○ジガルデ しんちょう オーラブレイク
215-120-141-×-161-116 H.252 D.252 S.4
グランドフォース、いわなだれ、へびにらみ、まもる＠オボンのみ
○リザードン おくびょう もうか
169-93-113-131-106-167 H.124 B.116 C.12 D.4 S.252
(169-111-114-181-136-167)
かえんほうしゃ、フリーフォール、おにび、まもる＠リザードナイトＹ
○ゼルネアス おくびょう フェアリーオーラ
211-×-115-174-118-166 H.76 C.180 S.252
ムーンフォース、めいそう、みがわり、まもる＠たべのこし
○ミュウツー おくびょう プレッシャー
213-×-111-174-110-200 H.252 B.4 S.252
サイコブレイク、バリアー、めいそう、じこさいせい＠ゴツゴツメット
○ゲンガー おくびょう ふゆう
135-×-80-182-96-178 C.252 D.4 S.252
シャドーボール、ヘドロばくだん、おにび、まもる＠きあいのタスキ
○メタグロス いじっぱり クリアボディ
187-173-150-×-140-90 H.252 A.20 D.236
コメットパンチ、バレットパンチ、アームハンマー、まもる＠オッカのみ
ルールはポケムーバー解禁前のフリーダブル。
XYで新登場した伝説ポケモン・ジガルデを軸に考えたパーティ。
ゼルネアスイベルタルという対になっている関係から一歩引いた位置にいる第3の伝説ポケモンというキャラ付けでありながらでその種族値は伝説のポケモンとは比べものにならないほど低いのが特徴的です。特性のオーラブレイクはゼルネアスとイベルタルの特性を無効化するのではなく弱体化させるという効果で強力なのですが、味方のゼルネアスとイベルタルの火力も削いでしまうという点がネックになります。固有技のグランドフォースは味方を巻き込まない地面技ですが元々の攻撃が低い上に範囲攻撃となるので決定的なダメージを期待しづらいです。場に居座ることがディスアドバンテージになりがちなので、それをさせないような型にするのを目標としたいです。幸い、蛇睨みという強力な補助技を使うことができるので、ジガルデで麻痺を撒くことを中心に組みたいと思います。
ジガルデで麻痺を撒きながら動きやすいポケモンとしてまず思い浮かんだのは味方のジガルデによって火力を左右されずにゼルネアスイベルタルに厚くできるミュウツーですが、ミュウツーは蛇睨みのサポートが必要な場面はそこまで多くなくジガルデの隣に置いて使うと一般ポケモンと1:1くらいの対応をさせられて終わってしまいそうだったので採用するにしても後の段階が良いと思いました。そこで思いついたのが瞑想ゼルネアスです。イベルタルの構築を考えているときもそうでしたが、このルールは面倒な部分はゼルネアスに投げてしまって良さそうだったのでゼルネアスを攻撃の中心に据えたいのですが、ジオコントロールを隙なく使えるのはパワフルハーブが発動する一度きりだけであり持ち物にも制約があるため居座って戦いたいジガルデとは相性が悪そうです。そこで瞑想を使用してジガルデの居座りからの麻痺撒きとの相性を維持しつつ相手のゼルネアスのジオコントロールにも強くなれるようにします。
瞑想ゼルネアスと相性の良さそうなポケモンとしてリザードンを採用。特性の日照りによって天候パーティに強くなれるだけでなくゼルネアスの苦手な鋼タイプを処理しながら物理ポケモンには鬼火を撒いていくことができます。
4匹目にはゼルネアスがアタッカーとして刺さっていなかった場合のアタッカーとしてミュウツーを採用。ジガルデリザードンが起点を作るのに向いていそうなので、ミュウツーにも積み技を搭載します。このままでは相手のミュウツーに薄くサマヨールなどへの打点もなく苦戦しそうだったのでゲンガーを採用。6匹目にはゲンガーやゼルネアスと合わせてミュウツーに強くする目的で先制技のあるメタグロスを採用しました。
>ジガルデ
パーティの中心として考えているポケモン。特性のオーラブレイクを活かしつつ蛇睨みで麻痺を撒くことを狙っていくため耐久ベースでの配分にすることにしますが、特性はゼルネアスとイベルタルが場にいない限りは活きないため単純に麻痺撒き役として場持ちが良くなるようにオボンの実を持たせます。
技構成は鋼タイプを攻撃するための地面技として選択肢に挙がるのがグランドフォースしかなかったため仕方なく採用。蛇睨みは必須の技であり、場に居座ることによって味方をゼルネアスなどの攻撃から守れるために守るを入れておきたいです。このままでは明らかに暇してしまうので、最後の技にはついでながらグランドフォースとの攻撃範囲の相性が良い岩雪崩を採用して蛇睨みを当てた相手を怯ませて行動不能にすることができるようにします。
努力値配分はランク+2ゼルネアスのオーラブレイク補正込みムーンフォースを耐えるためには特殊耐久にほぼ特化しなければいけないことは分かったのですが、オーラブレイクのダメージ計算式がイマイチ分かっていなかったためひとまず調整はせずに特殊耐久に特化した状態になっています。目算としては、ジオコントロールを一度使用したゼルネアスのムーンフォースを耐えるようにしつつマジカルシャインを打たれていた場合にはオボンの実が発動してもう1発マジカルシャインを耐える耐久となっています。
>ゼルネアス
攻撃面で構築の軸となるポケモン。先述しているようにフェアリータイプは攻撃の一貫性がとりやすいのでこのルールでは構築の困った部分があればゼルネアスに投げてしまうというのが便利です。フェアリーオーラとオーラブレイクの相性が悪いため、身代わり守るを使って場持ちを良くしつつ適宜攻撃できる型にしたいので持ち物は食べ残し。
技構成は積み技の瞑想を置いて、攻撃技は威力が高く一本で足りることの多いムーンフォースを採用。残る2つの技にはジガルデと並べている際に扱いやすくするために身代わりと守るを採用して場持ちを良くしつつ隙を見て瞑想を狙っていけるようにします。
努力値の配分はまず素早さを最速に設定。HPは食べ残しと身代わり守るの効率を考えて16n+1〜3の値に設定しておきたいです。A205メタグロスのコメットパンチを上2つ以外の乱数で耐えるように設定して、残りは特攻に配分することで瞑想を1回積んだだけのムーンフォースの火力を引き上げることにしました。
ジガルデと並べた際はジガルデをフェアリー技から守りつつ蛇睨みで麻痺を撒き、ゼルネアスは瞑想や身代わりを使って有利な状況を整えていくという戦術を狙っています。
>リザードン
鋼タイプへの打点と天候を上書きすることが役割となるので、リザードナイトＹを持たせて採用します。メガリザードンＹは特攻が上がったことばかりが注目されて火力のあるアタッカーとして人気を集めているかもしれませんが、特殊耐久も大幅に上昇しています。単純に天候変化要員として見たときには繰り出しやすさや場持ちの良さが求められるのでその点は大きく、今回の採用も天候の上書きが目的なので耐久寄りの配分をベースにして攻撃範囲を広げていくよりも柔軟に立ち回れる型を目指します。
技構成はメガシンカして天候を奪う立ち回りをしやすくするために守るが必須。更に鋼タイプを攻撃するために何かしらの炎技も必須。先述したようにリザードンで攻撃範囲を広げるよりも他のポケモンが動きやすいようにサポートできる技の方が求められているため、まずは物理ポケモンに刺さる鬼火を採用します。このままだと炎技しかない構成になるため別の攻撃技を入れても良いかと思いましたが、フリーフォールを覚えることに気付いたので最後の技としてこれを採用しました。フリーフォールで持ち上げられないポケモンは体重が200kg未満のポケモンであるため意外と多くのポケモンが攻撃対象となります。特に、リザードンから有効な打点を持てない状況で使うことが予測されて、フリーフォールで苦手な相手を持ち上げながらゼルネアスミュウツーが積み技を使うことができるため味方のサポートにかなり繋がります。最後に、実質的な攻撃技枠は1つとなったので炎技枠は命中火力が一番安定している火炎放射を選びました。
努力値配分はまず素早さを最速にしてゼルネアスイベルタルに先手が取れるように設定。特攻はH167D170ギルガルドを晴れ火炎放射で一撃にできるようにやや振り。残りはすべて耐久に割いてC183ゼルネアスの+1オーラムーンフォースを2発耐えできる特殊耐久を確保しながら物理耐久を中心に上げることによってA187ドリュウズの75%岩雪崩を耐えることができるようになります。そのついでに火傷したA237バンギラスの75%岩雪崩+砂ダメージまでを最大乱数以外で耐えられるようになったり、A146ファイアローの拘り鉢巻きブレイブバードやA177ガルーラの親子愛恩返しも耐えられます。
>ミュウツー
積み技を2つ持たせたもう1匹のエースポケモン。ゼルネアスと同時に選出しても強そうですし単体で選出した場合にも味方で麻痺や火傷を絡めることによってうまく全抜きが狙えるかと思います。とりあえず、ジガルデという攻撃性能の低いポケモンを並べながら火力を発揮するためには命の珠や拘り眼鏡では火力が足りないと思ったので積み技を使う方が良いと判断しました。
技構成は火力を確保するための瞑想。物理ポケモンに強くするためのバリアー。通りが良いメインウエポンのサイコブレイクと積み型の定番の構成にしつつ、残りは単体でリカバリーが利くように自己再生としました。自己暗示を使える優秀なポケモンがあまりいなさそうだったので自己完結できる型の方が良さそうです。
努力値配分は積む前提の型にしたため耐久を重視して配分しています。素早さはミラーで先手で積みや回復を使うためには落とせないので最速。残りは大差がなかったのでHPにすべて振り切る形にしました。
サイコブレイク一本では悪・鋼タイプを倒すのに時間がかかるのでゴツゴツメットを持たせることにしました。ファイアローやミュウツーとの対面を考えると安定して積み技が使えるわけではないのでオボンの実も候補になりますが、後発から繰り出して積んでいくことが多くなると思ったので長期戦で効果を発揮しやすいゴツゴツメットを優先しました。
>ゲンガー
猫騙しを受けないことから初手の繰り出しが安定していて、ミュウツーゼルネアスに打点を持ちつつ状態異常をばら撒けるポケモン。特にガルーラ以外の猫騙し+ゼルネアスという組み合わせに強く出ることができて、ゼルネアスが出てこなかった場合でもこなせる仕事量が多いのが魅力的です。低い耐久で行動回数を安定させるために持ち物は気合いの襷。
技構成はミュウツーへの打点となり一貫性のとりやすいシャドーボール、ゼルネアスを先制で大きく削れるヘドロ爆弾、不意打ちを打ってくるイベルタルやガルーラに強くゼルネアスミュウツーの単純なサポートになる鬼火、立ち回りの幅を広げるための守る、の4つです。欲を言えばあった方がいいという技は多数ありますが、XYになってからのゲンガーはこの構成で完結していると感じることが多いです。
努力値配分は耐久を気合いの襷に頼っていることもあり特攻と素早さにすべて振り切ります。
>メタグロス
安定した耐久力とコメットパンチ+バレットパンチという技のおかげでゼルネアスやミュウツーに対してはそこそこ活躍ができますが、悪技が抜群になり攻撃が高すぎるせいでイベルタルからイカサマを受けると倒されてしまうという点から採用を渋りたくなるポケモンでした。今回はそれをオーラブレイクのジガルデでカバーできるようになっており、ジガルデを採用して厳しくなるユキノオーに関しても強めです。
技構成はまずゼルネアスをしっかり倒すためにコメットパンチとバレットパンチが確定。先制技のあるポケモンとして大事に扱いたいので守るは入れておきたいです。残る技スペースは1つですが、ここにはアームハンマーを入れて相手のナットレイやメガバンギラスなどを攻撃できるようにしました。ギルガルドとファイアローに打点がないのは少し困るでしょうか。
努力値配分は目安としてC183イベルタルのオーラ込み悪の波動耐えをして残りを攻撃に配分したものになっています。攻撃面はコメットパンチ+バレットパンチでH220B115までのゼルネアスが確定で倒れるようになっています。オーラブレイクの正確な計算ができていませんが耐久にしっかり配分したことによって、C206ミュウツーの命の珠シャドーボール+オーラブレイク時のC183ゼルネアスのランク+2の75%マジカルシャイン耐えができるようになっています。
シャドーボール+マジカルシャインを耐えるように配分しているので大文字を打たれても問題がないように持ち物はオッカの実です。他の候補としてはラムの実が非常に強く、トリックルーム下のメガユキノオーをコメットパンチ+バレットパンチで倒すためには隣のサマヨールなどから鬼火を受ける展開は避けたかったからというのが理由にあります。
