第16回伝説厨オフ使用パーティ〜レシラム軸晴れパーティ〜

9/29開催の第16回伝説厨オフに参加してきました。


予選は5-1で同率1位ながら直接対決の結果で2位通過。決勝戦まで駒を進めるも最後に負けてしまい準優勝でした。
今回が第5世代最後の伝説厨オフでしたが、決勝戦の相手がミーサさんというのは第1回伝説厨オフの決勝戦と同じでなんとなく因縁のようなものを感じて、でも負けてしまいました。第1,3回と2回しか優勝できていなかったので優勝するつもりで参加したのですが、準優勝に終わってしまったことでFONさんの優勝回数3回という最多記録にも並べずに(更にいうとミーサさんにも2回で並ばれてしまい)終わってしまったのも残念でした。


〜パーティ〜
ラティアス、レシラム、ヤミカラスグラードンパルキアビリジオン



ラティアス おくびょう ふゆう
175-×111-140-153-178 H.156 B.4 C.76 D.20 S.252
りゅうせいぐんくさむすび、おいかぜ、てだすけ@ドラゴンジュエル


○レシラム おくびょう ターボブレイズ
175-×-120-202-141-156 C.252 D.4 S.252
りゅうせいぐんあおいほのお、ねっぷう、まもる@いのちのたま


グラードン ようき ひでり
182-181-161-×137-143 H.52 A.84 B.4 D.212 S.156
じしん、いわなだれつるぎのまい、まもる@オボンのみ


ヤミカラス おだやか いたずらごころ
167-×-66-×-100-111 H.252 B.28 D.228
イカサマ、さきおくり、おいかぜ、にほんばれ@しんかのきせき


パルキア おくびょう テレパシー
166-×-120-202-140-167 H.4 C.252 S.252
りゅうせいぐんりゅうのはどう10まんボルトはどうだん@こだわりメガネ


ビリジオン ようき せいぎのこころ
167-141-93-×-150-176 H.4 A.244 B.4 D.4 S.252
リーフブレードインファイト、ちょうはつ、まもる@かくとうジュエル


HGSS時代末期のGSルールではレックウザをずっと使っていたのでBW末期もレックウザで終えようと思っていたところに、もう1回開催してくださる伝説厨オフ。前回も総合4位で終わっていたので優勝を狙うチャンスができたことを喜ぶ場面なのですが、このルールではコンセプト重視でパーティを考えることが多かったためレックウザを使ってしまった後でモチベーションがなかなか上がりませんでした。
そこでたまたま思い出したのが「伝説厨オフでは伝説枠にレシラムを採用したパーティが一度も予選を抜けていない」というものです。これがモチベーションの上昇に繋がったので、レシラムを使って予選抜けをして且つ優勝することを今回の目標にしました。


とはいえ、レシラムはこれまで一度も予選抜けパーティに存在しなかっただけあり非常に難しいです。
最も特徴的な要素としてドラゴンタイプのくせに水技を半減できないのでカイオーガに対して強くないところです。GSルールでドラゴンタイプが採用されることが多いのはそもそも対戦においてドラゴンタイプの攻撃が受けづらいことはもちろんですが、このルールであまりにも強力すぎるカイオーガの抑止力になるという意味合いが非常に大きいです。そのため、水技を等倍で通してしまうレシラムはドラゴンタイプとしての耐性面を活かすことができません。よって、わざわざレシラムを使う理由を作るには攻撃を受けづらいというドラゴンタイプとしての攻撃面を活かすしかありません。
それを後押しできる特徴としては固有技である蒼い焔が使えることです。炎タイプの技の通りは決して良いわけではなく命中にも多少不安がありますが、流星群に迫る火力の技をリスクなく連打できるというのは少しは強力です。伝説のドラゴンポケモンとしての数値と攻撃範囲を活かして倒されるまでにどれだけダメージを与えられるかがレシラムの仕事だと見えてきましたが、流星群や蒼い焔は単体攻撃技なので相手が交代などでうまく攻撃をかわしてきたり守るなどをうまく使われてしまうなどダメージを与えられるかどうかが読みあいになりがちなので仕事に確実性が見込みづらいです。そこで重要になってくるのがBW2から教え技として習得することができたタイプ一致の範囲攻撃技である熱風です。熱風は火力はそこまで高くないものの範囲攻撃なので単純計算でも蒼い焔を2匹に1回ずつ打つよりもダメージを稼ぐことができるため有効な技だと言えるでしょう。
レシラムがドラゴンタイプのくせにカイオーガへの耐性がないこと、レシラムを有効活用するためには炎ドラゴンの攻撃範囲の広さを活かしていくべき、ということからこの2点のどちらにも恩恵のある天候・日本晴れ状態を使って戦うことを決めました。


スカーフカイオーガに対するケアを考えると特性悪戯心を利用して日本晴れを使用するのが良さそうですが、悪戯心を持つ多くのポケモンは単体で攻撃性能がないことが多いため結局レシラムの負担が大きくなってしまいます。また、カイオーガを見たらそのポケモンを選出しなくてはいけないようではあまりにも制約が大きすぎるので、まずは場に繰り出すだけで天候を晴れ状態にすることができるグラードンを採用することにしました。ここでキュウコンを採用する手もありますがキュウコンの単体性能の低さがかなり気になったので採用は諦めました。
レシラムグラードンと範囲攻撃を扱えるポケモンが主力となりそうですが、この2匹は素早さが中途半端なためそれもサポートをする必要があります。一番手っ取り早い手段である追い風をここでは使用することにしました。そこで悪戯心のポケモンにはヤミカラスを採用しました。ヤミカラスは悪戯心で日本晴れができるポケモンの中でも追い風を使用することができて先送りによるトリックルーム対策も可能で味方のグラードンの地面攻撃を無効化できるという点で相性が優れているでしょう。
しかし、ヤミカラスに日本晴れと追い風と2つの役割を押し付けるのはさすがに負担が重たいように思えるのでもう1枚別に追い風要員を用意することにします。ここで採用したのはラティオスです。ラティオスはレシラムグラードンで苦手になるパルキアキュレムランドロスに先手をとることができてグラードンと並べても自然と地震を打つことができますし、水耐性を持って追い風を使用することができます。
おおよその基本選出が決まったもののヤミカラスラティオスも追い風をする重要な役割があるのに守るが技スペースに入らないせいで不安が残ります。それを解消するべくラティオスラティアスに変更して選出のしやすさを上げることにしました。
残りの2匹はルンパッパカイオーガグラードン主軸のパーティに強く出るために鬼火瞑想ギラティナを採用しようかと思いましたが、追い風下でギラティナを繰り出すプレイングがしたいにも関わらずその際の先発の選出がラティアス+レシラムorグラードンになりそうで、レシラムを入れた場合はすぐに日本晴れからの攻撃に移ることができません。また、グラードンの型を既に決めていて変わったものだったため先発からガンガン攻める立ち回りはしづらく、いきなり上から殴られると辛いため当然ギラティナも先発では出しづらいことから選出をかなり制限してしまうような気がしたのでギラティナ採用案はなくなりました。代わりにパルキアを採用することにしました。パルキアは特性をテレパシーにすれば味方のグラードン地震を無効化することができますし水耐性をつけながらキュレムランドロスホウオウにも強くなれるなどレシラムの存在意義がかわいそうになるくらいに補完として適当な能力を持っています。
最後の1匹にはバンギラスに後出しできて打点のある一般ポケモンが欲しく、その他の条件としてはカイオーガグラードンに弱くならないことと素早さが高いことです。その中で候補に挙がったのはランドロスビリジオンです。ランドロスは気合の襷を持たせることになりそうですが、相手のパルキアに先手を取ることができてグラードンに強く大地の力草結びで主要な伝説ポケモンを攻撃することができます。しかし、水耐性を気合の襷に任せるのは不十分な気がしたのでビリジオンを採用しました。
氷弱点のポケモンが4匹と偏り具合が凄まじいですが、ユキノオーキュレムに関しては上から打点を持てるポケモンが揃っているのでなんとかなるでしょうか。実際のオフでも苦戦したのはタイプ不一致の氷技で、特に対カイオーガに関しては水耐性のあるポケモンを揃えて連携で倒すことを対策としていたので水技が刺さっていなくても高い耐久と火力から氷技を何度も打たれるのがかなり厳しかったです。


>ラティアス(選出:先発5+後発4=9)
高い素早さからとそれなりの耐性からの追い風サポート役。守る持ちが少ないのに猫騙し持ちがこちらのパーティにいないせいで相手の猫騙し+攻撃の組み合わせで崩壊しやすいので気合いの襷を持たせたラティオスではなく耐久の高いラティアスを採用しています。
役割的に追い風が必須。また、攻撃技としては相手のドラゴンを中心に打点を持てる流星群を採用したいです。流星群を打った後に置物になってしまわないように手助けを持たせておきます。レシラムやグラードンといった範囲攻撃を使うポケモンがいるパーティなので相性は良いですが、実際にはほとんど使う機会がありませんでした。最後の技は流星群を打ちたくないときに使う攻撃技としてバンギラスにも申し訳ない程度ながらダメージの入る草結びを選びました。
努力値配分は素早さがまず最速。C226ミュウツーの拘り眼鏡75%吹雪を最大乱数以外で耐えるように配分して残りを特攻に振っています。特攻の目安としては草結びorグラードンの75%地震+ジュエル流星群で無振りのカイオーガを倒せるようにしたりなど連携の攻撃を意識しているものになっています。拘りスカーフを持っているキュレムの75%吹雪も耐えるようには設定していますが、冷凍ビームを打たれると乱数があやしくなります。
持ち物は追い風を使用した次のターンの攻撃展開を考えるとラティアスの火力が低すぎたのでそれを補うべくドラゴンジュエルを持たせました。


>レシラム(選出;先発5+後発1=6)
今回のパーティの主軸ポケモンパルキアを採用した際にはレシラムの性能の低さがちょっとかなしくなったりもしましたが、強い打点のドラゴンポケモンが3匹いる前のめりなパーティを目指します。持ち物はドラゴン技と炎技どちらとも火力を上げたいので命の珠を持たせています。
技構成は蒼い焔と熱風は確定。素早さを待つためなどに守るも無難に欲しく、最後の技はドラゴン技ですが流星群にしました。竜の波動では火力が足りずに返り討ちに遭う可能性も高いため流星群を打たざるを得ません。むしろ、流星群を打った後に居座ることになっても2段階下降した蒼い焔がそこそこ強いので、そこからそのまま火力を落とさずに蒼い焔を連打できるのが他のドラゴンポケモンとはちょっと違うところでしょうか。
命の珠を持たせたこともあって努力値配分は特攻と素早さにすべて振り切っています。残りを特防に振っているのはC202カイオーガの雨75%しおふき+命の珠反動ダメージを上2つの乱数以外で耐えるようにするためです。


>グラードン(選出:先発0+後発5=5)
場に繰り出すだけで天候を晴れ状態にできる特性を持つのでレシラムとの相性が良好だと思い採用しました。ドラゴン+地面の攻撃範囲は相性が良いのでレシラムパルキアラティアスのどれと並んでも力を発揮できると思いましたが、実際には思うように活躍できませんでした。
まず持ち物はオボンの実としました。これは今回のグラードンを攻撃役として扱うこともさながらカイオーガに対して後出しするという扱い方が大きくなると思ったからで、攻撃役としての攻撃・素早さを確保しつつ後出しを安定させるためにはオボンの実の回復量が必要だったからです。
グラードンを後出しして天候を奪いながらレシラムと並べてもグラードンは自由に地震を打つことができないので火力を発揮しづらいです。なので、剣の舞を持たせることにしました。剣の舞で火力を上げれば地震を当てたい相手に対して守る+地震を選択しなくてはならない場面を減らすことができますし、仮にレシラムが倒されてしまった場合でも隣のポケモンに素早さ操作をしてもらってから攻撃の上がったグラードンでの制圧が見込めます。
努力値配分は、まず特殊耐久を調整してC222カイオーガの拘り眼鏡晴れ75%しおふき耐え、オボンの実込みでC202カイオーガの晴れ75%しおふき2発耐え。攻撃はA222グラードンの攻撃をn発耐えるポケモンを手助け込みでn発にできる程度の値を確保して、残りは素早さに配分して性格補正をかけないディアルガを抜けるようにしました。これはヤミカラスに追い風を採用していないときに決めた配分であったのでなるべく先手が取れるようにと素早さを伸ばしましたが、最終的にはヤミカラスに追い風を採用することになったので少なくとも配分は変更すべきでした。剣の舞前提になったことで著しく火力が低かったので、素早さを落として火力や耐久を上げる方が使いやすさが違ったと思います。


>ヤミカラス(選出:先発4+後発4=8)
先送り・追い風・電磁波と3種類の素早さ操作技を覚えて特性の悪戯心から日本晴れを使いカイオーガの対策もできる優秀なサポートポケモン。悪戯心で日本晴れを使えるポケモンの中で唯一地面技を無効かできるポケモンなのでグラードンとの相性も悪くはないです。持ち物は気合いの襷か進化の輝石が候補ですが、猫騙しに対して弱いパーティであるため気合いの襷は持たせられません。また、対カイオーガを考えても先手日本晴れを使ったのに水技でそのまま押し流されてしまうのは困るので進化の輝石を持たせました。
一番最初の技構成は「あやしいひかり、さきおくり、にほんばれ、まもる」でした。必須だったのはカイオーガ対策の日本晴れとトリックルームパーティなどへの対策になる先送りです。残り2つの採用理由としてはあやしいひかりは単純に最も汎用性の高い妨害技であること、守るは相手の猫騙しを凌ぐなどヤミカラスの仕事を安定化させるために採用しました。しかし、気合いの襷で攻撃を耐えたポケモンにダメージを与えるくらいの仕事はしたくて不意打ちかイカサマを採用することにしました。その際に抜いたのは守るでこれはサポートポケモンであるヤミカラスは極力守るを使いたくはないことから仕事の安定化のためだけに採用する価値が攻撃技よりも低いと思ったからです。イカサマを採用するなら妖しい光は威張るでも良さそうだと思っていましたが、レシラムやグラードンはたいして素早さの高いポケモンでない上にこの指止まれをされると先送りが決められないことから先送り一本の素早さ操作が非常に不安に思えたので、やはり追い風は必要だと思い妖しい光を抜いて採用することに。最後に攻撃技をイカサマにするか不意打ちにするかですが、既に個体を育成してあったので不意打ちを覚えさせるにはレベル55まで上げなくてはならないこともありますが、追い風下でヤミカラスが攻撃を仕掛けることも少なくないと思ったのでダメージのとりやすいイカサマを採用することにしました。
当初は攻撃技を採用していなかったので、努力値はすべて耐久に振ってあります。A204バンギラスの75%岩雪崩+砂ダメージ耐え、C222カイオーガの雨75%しおふき耐え。しかし、途中でイカサマを採用したので拘りスカーフを持ったカイオーガくらいまでは抜けるようにしたかったのですが、イカサマを採用して振り直さなくてはと思っている段階で振り直したものだと勘違いしてしまいこのままの配分で参加することになりました。実際に拘りスカーフカイオーガには9試合中5試合当たってうち2試合はヤミカラスが先手を取れずに負けに繋がりそうになるものがあったので非常に困りました。
「167-×-66-×-92-118 H.252 B.28 D.172 S.52」とするとスカーフカイオーガを抜きつつC202カイオーガの雨75%しおふきを耐えるようになるのでこうするべきでした。


>パルキア(選出:先発4+後発2=6)
レシラムとは違ってカイオーガに非常に強いドラゴンポケモン。対ランドロス・ホウオウ・バンギラスを求めた結果レシラムと同じようなポケモンとして採用に至りましたが、ドラゴンタイプは強力なので同じようなポケモンが複数パーティにいても問題なく、むしろレシラムとパルキアを同時に選出するときはどちらかを雑に扱って攻め込むことができるようになるため個々の負担が減ったようにも思えます。全体的に攻撃的なパーティなためパルキアにも強化アイテムが欲しかったので弱点が少ないパルキアとそこそこ相性の良い拘り眼鏡を選択。
拘り眼鏡を持たせて運用するのですべて攻撃技で構成しています。一撃の火力が強力な流星群、最も安定感の高い竜の波動、カイオーガホウオウに対する打点として電気技が欲しく自分のパーティが積極的に日本晴れ状態を狙うことから雷とは相性が悪いと思い10万ボルト、最後の技はナットレイズルズキンなどに有効な波動弾としました。
守るを使えないため耐久に振ってミュウツーの攻撃を耐えるようにして安定化を図ろうかと思いましたが、拘り眼鏡で一番使いたい技である竜の波動の火力が思いのほか低くラティアスの草結び+パルキアの竜の波動などでカイオーガを倒せるようにしようとすると必然的に特攻と素早さに振り切ることになってしまいました。


>ビリジオン(選出;先発0+後発1=1)
カイオーガグラードンに弱くなくバンギラスに後出しができるなど欲しい条件にうまくハマっていたので採用してみましたが、9戦のうち5戦がミュウツー入りだったためほとんど選出ができませんでした。
技構成は通りが良くバンギラスディアルガへの打点となる格闘技のインファイトカイオーガグラードンへの打点となるリーフブレード、無難に守るが確定。最後の1枠に何を採用するか悩ましくグラードンと共に採用されやすいポケモンのうちホウオウを見てストーンエッジを入れるかクレセリアを見て挑発を入れるかというところで結局挑発を選びましたが、実際にグラードン入りのパーティと当たったときはホウオウもクレセリアも採用されていて、ビリジオンの挑発程度でクレセリアを止めることはできない上にホウオウを見て選出ができなかったのでストーンエッジを持たせるべきだったと思いました。
努力値配分はコジョンドに先手を取りつつテラキオンに同速勝負が仕掛けられるように最速。火力が足りないので残りはおおよそ攻撃に振りました。HPと特防に振り分けることでC222カイオーガの雨75%しおふきを確定で2発耐えることができるようになります。
持ち物は草ジュエルか格闘ジュエルが候補ですが、格闘技の方が汎用性が高いという理由で格闘ジュエルとしました。草ジュエルリーフブレードではグラードンを倒すことができなかったため格闘ジュエルを優先しましたが、水技を打ってこないカイオーガを即処理するために草ジュエルを持たせても良かったかもしれません。