第3回夕星杯 参加レポート

7月に開催されていた、しんめーさん主催のシングル66のネット大会・第3回夕星杯に参加しました。


結果は1-2で予選落ち。記念参加的な部分があったのですが、最後の試合のラストターンで二択勝負に勝っていれば予選抜け・・・と思っていましたが最適な選択肢で二択勝負をしていたわけではなかったために、より悔しい展開となってしまいました。


○使用パーティ
ドーブル 凍える世界、ねばねばネット、アンコール、道連れ@気合いの襷
ガルーラ 恩返し、地震、岩雪崩、グロウパンチ@ガルーラナイト
ファイアロー ブレイブバード、鬼火、剣の舞、羽休め@青空プレート
マリルリ じゃれつく、アクアジェット、恩返し、腹太鼓@オボンの実
ロトム 10万ボルト、ボルトチェンジハイドロポンプ、悪の波動@拘り眼鏡
ガブリアス 逆鱗、地震、大文字、ステルスロック@拘りスカーフ


サザンドラギルガルドとメガフシギバナを使わない」をルールに組みました。



まず、なぜ上のような制約を設けたかというところから。
現在のシングル66の対戦環境において上に挙げた3匹のポケモンは非常に便利なスペックを持っています。新しく構築を考える上で便利過ぎるこれらのポケモンに頼ってしまい、新しい構築の軸にしたポケモンが抜けていくという展開を何度か経験していたので、これらを使わずに構築の幅を広める努力をしようと思いました。
しかし、シングル66環境への理解も構築力も足りずにある程度の水準で納得できる構築でさえ用意できなかったので、一気に構築方針を転換することにしました。
そして、出来上がったのが今回のパーティです。ねばねばネットをコンセプトにしてメガガルーラマリルリの積みを中心に相手を倒していくというものです。


>ドーブル
ねばねばネットを撒く役割。起点にならないことを意識して補助技が豊富なドーブルとしましたが、候補としてはデンチュラもいて、複眼による雷でそこそこの打点を稼ぐことができるのでこちらを採用しても良かったのかもしれません。
ねばねばネットの他は挑発されても攻撃技を打てるように相手の素早さを下げられて無効化されず命中も高めな凍える世界、初手で悠長な行動をしてきた相手に対するアンコール、ドーブルで1匹倒せるかもしれないように道連れ、としています。
ねばねばネットがあるおかげで立ち回りやすい試合はありましたが、ガルーラより速いポケモンの代表であるゲンガーと拘りスカーフサザンドラが引っかかってくれないのが辛いです。また、サイクルを回しやすい66で即座に1匹失ってしまうのはなかなか痛手でした。


>ガルーラ
ガルーラの苦手なポケモンはガルーラより速いポケモンなのでねばねばネットを絡めて先手を取れるようにしました。ゲンガー対策にどこかに追い打ちバンギラスを入れたかったです。
技はタイプ一致の恩返しと積み技のグロウパンチギルガルドに対する打点として地震、最後は岩雪崩を採用しました。ゴツゴツメットに触れることなく高耐久ポケモンを怯ませて崩すことができます。
エアームドのような遂行速度の遅い相手だと岩雪崩を打てるのですが、メガヘラクロスのように怯ませないと勝てないポケモンの前で岩雪崩に賭ける勇気が足りなかったのがもったいなかったです。


>ファイアロー
鬼火が効かなくて先手をとる手段があるというところでゲンガーに弱すぎずガブリアスにもまあまあ戦えるポケモンとして採用。
ガブリアスと対面してもなんとかなるように鬼火、疾風の翼で強力なブレイブバードと羽休め。最後は剣の舞として終盤にトドメを刺す役割を担えるようにしました。剣の舞を持たせたら火力も欲しく持ち物を青空プレートとしました。
シングル63で使った経験がありましたが使用感は非常に近かったです。周りのポケモンがもう少しサイクルを回せるような型だともっと活きるのではないかと思いました。


>マリルリ
ねばねばネットと相性が良いと思っての採用。高速ポケモンで耐久が高めのガブリアスでさえ+6アクアジェットで1発であるため、だいたいの高速ポケモンは一撃で倒せるようになっています。マリルリより遅い相手には+6じゃれつくを浴びせられるのでこれもほとんど倒すことができます。すると、マリルリより素早くアクアジェットを耐える耐久がある中速ポケモンが脅威なのですが、ねばねばネットでそれを補完できます。要するにメガフシギバナの素早さを落として腹太鼓恩返しで突破したかっただけです。
腹太鼓マリルリは初めて使いましたが、うまく使うことができませんでした。なので、いけると思ったら積極的に使う方が良いのではないかと使ったときに限って相手のサザンドラが拘り眼鏡だったので、悪の波動を受けて腹太鼓→アクアジェットで削って悪の波動で倒されるという展開になってしまい残念でした。
腹太鼓に依存しすぎないような構築にすればもっと扱いやすかったと思います。


>ガブリアス
ねばねばネットからドリュウズキングドラを対処するために拘りスカーフを持たせての採用。ねばねばネットがないときの高速ポケモンでもあり、終盤の一掃役としても扱えると思いました。
ナットレイハッサムを意識して大文字を持たせたようですが、ストーンエッジだと思って試合序盤に繰り出してしまった試合がありトゲキッスに打点がなく困りました。拘りスカーフガブリアスステルスロックを入れること自体は悪くなさそうですが、ステルスロックを撒いた後に受けに出せるポケモンが少ないパーティでは使いづらく感じました。
サザンドラを入れられたらいいのにとずっと思っていた枠でした((


>Wロトム
ファイアローマリルリに強いポケモンが欲しかったので採用。耐久と素早さベースで配分すると火力がないので拘り眼鏡を持たせて補強しました。
型自体は悪くなかったですが、ロトムは雑に扱えるのが強そうだと思っていて、ねばねばネットを撒いて素早く1匹失ってしまうとロトムまで雑には扱えないというところから扱いづらさを感じました。


○1戦目 vs ぎゃっこりん さん 勝ち 2-0
自分:ドーブル マリルリロトム ガルーラ ファイアロー ガブリアス
相手:サザンドラ エアームド ハピナス ルカリオ マリルリ リザードン

この試合だけロトムが突撃チョッキ持ち。
悪の波動で怯まずに無事にねばねばネットを撒く。ドーブルを倒されてからマリルリを死に出しして交代読み交代を決めてロトムエアームドの対面を作り、ボルトチェンジでガルーラハピナスの対面を作る。グロウパンチから岩雪崩怯みと岩雪崩で一番重たいエアームドを突破。
死に出しサザンドラロトムを投げて蜻蛉帰りから登場した珠ルカリオと打ち合ってロトムが倒される。ねばねばネットがあるのでメガガルーラで起点にしようとするも神速で珠ダメージで自主退場されてマリルリが登場。
恩返しでオボンの実を発動させて腹太鼓できない状態まで持っていくもメガガルーラを倒される。ファイアローを死に出ししてリザードンとの対面になり相手はメガシンカリザードンYになり、それを羽休めで様子見。そのうち、相手がリザードンハピナスに交代。鬼火を入れてからガブリアスに交代。ハピナスマリルリで起点にできそうなのでリザードンを半分削れるようにステルスロックを選んだところで癒しの願いをされて困る。
マリルリが全回復で出てきたのでファイアローを繰り出すと腹太鼓をされずじゃれつくを受けて済む。相手のマリルリに鬼火を入れたところで死に出しマリルリを出して腹太鼓をすれば勝ちの状況が整った中で、ファイアローリザードンを倒す。
相手はサザンドラと火傷したマリルリなので、こちらのマリルリで腹太鼓をするまでもなく勝ち。


○2戦目 vs しんめー さん 負け 0-5
自分:Wロトム ドーブル ファイアロー ガルーラ マリルリ ガブリアス
相手:アブソル トゲキッス ランクルス ギルガルド サザンドラ フシギバナ

アブソルがいてねばねばネットを撒けなくて困る。ロトムから出して様子を見ることにして叩き落とすを受けてからボルトチェンジストーンエッジメガアブソルを倒すべくガブリアスを繰り出すとストーンエッジを覚えていない・・・仕方なく地震を打つとトゲキッスが登場。ファイアローに交代すると相手もランクルスに交代。エスパーが受からないのでドーブルを繰り出して無理やりメガアブソルを呼んで無理やり起点を作ることに。
ドーブルで凍える世界を決めて退場して死に出しはガルーラ。ギルガルド交代読みで地震から入るとメガアブソルが守る。チャンスなのでグロウパンチをしてトゲキッスに攻撃を受けられる。恩返しを打つとギルガルドが登場。ここで岩雪崩を打つと相手はサザンドラに交代していて8割以上削れると思ったのですが、攻撃がはずれる。そして、ここで攻めれば良かったもののなぜか退く・・・マリルリを交代で出してからフシギバナ交換読みメガガルーラ交換をするも悪の波動で突っ張られてメガガルーラが削れる。
メガガルーラで相手を崩そうと目論むものの、最終的にこのサザンドラに最後まで生き残られて活躍されてしまい負け。


○3戦目 vs あすか さん 負け 0-2
自分:ファイアロー ドーブル マリルリロトム ガブリアス ガルーラ
相手:ヤドラン サザンドラ ニドクイン マリルリ ギルガルド ヘラクロス

初手でねばねばネットを撒きたいもののヘラクロスがいるだけで困ってファイアロースタートへ。初手のヤドランは不利ですがエスパーが受からないのでドーブルに交代、サイコショックを急所に受けて持ち物が分からずに困る。ねばねばネットだけ撒いて退場。死に出しでロトム
ボルトチェンジをするとサザンドラが出てきたのでマリルリにチェンジ。腹太鼓を選ぶも拘り眼鏡悪の波動で削られて次の悪の波動で倒されてしまう。仕方なくファイアローを死に出し。
ヤドランが出てくるところに鬼火を当てて、ヤドランが拘り眼鏡でないことは分かったのでロトムに交代。ニドクイン交代読みも兼ねて悪の波動を打つとニドクインが出てきて2割ちょっとしか削れず。ガブリアスに交代するとヘドロウェーブで3割以上ダメージを受けて驚く。
サザンドラ以外で地震が受けられないので地震を打つとヤドランが出てきて火傷ダメージ込みで残り4割と思いのほか削れて、地震でそのまま突破。マリルリを死に出しされたのでファイアローでじゃれつくを受けて鬼火をするとマリルリがアクアテールだったのでファイアローがギリギリで攻撃を耐える。ロトムに交代して有利対面を作りハイドロポンプを打つとサザンドラが出てきたので倒す。死に出しがギルガルドで身代わりを残されるのが一番困ったのでハイドロポンプを打って4割削りつつ聖なる剣を急所に受けてロトムが倒れる。相手の残りはニドクインマリルリギルガルドヘラクロスなので死に出しメガガルーラ地震を一貫させます。
地震を打って交代で出てきたニドクインを倒して、相手の死に出しはヘラクロスインファイトを打たせてメガガルーラの圏内に入れたいのでファイアローに交代してインファイトで倒される。
メガガルーラを死に出しして恩返しをするもギルガルドに交代されて、これを地震で倒す。再度メガヘラクロスを死に出しされたのでガブリアスに交代して鮫肌ダメージとインファイトの防御下降を稼ぐ。
さて、メガガルーラを繰り出して恩返しを打つとメガヘラクロスが倒せる場面。相手の残りは火傷したマリルリなので恩返しが決まれば勝ちです。しかし、恩返しに合わせてマリルリを繰り出すとマリルリが倒れて防御ランクの戻ったメガヘラクロスを死に出しできます。そうすると、こちらはそれを岩雪崩の怯み狙い+恩返しで倒すしかなくなります。マリルリが交代で出てくることを想定するならばグロウパンチを選択するとマリルリを起点にして恩返しで2匹を突破できるようになります。
この二択となり、グロウパンチはまだ見せておらず相手の行動がここまで比較的素直だったことからマリルリに交代すると踏んでグロウパンチを打つものの居座られてインファイトメガガルーラを倒されて負け。
少し前の記事の最善手を考えるモデルの元ネタとなっている試合ですが、そこで指摘をいただいたように岩雪崩から入ればメガヘラクロスが怯めば勝ちでマリルリに交代されてもグロウパンチで倒しながら攻撃を上げてメガヘラクロスを倒せたので、グロウパンチよりも良い選択だったと思います。


というわけで、予選落ちでした。
最初に決めた制約こそ守れたものの、それらのポケモンを使わないでサイクルが回せるようなパーティを組みたかったので目的を達成することができていません。
ただでさえ構築力がないので、3匹一気に制約するのではなく1,2匹ずつ制約に掛けるのが正解だったような気がします。


主催のしんめーさん、お疲れ様でした。対戦してくださった方々、ありがとうございました。
次回の参加も命じられてしまったので、なんとかがんばりたいと思います。