクロズマ ジガルデ
相手:ギモー ムゲンダイナ メタグロス ミュウツー (モロバレル カメックス)

<事前の想定>
嘘泣きが通らないメタグロスに対してウインディの鬼火を刺すことを考えて、ムゲンダイナ・ミュウツーカメックスと打ち合えるサンダーと一緒に選出します。残る2匹は、ハピナスとオーロンゲが刺さっていないので消去法的にもジガルデとネクロズマ。4倍弱点技を持たれていなければジガルデもそこそこ戦えるので、こちらを先に雑に扱うことにします。

<実際の試合>
メテオビームを警戒してウインディネクロズマに交代すると嘘泣きダイマックス砲で大きく削られてしまった上に、ギモーが進化の輝石を持っていたのでサンダーの10万ボルトで4割程度しか削れず。光の壁・ウインディに電磁波とギモーに好き放題されますが、サンダーが暴風急所をミュウツーに当てたことで即座に縛ることに成功、麻痺したウインディがダイジェット3回込みでミュウツーを抜いてメタグロスに鬼火を打てたこと、最後の読み合いに勝ったことで、勝ち。

ミュウツーへの急所が多かったことによる運勝ちです。初手のウインディへの攻撃は猫騙し+メテオビームなどを想定していたのでネクロズマを大きく削られてしまったのが痛手でしたが、それよりもギモーが進化の輝石を持っているケースをあまり想定していなかったのが良くなかったでしょうか。

 

〇14戦目 vs シャンディ さん 負け 0-2
自分:オーロンゲ サンダー ジガルデ ウインディ
相手:ソルガレオ ラティアス ネクロズマ ウーラオス (FCボルトロス バンギラス)

<事前の想定>
相手のウーラオスは悪。ソルガレオの弱点保険を真っ先に警戒したいですが、嘘泣き展開は通らない上にウーラオスがこちらの耐久戦術を咎めてくるので一番相性が悪い相手だと思いました。最低限、弱点保険を発動されないようにオーロンゲとサンダーでラティアスを素早く処理して、あわよくばウーラオスを気合の襷まで削りつつウインディでジガルデを立てる展開が一番希望を見出せたので、その選出。

<実際の試合>
猫騙し+ダイジェットでラティアスを削りソルガレオダイマックスせず。ラティアスの後ろから出てきたネクロズマへの削りを後回しにしてソルガレオを削りますが、トリックルームで切り返されてしまう。更にメテオビームを絡めた猛攻とワイドガードでジガルデ展開を防がれて完全に手が出ずに負け。

相性通りに負けたので仕方ないと言えるでしょうか。余談で、ドラフト5回目ですがシャンディさんには初めて負けました。

 

【おまけ:ドラフト経緯】

1巡目:ジガルデ

今回はWCS2022準拠ではあるものの「ザシアン・カイオーガグラードン・黒馬・白馬・イベルタルを指名した場合は、次の指名に参加できない」というルールがあり、これらを指名した場合は参加者15人に対して2巡目で最低でも9匹の有望なポケモンが消える可能性があります。そのリスクを許容しつつ強いパーティにできるのは天候の恩恵を味方に付与できるカイオーガくらいと考えました。それ以外の伝説ではディアルガパルキアが強そうです。伝説が勢揃いするとドラゴンタイプが多く、ディアルガはドラゴンが弱点にならず打ち合いができてパルキアは1つ飛び抜けた素早さを持っています。どちらも火力と攻撃範囲は申し分ない上に、テレパシーで味方が範囲攻撃を重ねやすいことが魅力的でした。

競合を恐れて少しはずしたポケモンを指名してもそこで競合が起きるので、一番欲しいと思ったポケモンを指名するのが良い……と過去のドラフトからは感じているので、今回はディアルガを指名することにしました。2巡目に参加できないことがどれほど大変か分からず安定を取りたかったこと、2022ルールでディアルガには着目していたものの形にできなかったこと、の2点が大きな理由です。ただ、ディアルガは5人競合になり抽選ではずれ。

はずれ1位としてはパルキアが残っていて、ディアルガを狙いにいった人同士での再競合は予想されたものの、素直に指名しました。これも4人競合ではずれ。そうこうしているうちにホウオウやゼクロムは既に指名されており、はずれたときにあったザマゼンタでコーチングするプランも取れなくなっていました。

ここで残っていたポケモンの中でジガルデに着目。ジガルデと言えば、蜷局を撒くでじっくり戦うポケモンのイメージが強いですが、スワームチェンジによってHPを回復できるのでダイマックス適性が高いポケモンとも言えます。威張る+ラムの実や弱点保険などを駆使して瞬発的な火力を持たせる使い方も強いと感じていたので、広い方向性を取れる観点からジガルデを指名。ここでは競合が発生しなかったので、ようやく1巡目が決まりました。

 

2巡目:日蝕ネクロズマ

伝説ポケモンとしては、指名に制限がかかるものの黒馬バドレックスやゼルネアスが残っています。ただ、この2匹とジガルデを組ませた使い方をパッと思いつけず。特にジガルデは4倍弱点を抱えていることもあって選出できない相手が存在すると思い、もう1匹軸にできる相性補完の良いポケモンは欲しいと感じていました。

見渡していて見事に要請に合致したのが日蝕ネクロズマでした。ジガルデが苦手なドラゴン・氷タイプに強く、耐久が高いのでジガルデでじっくり戦う戦術とも歩幅を合わせられます。指名して競合が発生しなかったので無事に獲得。因みに、ジガルデと組むポケモンとして威張るボルトロスを考えていましたが、2巡目で消えてしまいました。

 

3巡目:オーロンゲ

ここまで書いている通り、目指している方針は「ジガルデでじっくり戦う」「ジガルデで意表を突いて戦う」のどちらかです。ただ、どちらにしても悪戯心で妨害してくるポケモンが邪魔だと感じました。ということで、自分でオーロンゲを獲得することで相手に採用させないことを考えました。オーロンゲはじっくり戦う場合には壁技を駆使するなど相性の良い戦い方ができます。ここで無事に獲得成功。

ただ、悪戯心でトリックを使えるポケモンヤミラミレパルダスニャオニクスなど他にもたくさんいて結局対策は別に考えなくてはいけないこと、もし相手にオーロンゲを奪われても当たる試合は1回きりであること、から自分の構築にマッチしていない限りこういう理由で積極的に指名するのは良くないと感じました。

 

4巡目:サンダー

耐久を活かしてじっくり戦う方針ではオーロンゲと並べて盤面を作れるポケモンが欲しいです。が、ここまで素早さが中速以下のポケモンしかおらず、後手に回ってしまうケースが増えそうです。特にドラフトでは相手のパーティを見てから戦い方を考えられるので、一方的に自由な押し付けをさせる見た目になるのは良くないと思い、素早さ操作手段を確保することにしました。とはいえ、ファイアローのような追い風要員は1匹選出することとパーティの攻撃力が見合っていなかったので、ダイジェットに注目。特にカイオーガに後手に回るケースが困ったので、カイオーガとの打ち合いに弱くないサンダーを狙うことにしました。指名はかぶらず獲得できました。

カイオーガ構築にはレジエレキが採用されていて、それを考えるとサンダーでの対策は十分とは言えないのですが、他のダイジェット要員よりはマシだと考えました。因みに、その2匹を意識するだけならFCボルトロスという選択肢があることにシャンディさんの指名を見て思い出しました。

 

5巡目:ウインディ

先述した通り、オーロンゲと並べて盤面を作れるポケモンが欲しかったので、ウインディを狙うことにしました。威嚇で強力でオーロンゲが苦手な鋼タイプに強く、バークアウトや鬼火など相手の火力を奪う手段に優れます。迷わず指名した結果競合も発生せず獲得できました。

 

6巡目:ハピナス

基本選出になりえそうなポケモンを揃えたものの、オーロンゲウインディで盤面を作る戦いを全ての試合で行うのは難しく、時にはジガルデやネクロズマを先発からダイマックスさせて戦う必要があると感じていました。その際に、後発のパワーが低く終盤に息切れして負けることが予想されたので、それを補えるポケモンを最後に採用したいと考えました。アプローチとしては癒しの波動を採用して耐久自慢の伝説ポケモンを回復させるのが良いと思ったので、カプレヒレが最適だと思いました。カプレヒレは特性がミストメイカーなのでじっくり戦う上で厄介な状態異常技やジガルデが苦手とするドラゴン技に耐性をつけられる意味でも相性が良いです。ということで、指名すると競合が発生して抽選で負けてしまう。

次点で考えていたのはキュワワーで、サイドチェンジでジガルデが苦手なドラゴン技とネクロズマが苦手な悪技を受けられることやジガルデと弱点保険コンボを狙えることから悪くないと思っていましたが、カプレヒレを競合している間に指名されてしまいました。残るポケモンの中でマシに見えたのはラッキーとハピナスです。この2匹のどちらを指名するかですが、ラッキーは火力が低くできることが限られてしまうのに対して、ハピナスは持ち物や攻撃範囲の自由度が高いところが魅力的だったので、ハピナスを指名することにしました。実際に、ハピナスダイマックスさせる構築に行き着いたので、ここで考えていたことは正解だったと思います。