2016年秋ドラマの感想

2016年秋ドラマの感想。


・・・と書きましたが、1作品しか観ていないので実質その感想になります。


逃げるは恥だが役に立つ



○「逃げるは恥だが役に立つ
【主演】
新垣結衣星野源
【あらすじ】
26歳求職中の主人公は、父親の紹介で元部下の家で家事代行のバイトを始める。大学・大学院での奮わない就職、契約期間で切られる派遣社員・・・と社会に必要とされない辛い経験をしていた彼女の心は少しずつ満たされるが、実家の引越しによりそのバイトも辞めざるをえなくなる。そこで主人公は家主に雇用主と住み込み従業員という形での偽装結婚を提案。お互いの両親をも騙す形で2人は雇用関係を結び共同生活を始める。
【感想】
あらすじと「主演・新垣結衣」だけ見て間違いなく面白くなると思ったので視聴することにしました。新垣結衣が好きというわけではないのですが、「パパとムスメの7日間」「掟上今日子の備忘録」など彼女が出演するドラマは結構好きだったので、今回も当てはまる可能性が高いと判断しました。
その判断は間違っておらず期待通りに面白かったです。想像力豊かな主人公の妄想という形でパロディネタを使ったり、全体的にコメディタッチな描写が多いです。その割には、妙に現実感のある社会問題を突いてくるので、重くなり過ぎず軽くなり過ぎずと両面からバランス良く引き締まっていたと思います。因みに、個人的に印象に残ってるのは、クライアント都合の仕様変更(納期はそのまま)で会社泊りの生活が続いていた場面、そして沼田のセリフにあった「仕事の半分は『仕方ない』でできている、もう半分は『帰りたい』」です((
話を見続けていくと、主人公のスペックが結構高く「なぜ彼女が『社会に必要とされない』のか」がよく分からなかったのですが、最後にそれが彼女の思い込み(?)と分かったのですっきりしました。そもそも彼女が自分を「小賢しい」と表現していたことにも違和感があったのですが、最終回で夫の津崎が言ったように、誰も彼女のことを小賢しいと思う人間はそこにはいませんでした。過去の失恋のトラウマなのか、要領良く・抜け目ないように振る舞いつつも実はそういう自分が嫌いで、1〜10話まで彼女は裏でそういう思いを抱えていたと思うと少し考えさせられるところがありました。
いつの間にか世間的にも注目を集めていたエンディングの「恋」のダンスですが、個人的にはサビの「いーつもおもーいだしてー♪」の部分の石田ゆり子の振りが好きです。また、新垣結衣がずっと笑顔のまま踊っているのですが、歯が見える笑顔の表情がずっと変わらないと作り笑顔のようで、少し不気味な感じに思っていました。
あと最終回では、藤井隆の妻役に本物の妻である乙葉を起用する、沼田がLINEしていた相手と遂に出会う、風見とゆりが結ばれる(内田理央演じる杏奈がきっかけを与えたことで杏奈としても良い形で終わらせられている)・・・という感じで、色々なキャラクターの回収をしていたにも関わらず、主人公の夫である津崎の就職先だけは触れないまま終わってしまったのが気になりました。