2011年のプロ野球日本シリーズの勝敗予想

プロ野球は明日から日本シリーズです。
●○○●●○○ 4勝3敗でソフトバンクの勝ちと予想します。



まず、クライマックスシリーズを勝ち上がるのは中日とソフトバンクだと思っていました(一応予想はヤクルトvs巨人が2-1で中日vsヤクルトが3-1、日本ハムvs西武が1-2でソフトバンクvs西武が3-0でした)。勝敗数まで当たっていなくとも結果的にはそうなったわけですが。


ソフトバンクは細川と内川の加入が非常に大きいです。
城島がいなくなって以来ソフトバンクは捕手を確立できなかったこともあり、シーズンで成績を残していても目立った成績を残す投手は数人の実力者たちだけで短期決戦に弱いというレッテルも貼られました。そこに優勝経験もある細川が入ったことにより、守備面がかなり強化されました(古田・谷繁が衰えたころから細川が日本球界で最も評価できる現役捕手だと思っていました)。元々、ソフトバンクには本多・川崎という優秀な二遊間がいるのでセンターラインがしっかりと揃ったことで安定感が増します。また、細川の影響があるのかは分かりませんが、成績を残す投手も増えました。チームの柱である杉内が不調で勝ち星を稼げなくてもチームがこの成績を残せたのは和田・ホールトン・摂津の先発陣の活躍もありますが、リリーフのスタッフが充実するようになったことも挙げられます。
打線もビッグネームと成長株揃いですが、実質以上にそれを脅威に見せるのは3番に座る内川です。本多・川崎の上位打線が優秀でそれを高確率で得点に結び付けられると、投手を中心に守りが強化されたソフトバンクには先取点が大きな影響を与えます。また、後ろにも実績のあるベテランと勢いのある若手が控えることで内川との勝負を避けるのも難しく、内川がチャンスメイクをした場合もピンチのプレッシャーは大きく感じるようになるかと思います。
なので、ソフトバンクのキーマンは内川です。当たり前ですが中日が多くの得点を望めない以上、相手のポイントゲッターを抑えるのは大事です。


リーグを独走してきたソフトバンクとは対照的に、中日は独走していたヤクルトを終盤で抜き去って優勝したチームです。
今季は主軸の森野・和田が揃って不調、ブランコや井端も戦列を離れていてリーグ最低のチーム打率でした。主力はベテラン、控えは若手となっていて、その主力を脅かす存在が現れなかったのは残念ですが、若手も着実に実力を身に着けているのが今年の1年で分かったかと思います。ソフトバンクに比べると抜きんでる存在がいないですが、誰かの役割を補完できる選手(主力を脅かせない程度ではありますが)が多いです。
また、現段階でのチームは、落合監督が「動けている」「私は何もしていない」と言っている通り、選手に落合監督の考えが浸透するようになりました(監督の考えが浸透した程度で勝てるようになるとは言い切れませんが、落合博満はそれだけの人間だと思っています)。
投手陣もかなり目立った成績を残しているのは吉見と浅尾だけですがそつなく強力です。吉見は去年も優れた成績を残していましたが制球力がよくなって安定感が増したと思います。岩瀬の衰えが囁かれていますが、岩瀬の存在が絶対的なので「後ろにまだ頼れる人がいる」という状態で浅尾が投げられます。今でも浅尾にリリーフされることも増えましたが、浅尾をリリーフできる岩瀬の存在はやはり大きいです。
中日のキーマンを挙げるならば平田だと思います。荒木や井端が至らない部分は大島や堂上などで穴埋めをすることができますが、長打力に欠けます。要するに、長打力のある和田・ブランコが至らない部分をカバーできる人材が限られていて平田はそれにあたるというわけです。平田も1本打つと結構打ち出す傾向があるので短期決戦において大事な選手になってくるでしょう。まあ、落合監督は井端を「ウチの打線の軸」と言っているので大島や堂上が穴埋めをできるとは言い切れないのですが、あくまで穴を小さく抑えるという点で考えての話です。


これを踏まえて4勝3敗でソフトバンクと予想した理由は、中日投手陣が内川を対策しきれないで終わると思ったからです。中日は初戦(正確に言えば吉見が先発の試合)を落とすとシリーズ敗退に繋がりやすいかと思います。