7/20開催の第22回伝説厨オフに参加してきました。
予選は6-1で1位通過、決勝トーナメント初戦で敗退してベスト8に終わってしまいました。
20,21回と連覇を果たしていたので3連覇をするつもりで臨みましたが、今回は前回・前々回ほど構築が強くないと感じていたので、立ち回りのミスを頻発させてしまった以上妥当な結果だと言えるでしょう。
〜使用パーティ〜
ポケモン | わざ1 | わざ2 | わざ3 | わざ4 | もちもの |
---|---|---|---|---|---|
ファイアロー | ブレイブバード | オーバーヒート | おいかぜ | ファストガード | きあいのタスキ |
グラードン | じしん | アイアンヘッド | いわなだれ | まもる | いのちのたま |
ディアルガ | りゅうのはどう | ラスターカノン | かえんほうしゃ | まもる | こんごうだま |
クレセリア | サイコキネシス | トリックルーム | てだすけ | みかづきのまい | オボンのみ |
ガルーラ | おんがえし | ふいうち | けたぐり | ねこだまし | ガルーラナイト |
カイオーガ | しおふき | ハイドロポンプ | だくりゅう | かみなり | こだわりりスカーフ |
伝説戦で一貫性のとりやすい地面技を主力とするグラードンを主軸に置いて練った構築・・・なのですが、結論から言うと最終的にカイオーガを入れたことでそちらを軸としながら刺さるところにグラードンを刺していく形になりました。
当初の基本選出は・・・
先発:ファイアロー グラードン
後発:ディアルガ クレセリア
となっていました。
ファイアローで追い風を使いグラードンとディアルガの相性の良さから先手の猛攻を仕掛けつつ、追い風が切れてから失速しないように今度はクレセリアでトリックルームによる切り替えしができるようにしてあります。
晴れメガフシギバナ考察を進めていたれてぃあさんの構築に私の考えていた案であるこの4匹をハイブリッドする形で第21回伝説厨オフで使用していただき、運もなく結果はあまり奮わなかったようですが手応えはあったみたいなので、フシギバナに拘らない形で作成することにしました。
グラードンでうまく攻めるために素早さ操作手段が必要というところで、「発動に掛かる負担が少ない」「関係性を素早く逆転させられる」という点から追い風を軸にすることにして、追い風発動の安定感が高めのファイアローを採用。後発にはグラードンが気兼ねなく地震を打てて且つ攻撃範囲の相性が良いディアルガ、最後は追い風終了が見えた辺りから切り返しができるようにトリックルームを覚えたクレセリアという4匹です。
これにゼルネアスとバンギラスに隙を見せないようにメガガルーラを加えて、先発にファイアローを出せない場面で繰り出せてグラードンとの相性も悪くないロゼルの実持ち追い風ギラティナを据えたところで一旦構築は完成かと思われました。しかし、どうあがいてもファイアロー+ゼルネアスの初手に安定しないことに気付きました。ということで、急遽ギラティナをカイオーガに変更。ギラティナはメガミュウツーXやメガガルーラの対策も兼ねていたので、それらを強襲する形で対策することにします。
このような経緯で6匹を決めましたが、これは基本選出をガルーラカイオーガ+グラードンクレセリアという形にした方が強いのではないかと思っていて、実際にオフで対戦してみたところそのような傾向にありそうだったので途中からはほぼこれを軸にして戦っていました。
○ファイアロー むじゃき はやてのつばさ
153-133-91-95-89-195 A.252 C.4 S.252
ブレイブバード、オーバーヒート、おいかぜ、ファストガード@きあいのタスキ
(選出:先発5+後発0=5)
追い風発動要員。ファストガードを覚えることから初手の猫騙しに対して読みあいを仕掛けることができて、そのあと死に際に高い優先度で追い風を打つことができます。その立ち回りを可能にするために、持ち物は初手で追い風以外の行動を選んだときに生存できるように気合いの襷。
追い風は確定で、初手で猫騙しをはじめ先制技を防ぐことができるファストガード、タイプ一致の飛行技で最も威力が高いブレイブバードを攻撃技として採用。残る技スペースには炎技か挑発を組み込みたいですが炎技がないとギルガルドやメガクチートが辛いと思ったのでオーバーヒートを採用しました。フレアドライブに火力は劣りますが、炎技で攻めたい相手には効果抜群の打点を持てていることだけでもまず重要だと思えて、気合いの襷発動後に反動ダメージで倒れてしまわないようにしています。
マニューラの猫騙しをファストガードで防げるようにしたいので素早さは最速。耐久は気合いの襷に頼っているので残りは少しでもダメージが大きくなるように攻撃に配分しました。
○グラードン いじっぱり ひでり
178-212-161-×-141-118 H.20 A.180 B.4 D.244 S.60
じしん、アイアンヘッド、いわなだれ、まもる@いのちのたま
(選出;先発1+後発6=7)
今回の構築の主軸。なるべく地震を自由に打つことができるようにするつもりでしたが最終的にはそうなりませんでした。そもそも地震は一貫しやすいもののダブルダメージの補正が入るため、HPに振ったカイオーガなどには攻撃を2発耐えられてしまいます。それらに対する調整を崩せるように強化アイテムを持たせたくてサブウエポンの火力も欲しかったことから持ち物を命の珠に決定します。
技構成は主力攻撃である地震、地震の効かない飛行タイプ(特にホウオウ)への打点として岩技、素早さ操作を安全に待つための守る、まで必須でしょうか。命の珠のおかげでHP振りホウオウを一撃にできることもあり岩技は岩雪崩に決定。最後の技は比較的自由だと言えますが、対ゼルネアスで隙を見せにくいようにアイアンヘッドを持たせることにしました。地震ではなくアイアンヘッドを打つことでファイアローのブレイブバード圏内に入れることができますが、モロバレルが非常に辛いので晴れ炎のパンチを打てる方が良かった気がします。
耐久に振らないグラードンはかなり脆く扱いが難しいため、命の珠を持たせつつも耐久調整から入ります。C183ゼルネアスの拘り眼鏡ムーンフォース+命の珠反動ダメージを最高乱数以外で耐えるように配分。素早さは最低限の値として追い風状態で最速カイオーガ抜きとします。残りを攻撃に配分すると75%地震でHP201B115ゼルネアスを2発というラインになり、これより極端に火力を落とすこともできないので、この数値に落ち着きました。
○ディアルガ ひかえめ テレパシー
191-×-141-220-121-128 H.124 B.4 C.236 D.4 S.140
りゅうのはどう、ラスターカノン、かえんほうしゃ、まもる@こんごうだま
(選出:先発0+後発2=2)
テレパシーによってグラードンの地震でダメージを受けずにドラゴン+地面の攻撃範囲を押し付けていくことができます。今回はグラードンの素早さを追い風状態で最速スカーフカイオーガ抜きに留めているので、スカーフを持ったキュレムやゼルネアスはディアルガで上から縛れるようにする必要があるため、それらを倒すために強化アイテムは必須になので、金剛玉か拘り眼鏡が選択肢になります。耐久・火力・素早さとも中途半端になりがちなので拘り眼鏡に目を向けたくなりますが、追い風後の失速を建て直すためには守るが欲しいと思うことと拘り眼鏡を持たせてもどの技で拘るかの判断が難しいことから金剛玉を選びました。
技構成はまずタイプ一致で通りも良い竜の波動、同じくタイプ一致でドラゴンが利かないフェアリーへの打点となるラスターカノン、立ち回りの選択を増やすための守る、は確定です。最後の1枠は鋼タイプを攻撃するための技が欲しく草タイプを攻撃できる火炎放射としました。
努力値配分はまず素早さを追い風状態で最速スカーフゼルネアス抜きに設定。特攻は金剛玉ラスターカノンでH201D118ゼルネアスを1発にできる値に設定。残りを耐久に振ってC183ゼルネアスの拘り眼鏡ムーンフォースを耐えるように配分して、少しだけ努力値に余裕があったので素早さを少し伸ばしました。
○クレセリア なまいき ふゆう
226-×-145-95-196-81 H.244 B.36 D.228
サイコキネシス、てだすけ、トリックルーム、みかづきのまい@オボンのみ
(選出:先発0+後発8=8)
基本選出の4匹目でトリックルーム要員。高い耐久数値を活かして終盤にトリックルームを決めることで追い風終了から攻撃速度をなるべく緩めずに済むようにします。持ち物は耐久力を底上げするためにオボンの実。
トリックルームをするためだけにクレセリアを選出するとなると攻撃役のポケモンが1匹減って攻める速度が落ちてしまうので、クレセリアも攻めに貢献できるような型にしたいです。そこで辿り着いたのが瞑想型と三日月の舞型になります。瞑想型は隣で相手を攻めながら使うことで自身も火力を持って勝ち筋となることができるようになります。しかし、技構成の関係で攻撃技を1つに絞らなくてはならず、ある程度スローペースで戦う取り巻きでないと隣から倒されて最後にクレセリアを集中攻撃される展開が目に見えています。今回はガルーラという火力の高めなポケモンを採用したこともあり、終盤に攻撃役を復活させることができる三日月の舞型を使うことにしました。トリックルームと三日月の舞と攻撃技を1つ入れることは確定しているので、残りの1つで何ができるかを考えたときに味方の火力を引き上げてサポートができる手助けか1匹の素早さを奪える電磁波のどちらかが良いとなりました。難しい選択でしたが、電磁波がなくてもトリックルームをすれば雑ながら勝てる気がしたこと、グラードンの地震が撃ちづらくなったせいでクレセリアに居座ってもらわなくてはいけない場面も増えたこと、から手助けを選びました。攻撃性能はどうせ期待ができないので攻撃技はタイプ一致のサイコキネシスを採用。サイコショックでない理由としては伝説ポケモンに対するダメージがほとんど変わらないというところで、ファイアローやコジョンドといった耐久の低い一般ポケモンに対して稼げるダメージが大きくなる方を選びたかったからです。
交代などで繰り出してトリックルームを使うなどして三日月の舞で繋げるのが仕事なので、努力値はすべて耐久に配分。メガクチートに無理やり後出しすることも考えて、A172じゃれつくをオボンの実込みで2発耐えるように物理耐久を上げて残りを特殊耐久にすべてつぎ込みました。C202カイオーガの雨ハイドロポンプを2発耐える程度の数値になります。また、トリックルーム状態からの三日月の舞が使いやすくなるように素早さは最遅としましたが、退場すると隣に攻撃の矛先が向くのを忘れていた場面があったので気を付けて使わなくてはなりません。
○ガルーラ ようき せいしんりょく
182-134-101-×-112-156 H.12 A.148 B.4 D.92 S.252
(182-164-121-×-132-167)
おんがえし、ふいうち、けたぐり、ねこだまし@ガルーラナイト
(選出:先発3+後発0=3)
猫騙しで追い風のサポートをしながら追い風後には高い火力で攻撃できるメガシンカポケモン。特に、ゼルネアスとバンギラスに打点を持てる点が優秀です。メガガルーラは数値はそこそこ高めなものの耐性が少ないので一度引っ込めると繰り出しにくいという問題もありますが、クレセリアの三日月の舞から再度死に出しする立ち回りもできます。特性は初手の猫騙しの打ち合いで不利にならないように精神力にします。
技構成は追い風をサポートする猫騙し、タイプ一致でゼルネアスを半分以上削れる恩返し、ディアルガやバンギラスへの打点となるけたぐり、まで確定です。最後の技には何かと便利な先制技の不意打ちを採用しました。カイオーガのしおふきではゼルネアスを倒しきれずにジオコントロールを積まれる可能性が高いので、先制技の不意打ちを持たせて積まれても対抗できるようにしておきます。
努力値配分は、まず素早さをメガシンカ後にゼルネアスに先手が取れるように最速。次に親子愛恩返しでH154B91ファイアローを倒せるように攻撃に配分。残りの努力値で相手のカイオーガに対して弱くならないように特殊耐久を上げて、C222カイオーガの雨ハイドロポンプを上2つの乱数以外で耐えるようにはなっています。
○カイオーガ ひかえめ あめふらし
175-×-112-221-160-142 B.12 C.244 S.252
しおふき、ハイドロポンプ、だくりゅう、かみなり@こだわりスカーフ
(選出:先発7+後発0=7)
最後に投入した拘りスカーフカイオーガ。対クチートガルーラミュウツーゼルネアス・・・などなど多くの相手の対策を担うことができます。上記のポケモン対策として負荷を掛けることが大事だと思ったことから性格は控えめにして拘りスカーフを持たせることにしました。こちらのパーティにはグラードンもいるので初手でカイオーガを出しづらく思ってくれることにも少しだけ期待しました。
技は拘りスカーフカイオーガの鉄板の構成となっています。水技で威力の高いハイドロポンプ、HPを管理していればハイドロポンプよりも高い威力となる範囲攻撃のしおふき、しおふきを打てないときの範囲攻撃による削りである濁流、最後はカイオーガ対策にもなる雷です。
努力値配分は素早さで最速ドーブルやメガミュウツーYを抜くために素早さを切ることはできず。控えめな性格で耐久に努力値を振る案もありますが、今回は火力重視なので残りはほぼ特攻につぎ込んでいます。防御に若干回したことで、A242メガミュウツーXのけたぐりを確定で耐えるようになります。
反省点としては、グラードンの使い方が弱かったというところでしょうか。
今回はファイアロー+グラードンの先発を軸に考えましたが、グラードンは「先制できる素早さがない」「特殊耐久が安定していない」「耐えて地震を打っても一撃で倒せる相手は多くない」という点で先発で出しづらいため、先発させる前提だったので全体が歪んでしまいました。
グラードンは後発で使った方が強いという風になったので気合いの襷ファイアロー(1ターン目動かして死に際に追い風)の存在意義も怪しくなりました。襷ファイアローを拘りスカーフのカイオーガと共に先発させると2ターン目にカイオーガが守るを使えないので、ファストガードで攻撃を防ぎつつ追い風or退場という動きもしづらくなっています。そして、追い風をしないとなると何も素早さ操作のないディアルガは当然選出がしづらくなっていました。
ということで、先発ガルーラカイオーガ後発グラードンクレセリアの選出をしたくなるのですが、これもガルーラとカイオーガが守るを持っていない関係でグラードンが自由に地震を打ちづらいという事態が発生していたのが問題です。
後発からトリックルーム状態で繰り出して地震を一貫させる動きと相手のカイオーガが場にいるときに繰り出してメガガルーラが水技を半減で受けたときだけが強い使い方ができたと思います。素早さに努力値を振っていたせいでトリックルーム状態で相手のディアルガとホウオウに先制された試合が2つもあり、無振りであろうカイオーガに手助け75%地震をギリギリで耐えられる場面も2回発生していたので、欲張らずにトリックルームからの運用を目指して素早さを伸ばしていた分を攻撃に回す方が良かったように思えます。
グラードンの運用方法は
・はっきりした素早さ操作から繰り出して攻撃する
・耐久を厚めにしてカイオーガから天候を奪取する
の2つだと思っていて、今回は上の運用方法を試してみたものの第5世代と違って地面のジュエルがなく火力や耐久が不足することから選出がトリックルームに依存しやすいと感じました。次に試すなら突撃チョッキかオボンの実を持たせて天候を奪う役割として選出のしやすさをあげる型を試してみたいです。