○ボルトロス おくびょう いたずらごころ
155-×-90-177-100-179 H.4 C.252 S.252
10まんボルト、サイコキネシス、あまごい、まもる@いのちのたま
○FCランドロス いじっぱり いかく
165-203-122-×-101-143 H.4 A.156 B.92 D.4 S.252
じしん、ばかぢから、いわなだれ、とんぼがえり@こだわりスカーフ
○リザードン おくびょう もうか
157-×-98-158-105-167 H.28 C.228 S.252
(157-×-98-208-135-167)
ねっぷう、ソーラービーム、きあいだま、まもる@リザードナイトY
○クレセリア ひかえめ ふゆう
223-×-146-138-150-105 H.220 B.44 C.244
サイコキネシス、れいとうビーム、でんじは、つきのひかり@ゴツゴツメット
○ラグラージ いじっぱり しめりけ
179-176-111-×-113-108 H.28 A.236 B.4 D.20 S.220
(179-220-131-×-133-118)
たきのぼり、じしん、いわなだれ、まもる@ラグラージナイト
○ギルガルド のんき バトルスイッチ
167-71-198-79-187-58 H.252 A.4 B.76 C.68 D.132
(167-171-88-179-87-58)
シャドーボール、せいなるつるぎ、かげうち、キングシールド@じゃくてんほけん
「メガラグラージを使いたい」というテーマで用意した構築。
メガリザードンYを中心にしたパーティに見せかけて選出誘導をしつつ、ボルトロスの雨乞いからメガラグラージを展開するいわゆる偽装構築の形をとっています。
12/12に行った中本オフ(仮)をはじめ少し使ってそれなりに勝てた程度ではありますが、メガラグラージの使い方を模索した中でまともな使い方ができた方だと思えたので、一度これでまとめとすることにしました。
メガラグラージの特徴は以下のような感じでしょうか。
ここだけ見ると、多くの場合は雨を降らせないとメガガルーラを使う方が強そうです。そのため、メガラグラージを使うなら天候を雨にする何かしらの手段は取り入れる必要があると思います。ただ、雨を利用する際にも「雨が降っていてもメガシンカ前はすいすいが発動していないので初速が遅い」という大きな課題があり、その辺りも考える必要があります。
「雨要素を取り入れつつ初速が遅いことによる問題を解決する」ことを構築方針に置いたときに考えた方向性は以下の3つでした。
- 湿った岩で雨の持続ターンを長くすることで展開遅れをカバーできるようにする
- 雨要素は一部として取り入れるだけでそれに依存しない形にする
- ラグラージ自身が雨乞いを使い、水技の火力と素早さの上がる一種の積み技として考える
3つ目の方向性は要するに積み技を使わないと弱いポケモン状態であり、それならば別の積み技を使うメガシンカの方が強いのではという風に至ったので残る2つの方向性で考えたいです。
まず、「湿った岩で雨の持続ターンを長くすることで展開遅れをカバーできるようにする」方向性。
これはメガラグラージがメガシンカする際に守る立ち回りをすると雨ターンを消費してしまうという問題を貴重なターンを増やすという形で解決しています。メガシンカ+守るからスタートしても2ターン目から雨が7ターン続くものと考えれば十分に戦えるかもしれません。
この方向で構築を進める上で問題なのは雨を降らせるポケモンの持ち物を湿った岩にしなくてはならないことで、メガラグラージのために取り巻きのポケモンの汎用性を落とすことになるので、雨への依存度を大きくしたような構築を目指すことにしました。
【方向性1:雨依存度の高いメガラグラージ】
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|
ニョロトノ | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 手助け | 守る | 湿った岩 |
ラグラージ | 滝登り | 地震 | 冷凍パンチ | 守る | ラグラージナイト |
ルンパッパ | ハイドロポンプ | エナジーボール | 冷凍ビーム | 守る | 命の珠 |
FCボルトロス | 雷 | 10万ボルト | ボルトチェンジ | サイコキネシス | 拘り眼鏡 |
ファイアロー | ブレイブバード | 剣の舞 | 守る | 羽休め | 鋭い嘴 |
ナットレイ | パワーウィップ | アイアンヘッド | 電磁波 | 守る | オボンの実 |
おおよそこのような形でしょうか。メガラグラージを使う上で無視できないモロバレルに強いアタッカーとしてルンパッパ、同じくモロバレルに強くそれを無視して電磁波を撒けるナットレイ、メガリザードンYを上から強襲できる霊獣ボルトロス、序盤に削った相手を一掃できてユキノオーに強いファイアローという6匹でした。
これはこれで無天候ガルーラ構築やリザードン構築には戦えたのですが、不意に日本晴れをされたときやバンギラス絡みの構築とうまく戦うことができませんでした。また、ガルーラ構築に対して雨で先手をとっているものの強化されている水技がすべて単体攻撃なので攻めが遅れることが多く難しい戦いが強いられました。
範囲攻撃の水技を持つキングドラを採用する案もありましたが、どのポケモンを抜くかを問われるとメガラグラージなのではないかという思考になり、テーマから逸れてしまうので没となりました。
次に「雨要素は一部として取り入れるだけでそれに依存しない形にする」方向性。
これは雨に対する依存度を下げることでメガラグラージの初速が遅いことをそもそも問題にしないというものです。良く言えば逆転の発想・悪く言えば課題の放棄かもしれませんが、電磁波の効かない電気・地面タイプに対してはメガラグラージが強いことから電磁波+メガラグラージという形の相性は良さそうです。
この方向で構築を進める上で問題なのは雨への依存度をどの程度まで落とすのかということで、何か工夫を入れられないとメガラグラージを使う理由がより薄くなってしまいます。
ここで何か工夫として思いついたのがメガリザードンYとの2メガ構成です。ラグラージの苦手なポケモンに強いポケモンを考えていた際に炎・飛行タイプのリザードンに着目して、これをメガリザードンYとして採用すると「雨要素を織り交ぜてラグラージを使う際に雨ミラーをどう戦うか」という課題を解決できることに気付いたのが最初です。2メガにしたときの問題はリザードンを選出するときにニョロトノラグラージの2匹が選出されないことがほとんどになり選出の組み合わせが限定されてしまうことでしたが、手動雨という形で雨乞いを採用すればラグラージを選出しない際にも技スペースを1つ無駄にするだけで済むのでまだ戦いやすそうです。
そして、「メガリザードンYとラグラージの相性が良いこと」「ニョロトノを採用しないこと」から見せ合いの段階ではメガリザードンYを主軸とした構築に見えやすいので、メガリザードンYを警戒してメガラグラージの苦手な相手が選出されなければ適度な雨への依存度でも戦えるのではないかと思いました。
ということで、この方向で構築を進めた形が冒頭に示したものになります。
>ボルトロス<持ち物:命の珠>
リザードンラグラージのどちらでも処理が遅れがちな水タイプを10万ボルト+範囲攻撃という流れで倒すために強化アイテム。打ち分けが必要なこととランドロスやメガラグラージとの連携でモロバレルを処理することから命の珠。<技構成:10万ボルト、サイコキネシス、雨乞い、守る>
水タイプへの打点となる10万ボルト、モロバレルへの打点になるサイコキネシス、採用理由の一つでもある雨乞い、大事に扱うための守る。電磁波や挑発も採用したかったですが、どこかで無理が生じるため諦めて攻撃する方向に特化しました。<実数値:155-×-90-177-100-179 H.4 C.252 S.252>
特攻と素早さに振り切ります。サイコキネシス+メガラグラージの地震でモロバレルを高乱数で倒せるので特攻も落とすことはできません。
>FCランドロス<持ち物:拘りスカーフ>
テラキオンやメガガルーラに先制できるポケモンを増やしたかったので拘りスカーフ。<技構成:地震、馬鹿力、岩雪崩、蜻蛉帰り>
タイプ一致でそれなりに打ちやすい範囲攻撃の地震、メガガルーラ・サザンドラへの打点となる馬鹿力、微弱ながら追加効果も含めて削りを狙える岩雪崩、は必須。最後の技は相手の交代を見てから交代ができる蜻蛉帰りとしました。<実数値:165-203-122-×-101-143 H.4 A.156 B.92 D.4 S.252>
A194キリキザンの+1命の珠不意打ちを最高乱数以外耐え、素早さ振り切り、馬鹿力でH167B111テラキオンを最低乱数以外1発。
>リザードン<持ち物:リザードナイトY>
メガラグラージが苦手な雨ミラーで繰り出していくので日照りを発動させるリザードナイトY。<技構成:熱風、ソーラービーム、気合い玉、守る>
天候補正もあって強力な範囲攻撃の熱風、ニョロトノへの打点になるソーラービーム、立ち回りの幅を広げる守るまでは確定。パーティが全体的にサザンドラに薄いことから最後の技は気合い玉としました。基本的には熱風+何かで縛っていきたいです。<実数値:157-×-98-158-105-167 H.28 C.228 S.252>
実数値はメガシンカ後。サザンドラやメガガルーラの同速を意識して素早さは最速に設定。気合い玉でH170D111サザンドラを1発で倒せる特攻を確保すると耐久にはあまり努力値を割けないのでランドロスの威嚇込みで打ち合えるような数値だけ確保。A182ガブリアスの命の珠75%岩雪崩、A194メガガルーラの捨て身タックルなどを威嚇込みで耐えるようになります。
>クレセリア<持ち物:ゴツゴツメット>
グロウパンチガルーラに隙を見せないようにするため。電磁波から展開する上でクレセリアを猫騙しで妨害されてもダメージを与えることができるので、一方的に不利とはなりません。<技構成:サイコキネシス、冷凍ビーム、電磁波、月の光>
採用理由である電磁波、タイプ一致でダメージを与えられるサイコキネシス、どちらのメガシンカを使っても対処の難しいメガボーマンダへの打点となる冷凍ビームまで確定。後発に置くポケモンに爆発的なパワーがあるわけではないので、クレセリアが電磁波を撒くだけで退場してしまうと試合全体で見たダメージレースとしては不利になってしまいます。それを避けるために最後の技は月の光として場持ちを良くして攻撃にも参加させられるよう月の光を採用しました。雨乞いとの相性は良くないですが、雨乞いは試合の中盤以降に狙うことが多く、月の光を使うタイミングはそれより前となるので気にならないだろうと思いました。<実数値:223-×-146-138-150-105 H.220 B.44 C.244>
A194キリキザンの命の珠叩き落とす耐え、冷凍ビームでH171D111メガボーマンダ1発。特に凝った部分はないです。
>ラグラージ<持ち物:ラグラージナイト>
構築コンセプトなのでメガシンカのため必須。<技構成:滝登り、地震、岩雪崩、守る>
雨状態で強化されるタイプ一致の滝登りと立ち回りの幅を広げる守るは必須。タイプ一致の地震は浮いているポケモンが多いので打ちやすく範囲攻撃でダメージレースを有利にできるので採用しておきたいです。最後の技はこちらも範囲攻撃の岩雪崩を採用。サザンドラ・メガボーマンダ・モロバレルへの打点になる冷凍パンチが対応範囲的には綺麗に見えますが、削れていて地震が効かないポケモンを岩雪崩で縛りつつ隣に与える微弱なダメージでメガラグラージの火力不足を補える(?)ことが多いイメージです。<実数値:179-220-131-×-133-118 H.28 A.236 B.4 D.20 S.220>
実数値はメガシンカ後。対バンギラスを考えると素早さに性格補正を掛けたいのですが、ゴツゴツメット+雨滝登りでメガガルーラを倒すことやボルトロスのサイコキネシス+75%地震でモロバレルを倒すことを考えると攻撃に性格補正を掛ける必要があります。そのため、素早さは最低ラインとして雨状態で最速スカーフ霊獣ランドロス抜きに留め、残った努力値を耐久に配分してA194メガガルーラの捨て身タックル耐え、C182ラティオスの拘り眼鏡流星群耐え、としました。
>ギルガルド<持ち物:弱点保険>
メガリザードン対策に炎タイプが選出されることも多く、ボルトロスの雨乞いで炎技を実質半減で受けることもできるので相性は悪くないです。<技構成:シャドーボール、聖なる剣、影打ち、キングシールド>
一貫性のとりやすいゴースト技、サザンドラへの打点となる聖なる剣、立ち回りの幅を広げるキングシールドは確定。最後の技は全体的に素早さ操作に乏しい構築なことから先制技を持っておきたくて影打ちを採用しました。ランドロスや熱湯を打つ水タイプが選出されることが多そうなので、ゴースト技は特殊技のシャドーボールとしました。<実数値:167-71-198-79-187-58 H.252 A.4 B.76 C.68 D.132>
実数値はシールドフォルムのもの。A194キリキザンの命の珠叩き落とす耐え、C194サザンドラの拘り眼鏡悪の波動耐え、+2シャドーボールでHP振りクレセリア高乱数1発、+2聖なる剣でH191B122メガガルーラ(A177メガガルーラのけたぐり耐えポケモン)が1発・・・という欲張った調整。
冒頭で偽装とか選出誘導と書きましたが、基本的にそういう相手依存のものは信用しない方が良いと思っていて、うまく機能しなくても即負けとはならない程度には戦えました。ただ、それは取り巻きのポケモンにスペックの高いポケモンが多いからであってやはりメガラグラージの強さはあまり感じませんでした。
とはいえ、対戦した感じだとメガラグラージが想定されていることが少なかったので、そういう部分も含めると使っていて面白かったです。